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質問・条例提案

2026.03.27

文書質問 築地まちづくり再開発における浴恩園の文化財調査について せいの恵子都議(北区選出)

2026年第1回定例会で以下の文書質問を提出しました。

令和8年第一回都議会定例会
文書質問趣意書
提出者 せいの恵子

質 問 事 項
一 築地まちづくり再開発における浴恩園の文化財調査について

答 弁
一 築地まちづくり再開発における浴恩園の文化財調査について


一 築地まちづくり再開発における浴恩園の文化財調査について

 築地市場跡地に眠る史跡、浴恩園について伺います。
 浴恩園は、江戸時代に老中・松平定信により整備された庭園で、江戸の都市史や庭園文化を考える上で重要な存在といわれています。
 現在、市場の豊洲移転後の「築地まちづくり」の再開発に先立つ文化財調査が行われ、その遺構の一部が実際に確認されていることは、歴史的にも学術的にも注目すべき事柄だと指摘され、文化財として保存を求める声が上がっています。
 「築地まちづくり」再開発は、三井不動産、読売新聞社グループ、トヨタ不動産などからなる企業グループを事業予定者として選定し進めているものですが、「開発ありきで進んでいるのではないか」「情報公開が不十分」などの声が上がっています。
 都有地にある文化財であり、その調査や保存の検討については、より慎重に、都民の意見も聞きながら進める必要があると考えます。

 築地市場閉場後、浴恩園の発掘調査が行われているが、現在の状況について伺います。
 築地まちづくりにおいて、指導権限を持っているのはどの機関か。
 試掘調査と本掘調査に都教委はどのように関わっているのですか。また、都教委はどのような責務を負っているか伺います。
 本掘調査がどのような行程で行われるか、期間も含め具体的にお示しください。
 浴恩園の部分的な調査と埋め戻しを繰り返す形でなく、全体像を明らかにする形での発掘作業を進めることを求めますがいかがですか。
 「築地地区まちづくり事業 事業者募集要項等 質問回答書」のなかで、「現地保存について検討を要するような重要な遺構ではなかった」と回答されています。この回答はいつ誰が作成したのか。またこの回答を作成するにあたって都教委はどのように関わったのか伺います。
 浴恩園の持つ文化財としての価値について、都教委の見解とその根拠について伺います。
8 発掘調査の結果を節目ごとに積極的に公開していくこと。および、発掘調査現場の見学会の実施や視察の受け入れなどの一般公開を行うことを求めますが、いかがですか。
 発掘調査結果を踏まえ浴恩園の保存方法について、都民参加で検討することが必要だと考えますが、都教委の見解を伺います。


令和8年第一回都議会定例会
せいの恵子議員の文書質問に対する答弁書
 
一 築地まちづくり再開発における浴恩園の文化財調査について

築地市場閉場後、浴恩園の発掘調査が行われているが、現在の状況について伺う。
回   答
  現地では、令和7年7月に埋蔵文化財本掘調査や、調査に伴い必要となる存置物の撤去、土壌汚染対策工事への着手など、法令等を所管する関係部署と協議・調整を図りながら、着実に事業を進めています。

築地まちづくりにおいて、指導権限を持っているのはどの機関か。
回   答
  埋蔵文化財の調査に当たっては、文化財を所管する教育庁や中央区の教育委員会等の関係機関と協議を実施しながら進めています。

試掘調査と本掘調査に都教委はどのように関わっているのか。また、都教委はどのような責務を負っているか伺う。
回   答   都教育委員会では、文化財保護法を踏まえた東京都文化財保護条例の規定にのっとり、文化財の保存等に係る対応を行っています。この取組に当たっては、関係者の所有権やその他の財産権を尊重し、文化財の保護と他の公益との調整に留意しています。

本掘調査がどのような行程で行われるか、期間も含め具体的に伺う。
回   答
現地では、令和7年7月から埋蔵文化財本掘調査に着手しており、調査のために先行して行うことが必要な存置物の撤去を中心に、併せて土壌汚染対策工事等を実施するなど、着実に調査を進めています。
埋蔵文化財の調査に当たっては、今後の進め方も含め、文化財を所管する教育庁や中央区の教育委員会等の関係機関と協議・調整しながら、適切に対応していきます。

浴恩園の部分的な調査と埋め戻しを繰り返す形でなく、全体像を明らかにする形での発掘作業を進めることを求めるが、見解を伺う。
回   答
埋蔵文化財調査の進め方については、文化財を所管する教育庁や中央区の教育委員会等の指導に基づき実施しており、今後とも適切に対応していきます。

「築地地区まちづくり事業 事業者募集要項等 質問回答書」のなかで、「現地保存について検討を要するような重要な遺構ではなかった」と回答されている。この回答はいつ誰が作成したのか。またこの回答を作成するにあたって都教委はどのように関わったのか伺う。
回   答
令和5年3月に都市整備局が教育庁と協議しながら取りまとめた事業者募集要項等質問回答書は、それまでの間に実施された埋蔵文化財試掘調査の結果に基づくものです。
  令和7年7月から本掘調査に着手しており、引き続き関係機関と協議・調整しながら、適切に対応していきます。

浴恩園の持つ文化財としての価値について、都教委の見解とその根拠について伺う。
回   答
  浴恩園は、大正15年に「史的紀念物天然紀念物勝地保存心得」により、史蹟となりました。その後、昭和27年に制定した東京都文化財保護条例にのっとり同心得にある史蹟を都史跡とみなすこととしました。さらに、昭和30年の条例改正により、都旧跡とみなすこととしました。

発掘調査の結果を節目ごとに積極的に公開していくこと。および、発掘調査現場の見学会の実施や視察の受け入れなどの一般公開を行うことを求めるが、見解を伺う。
回   答
埋蔵文化財については、文化財を所管する教育庁や中央区の教育委員会などの関係機関と協議・調整しながら、本掘調査を進めています。
  今後の進め方については、関係機関と協議・調整しながら、適切に対応していきます。

発掘調査結果を踏まえ浴恩園の保存方法について、都民参加で検討することが必要だと考えるが、都教委の見解を伺う。
回   答
都教育委員会では、文化財保護法を踏まえた東京都文化財保護条例の規定にのっとり、文化財の保存等に係る対応を行っています。この取組に当たっては関係者の所有権やその他の財産権を尊重し、文化財の保護と他の公益との調整に留意しています。