2014年都議会第2回定例会文書質問趣意書 6月23日

河野ゆりえ(江戸川区選出)

都営新宿線 一之江駅等の駅施設改善について

                         江戸川区内には、都営地下鉄・新宿線の駅が、東大島、船堀、一之江、瑞江、篠崎と5つあります。各駅の周辺は再開発や区画整理事業などが行なわれ、戸建てや集合住宅が新設されて、利用者が増加しています。
 この度、交通局が、2019年度までに新宿線全駅にホームドアを設置する計画を発表したことは歓迎されています。今後さらに、「誰もが利用しやすい」交通機関になるよう、地域住民から寄せられている要望に基づき、以下、質問します。

Q1. 一之江駅改札口周辺通路の強風対策について
 ホームから改札口階通路に上がると、強い風が吹き付けます。1年を通して、季節を問わず吹いています。
 とりわけ冬は冷たく強い風で、帽子やマフラーが飛ばされてしまうほどです。高齢者の方々は「強い風で歩くのが困難、倒れそうになる」と言っているほどです。一之江駅に起きている強風について伺います。
1.交通局は、強い風が吹き付ける状況を把握しているのでしょうか。
2.強風が吹きつける原因について、調査したことはあるのでしょうか。
3.強い風を緩和する対策について検討したことはあるのでしょうか
4.「歩くのが困難」と感じる利用者がいるのですから、具体的な強風防止対策を講じることを要望します。
 それぞれ、お答えください。

Q2. 一之江駅の深さは、地上から18,7mあり、区内5つの駅のうち、一番深い構造です。
 環状7号線東側からの昇降は、改札口階まで上り下りともエスカレーターがり、エレベーターも設置されていますから、不便はありません。
 問題は、環状7号線西側からの昇降です。交通局は、今年度中に西側広場から改札階に下りのエレベーターを設置する計画とのことですが、駅利用者からは、西側にも東側と同じように下りのエスカレーターを設置してほしい、と要望があります。
 脚力が弱い人にとって、下りの歩行は上りよりも困難であると言われてい ます。西側には、区が管理運営している自転車駐輪場があります。通勤、通学の人だけでなく、誰でも利用できる駐輪場です。地上から駐輪場階、駐輪場階から改札階までのエスカレーターは、いずれも上り用だけです。他の駅より深い一之江駅の構造であることを考慮し、西側のエレベーター設置と合わせて、下りのエスカレーターを設置していただくことを求めます。見解をお示しください。

Q3. 一之江駅西側広場下の駐輪場の出入りは階段方式です。自転車を入れる時は、下り坂になっている通路に自転車を置いてブレーキをかけながら押して下ります。自転車を出す時は、搬送コンベアのベルトの上に自転車を載せて、階段を上ります。高齢者や女性達は苦労して西側駐輪場を利用しています。前の籠に荷物などを入れるとハンドルを取られて転びそうになる、とのことです。瑞江駅には、地下駐輪場に自転車を載せて運べるエレベーターが設置されています。一之江駅西側も、誰もが安全に利用ができるよう、駐輪場の管理・運営者の江戸川区と協議して、西側駐輪場の改善を検討していただくよう要望します。お答えください。

Q4. 都営新宿線の江戸川区内5駅のうち、船堀駅だけ改札口に、電車発車時刻を知らせる電光掲示板が設置されています。
 改札口で、次の電車の発車時刻がわかると、慌てないでホームにいくことができます。朝の通勤時などに、発車時刻がわからないためにホームへ向かって走っている人を見ることが多々あります。交通局は時刻表を配布するなどのサービスをしていますが、常時、利用者が発車時刻を記憶しているとは限りません。
 各駅の改札口周辺に、発車時刻を告知する電光掲示板を設置していただくよう要望します。いかがでしょうか。

Q5. 最後に、東大島駅の小松川口からのバスの増発を要望します。
 都営新宿線の東大島駅とJR平井駅は、荒川以東に居住する江戸川区民にとっては同じ生活圏にある駅です。この2つの駅を結ぶバスの本数が十分ではありません。東大島駅から平井駅間の循環都営バスは、朝の7時、8時台は一定の割合で出ていますが、他の時間帯は激減します。また、小松川再開発地域内を巡回しているワンコインバス(都バス)も、土・日は運行されていません。
 東大島駅から平井駅に行くバスの本数を増発すること、合わせて、小松川地区内の巡回バスの土・日運行などを求めます。住民要望に応えていただきたいと思います。いかがでしょうか。