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質問・条例提案

2026.03.18

都立大島海洋国際高校の施設改善について せいの恵子都議(北区選出)

2026年3月18日、文教委員会でせいの恵子都議(北区選出)が質問を行いました。

◎全文(都議会速記録より)


〇せいの委員 そして、次の質問に入ります。次は、大島海洋国際高校のことについて順次質疑をさせていただきます。
 この間、共産党の都議団は、大島海洋国際高校の施設の老朽化問題を取り上げて、改善を求めてきました。私も、実際に現状をやはり見てみないと分からないということで、把握させてもらうために、今年、年明けに会派で大島海洋国際高校と寄宿舎の視察に行ってまいりました。
 令和七年三月に、この大島海洋国際高校、第三次主要施設十か年維持更新計画に追加をされまして、よかったなと思うんですが、その経緯と改築の時期、そして、寄宿舎はどうなるかについて伺います。

〇佐藤都立学校教育部長
 大島海洋国際高校の改築につきましては、築年数や老朽化の度合い等を総合的に勘案して都の計画に位置づけられており、現在、校舎や体育館、寄宿舎等の改築に向けた検討を行っております。

〇せいの委員 改築計画が決定されたというところで、今検討に向けて動いているという答弁をいただきました。
 まだ、これ、改築に向けて検討という段階ということは、実際に工事が開始されるにはまだまだしばらく時間がかかるなというふうに思います。
 既に大島海洋国際高校では、この間も様々質疑をさせていただいていますが、生活上の不具合がたくさん起きている、問題が起きています。
 まずお聞きするのは、ここ数年間に施設の改修などについての学校や保護者からの要望があったりして、修理、改修などを行った、 こういう箇所について伺います。

〇佐藤都立学校教育部長 学校からの要望を踏まえまして、トイレの洋式化や電気設備の改修など、必要な修繕や改修を実施してございます。

〇せいの委員
 都立大島海洋国際高校の寄宿舎は、二百人の子供たちが暮らしております。
 現在、この寄宿舎として使われている建物は、元は短期滞在用のセミナーハウスとして利用されてきたものです。そもそも寮として建てられている建物ではなく、老朽化も深刻で、子供たちが親元を離れて安心・安全に生活をする施設とはとてもいえない状況になっています。
 私、視察で部屋を見せていただきました。この部屋は現在使用していませんというお部屋だったんですが、中を見せていただいて、まずトイレ。トイレの壁が剥がれていて、中にはむき出しの配水管がありました。
 この部屋は何でこんなことになっているかっていうと、トイレの排水管が破断して、現在は、管の上と下を止めて水が流れないようにしていたと。この居室の子供は、もうほかの部屋に移動して、入れなくなっている。
 真上の階の部屋の子供たちはどうしているかっていうと、一応その部屋にはいるんだけれども、もちろんトイレは使えないんで、共用のスペースのトイレに行っているというようなことでした。
 それで、トイレが本当普通のおうちみたいに近いわけじゃないんで、本当ちょっと離れたところまで行かなきゃいけないっていうところでは、不便だろうなというふうに思いました。
 あとは、いろいろ聞いたんですけれども、トイレのフラッシュバルブが壊れて、いきなり水がばあっと噴き出しちゃったり、床下に水がたまってしまったり、そこのたまったところが水が排水できないわけですね。だから、そこのところを一生懸命水を取るんだけれども、排水できないから、そこからボウフラとかウジが出てきちゃったりとか、あと大雨 が降ると、どこから水が湧いてくるんだか分からないけれども、その寄宿舎の一階の建物の真ん中のところが大きな水たまりになっちゃったりとか。
 そして、やっぱり一番いわれていたのは、お部屋の中とか全体が下水のような臭いっていうか、ふん尿のような臭いみたいなのが漂っているんですよ。こういうような不具合がもう次々と起こっているというのが今の現状だったんです。
 そして、そのたびに、宿舎の当番の先生たちは懸命にそれを一つ一つ、どうにかそのときに、子供たちに被害がないように頑張って対応しているというようなことです。
 これまで都教委は、LED化や外観の補修など見える部分の対応は行ってきましたが、下水管や排水、そして動線、湿気、衛生といった生活の根幹に関わる部分については抜本的な改善は行ってきませんでした。
 なぜ、これほど長期間にわたって根本的な改修が先送りにされてきたのでしょうか。設置者としての責任をどのように認識をされているのかを伺います。

〇佐藤都立学校教育部長 これまで都教育委員会では、大島海洋国際高校につきまして、学校と調整を図りながら、排水管の修繕や敷地内の通路の補修、トイレの換気扇の交換など、必要な修繕や改修を実施しております。
 また、築年数や老朽化の度合い等を総合的に勘案して、現在、改築に向けた検討を行っております。

〇せいの委員 必要な修繕や改修はやってきたということですが、例えば先ほど話した下水管が一本破断しているっていうことは、同時期に施工されたほかの配管も同様に劣化しているっていう可能性が高いということなんですよ。もはや部分修理では、安全性、衛生面、こういうことは確保できません。
 寄宿舎棟のほかにも問題はあります。子供たちは、一日の疲れとか体の汚れ、保清をするために入浴をするわけですが、この入浴をするのも、なかなかままなりません。居室棟に浴室がないんですね。だから、一度外に出て、食堂や浴室がある棟に移動しなければなりません。
 しかし、その移動通路が問題で、雨が降ると、そこが泥水が流れて、ドミトリーのところの川っていうことで、子供たちからドミ川と呼ばれていますが、このドミ川のところを入らないように、横にある細い縁石を平均台みたいに渡って、みんなそこまで行って帰ってくるっていうことをしています。
 これなんですけれども、都教委は現地に行ってどんな対応をされましたか。

〇佐藤都立学校教育部長 寄宿舎の通路につきましては、今年度は教育庁の職員が現地の状況を確認の上、排水溝の調査について提案をし、学校において調査を実施の上、様々な補修に着手したところでございます。
 また、昨年度も教育庁の職員が現地の状況を確認し、学校に対して側溝等の清掃や土のうの設置など具体的な改善方法を示し、学校において必要な対応を行いました。

〇せいの委員 すみません、今のお答えで確認させていただきたいんですけれども、今のお答えだと、都庁の職員が状況を確認して、対応策を示して、学校にこういうふうにやるようにっていったのか、それとも、都庁の職員が自ら行って対応したのか、これ、どっちだったんでしようか。

〇佐藤都立学校教育部長 教育庁の職員が現地の状況を確認し、調査などについて学校に提案し、学校において調査を実施した上で補修に着手したところでございます。

〇せいの委員 補修に着手して補修を行ったのは誰なんでしようか。

〇佐藤都立学校教育部長 学校において補修に着手したところでございます。

〇せいの委員 すみません、私、いただいたあれが分からなくて、補修を学校において着手したっていうのは、学校の人がやったのか、それとも誰か違う人がやったのか、その辺が知りたいんですけれども、どちらにしても、ちょっと、学校が自分でできているなら、とっくにやっているわけなんですよね。
 このドミ川と呼ばれている通路なんですけれども、何でこんなふうにひどいことになっちゃうかっていうと、地形的に、寄宿舎として使用している居室棟がちょっと高いところにあって、そこからこういうふうに谷のようになっていて、その谷のようになったところに道があるんです。そこは泥があるんですけれども、なので雨が降れば、その斜面の土が流れてきて、泥の川になっちゃうっていうことなんです。
 これに対して、都が取るように示した対策っていうのは、この水が流れてこないように土のうを置くことと、排水溝の掃除をするっていうことでした。これは、我が党が二〇二四年の夏に指摘をして取られた対策なんです。
 そこから一年半が経過して、私が訪れたときには、もう既にその土のう、土のうっていっても、こんな大きいものじゃなくて、本当にごみ袋みたいなビニール袋に土が入っている、それが縛ってあるだけのものなんですけれども、それがもう崩れちゃって、そもそも斜面に対して二個ぐらいしか置いてないんで、何の意味があるのか全く分からないという状況です。水の流れを止めるだけの個数も置いてはありませんでした。
 これ、もう学校任せじゃなくて、本当に都教委が責任を持って改善する必要があると思います。
 坂本教育長に伺います。教育長、昨年、大島海洋国際高校に行かれたと思いますが、行かれましたか。

〇関口委員長 坂本教育長、指されているけれども、これ、教育長は答弁できないの。

〔佐藤都立学校教育部長発言を求む〕
〇佐藤都立学校教育部長 教育長を含め職員が何度も視察に伺っております。

〇せいの委員 行ったなら行ったっていっていただければいいんですけれども、なぜ教育長、それ、ご自分でいっていただけないのかなと思うんですが、だったら現場の状況を見ていらっしゃるっていうことですよね。
 教育長が訪問したときも、このドミ川の周辺に黒いビニール袋の土のうが置かれていたんではないかと思うんです。通路が川にならないようにするには、学校が掃除して土のうを置くっていうような程度じゃもう解決しないということは、すぐに分かったと思います。
 学校にああしろこうしろっていったりするだけじゃなくて、やっぱり都教委として責任を持って改善することがこれはもう絶対必要なんです。教育長、いかがでしようか。

〇関口委員長 教育長、また指名されていますけれども。

〔佐藤都立学校教育部長発言を求む〕
〇佐藤都立学校教育部長 大島海洋国際につきましては、教育庁の職員が現地の状況を確認いたしまして、学校と調整を図りながら必要な修繕や改修を実施し、安全確保に努めてございます。

〇せいの委員 見てきて、もうこれ、お分かりなんだったら、本当に早く対応していただきたいし、教育長にちゃんと答えていただきたいなと思いました。
 現在の状況を安全対策として十分だとお考えでしょうか。屋根があり、歩く部分が地面から高くなっていて、雨が降っても足がぬれない、こういう通路、こういうものを用意するとか、恒久的な動線の整備を行う考えはあるんでしょうか。

〇佐藤都立学校教育部長 現地につきましては、教育庁の職員が状況を確認してございまして、学校とも調整を図りながら必要な修繕や改修を行いつつ、敷地内の安全確保に努めているところでございます。

〇せいの委員 もうお答えの中では、本当に必要な修繕や改修はしているっておっしゃるんですけれども、私が一月に行ったときも全く改善されていなかったわけですよ。
 入浴後に、さっきいったような道を、泥水の川を避けて、何とか帰ろうとして、それで足も汚くなっちゃうわけです。居室棟に行っても、汚れた足を洗うような場所もなかなかない。そうなると衛生上も大変な問題です。
 そして今、私、教育長にちゃんと現場を見たからこそ、お答えいただきたいと思って答弁を求めさせていただきましたが、そういう中でもお答えは全くないし、施設の改善をしているっていっても、行ったときにも全然なっていないしっていうところでは、全く不十分だと思います。
 これでは、議会にも、大島海洋国際高校の教職員や生徒、保護者に対しても失礼だといわざるを得ません。都教委の責任で直ちに改善をするように強く求めておきます。
 そして、食堂として使われている多目的ホールについてもお聞きします。ここでも学校の対応ではどうにもならない深刻な問題が生じています。
 子供たちが食事をするホール、これは食堂というよりは体育館くらいの大きさのために 夏は空調が効かずに、スポットクーラーを入れて使用しているらしいんですが、これでも冷え切りません。
 上をこうやって見上げると、天井がすごい高くなっているんです。そこに照明があるん
 ですが、もう六割ぐらいしかついていないで、本当、あと全部もう切れているんです、電気が。
 これ、何でそういうふうになっちゃっているのかっていうと、天井が高くて足場を組まないと管が交換できないからっていって、もうずっとそのままになっているそうなんです。
 だから本当、薄暗いんです。その中で子供たちはご飯を食べるわけです。
 こういう食堂の改善も必要だと考えますが、いかがでしょうか。

〇佐藤都立学校教育部長 食堂につきましては、学校の要望なども踏まえながら、空調設備の設置に向けた電気設備の改修工事を実施するなど対応を行ってございます。

〇せいの委員 空調の改善については、二〇二四年に、とや英津子議員たちが視察したときから取り組んでいるというふうにおっしゃっていました。スピード感というものが全くないです。もっと早くできないのかと感じざるを得ません。
 これ、今年の夏には必ず間に合うのでしようか。

〇佐藤都立学校教育部長 空調設備の設置に向けた電気設備の改修工事を実施し、必要な対応を行ってまいります。

〇せいの委員 今、必ず間に合うというお答えはいただけませんでしたが、やっぱり今、本当に様々なところで熱中症対策とか暑さ対策をされているんですよね。
 大島も暑くなります。本当に保護者の方なんかが夏に行ったら、もう食堂の中にとてもじゃないけれどもいられなかったっていうふうなぐらい、暑かったっておっしゃっていました。もう本当に、これ、確実に間に合わせていただくように要望をしておきます。そして、照明の改善も直ちに行っていただくように強く求めます。
 そして、このほかにも、ここが床がすごい湿気で滑ってしまうらしいんです。子供たちは、床が滑るので、みんな滑りづらい履物としてクロックス、あれを一人一人が持参して、その中で履いています。それがもう、ばあっと並んでいました。 こういう湿気への対応も要望をしておきたいと思います。
 次に、島しょ部に立地している寄宿舎ですので、これ、毎日二百人分を三食、食事を作っているわけです。これだけの多量の食事を毎日作っているにもかかわらず、現在の調理室では食材を一日分程度しか保管ができないと。船が欠航すれば、食事提共が成り立たない状況だということです。食材を学校に運んできてくれる商店も、三か所中一か所はもう撤退してしまったということでした。
 これ、普通の食事もそうなんですけれども、本当に船が欠航した、災害が起こったっていうときには、極めて脆弱だと思います。最低でも数日から十日分の食料を保管できたらいいなというようなお声もお聞きしております。
 災害時など物流が遮断したときを想定して、食事の提供と食料備蓄についてどのようにお考えになっているのか伺います。

〇佐藤都立学校教育部長 都立高校は、地震などの災害が発生した場合に備え、生徒及び教職員の生命を守ることを目的に、三日分の食料品を災害時の対策として備蓄してございます。

〇せいの委員 本当に船が来なくなっちゃったときがあって、そのときに、もうどうしよ うっていって、本当に備蓄米のアルファ米をもう出さないと食べるものがないっていうところまで追い詰められたこともあったっていうふうにいっていました。
 そのときは、そこまでいかなくてもよかったらしいですけれども、大島っていう立地から考えて、やっぱり島全体に食材が入ってこなくなっちゃうんですよね。なので、こういう事態が起きたときに、おのずと寮生の食事に支障が出てくるということになります。
 食材が十分にストックできるような改善について、ぜひ現場の声をよく聞いていただいて、改善していただくようにお願いをしておきます。
 最後にです。現在の大島海洋国際高校の寄宿舎での生活、様々いってきました。本当に大変な中で子供たちは生活しています。憲法二十五条が保障する健康で文化的な最低限の生活、これを東京都が設置者として保障できていない状態だと考えますが、教育委員会の認識を伺います。

〇佐藤都立学校教育部長 都教育委員会では、大島海洋国際高校の寄宿舎について学校からの要望を踏まえ、その状況に応じて必要な修繕や改修を実施し、教育環境の確保に努めているところでございます。

〇せいの委員 大島海洋国際高校、海洋教育という高い専門性を持って、生徒さんは本当に努力して、また教職員の方々、本当に献身的に教育されていて、教育内容や進学実績において高く評価されている、やはり東京都にとっても重要な魅力のある都立高校です。
 しかし一方で、寄宿舎を中心とした生活環境は、下水管の破断、ふん尿臭が立ち込める居室、雨天時に泥水が流れる通路、衛生管理が困難な調理環境など、子供たちの健康と安全がもう本当に著しく損なわれている、こういう状況にあります。
 これは単なる老朽化の問題ではなくて、やはり設置者である東京都が、生徒の生活をどこまで責任持って保障するかという根本的な問題です。
 先ほど来、様々な質疑の中で、貴重な高校生活の三年間っていうような言葉が出てきました。この大島海洋国際高校の生徒さんも、本当に貴重な高校三年間なんです。そこを、やっぱり教育の場において、当然、この憲法二十五条に保障される健康で文化的な最低限度の生活、これが守られるべきであるし、さらに、やっぱり親元を離れて全生活を学校に委ねているっていう、こういう寄宿舎生活っていうことを考えると、やっぱり東京都のより重い責任、これが求められると思います。
 改築が第三次主要施設十か年維持更新計画に位置づけられた、これは前進だと思います。でも、先ほど来、検討中という言葉でした。危険や不衛生な状況を長期間放置することなく、責任を持った迅速な対応、これを都教委に本当に、教育長にも求めて、私の質問を終わります。
 以上です。