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都内の放射能対策の抜本的拡充を求める申し入れ
東京都知事 石原慎太郎 殿


2011年7月25日     
日本共産党東京都議会議員団


都内の放射能対策の抜本的拡充を求める申し入れ


 日本共産党都議団は、子どもたちの生活の場での放射線量の状況、そしてどのような場所に放射性物質が蓄積しているのかを調査するために、足立区、葛飾区をほぼ1キロメートルメッシュ、江戸川区をほぼ2キロメートルメッシュで区切り、159地点・364ヵ所の空中放射線量の測定をおこないました。測定は地上1メートルと地上5センチメートルの地表面でおこないました。
 地上1メートルでの測定結果の特徴は、毎時0.15マイクロシーベルトと、自然放射線量(毎時0.036マイクロシーベルト)を除いても年間1ミリシーベルトを超える数値が、118ヵ所(63%)あったことです。もっとも高い箇所は、葛飾区水元公園3の中央広場南西入口で、毎時0.41マイクロシーベルトでした。
 地上5センチメートルの地表面では年間2ミリシーベルト(毎時0.26マイクロシーベルト)を超える数値が90ヵ所(51%)でした。最も高かった所は、住宅団地内街路に溜まった砂面で毎時1.87マイクロシーベルトでした。詳細は、別紙「都内東部地域の放射線量測定結果について」の通りです。
 公園や住宅地内で、かなり多くのホットスポットが測定されたことは注目すべきであると考えます。
 東京都が6月におこなった100ヵ所調査をはじめ、現在の都の放射能測定は、10キロメートルメッシュで1地点、しかもその地点の中央部だけを計っているものです。これだけの測定では、ホットスポットを見つけられません。都がいま緊急にやるべきは、ホットスポットをおさえ、除染など必要な対策をすすめることによって、都民の不安を解消することだと考えます。
 よって東京都が、放射線の影響を受けやすい子どもたちの安全を厳しく守るという立場に立って、放射能測定方法を抜本的に拡充し、必要な除染対策をすすめることを強く求めるものです。




  1. 放射能測定については、広域的な線量率分布を調べるものと、水の流れなどに留意したホットスポットの検出という、二つの異なる性格の調査を同時におこなうという立場で、測定ポイント及び測定回数を抜本的に拡充し、結果をその都度公表すること。
     とりわけ、区市町村と協力し、学校、幼稚園、保育園、公園、児童遊園などを重点的に測定すること。
     その中でも、すべり台・ベンチなどの下、雨樋がない建物の軒下、雨水が溜まりやすい場所、側溝などホットスポットになりやすい場所ついては、詳細に調査すること。
     これらのホットスポットについては、施設管理者や子どもをもつ親などからの要望をふまえ、都が区市町村と協力して、必要な除染をすみやかにおこなうこと。

  2. 道路脇の砂が溜まりやすい部分、排水溝・側溝、雨水が溜まりやすい場所、草地などのホットスポットになりやすい場所について、詳細に調査すること。
     その結果にもとづいて、都が、区市町村と協力して、必要な除染を行うこと。

  3. 区市町村の放射能測定態勢強化を支援し、民有地についても測定や除染ができるようにするなど区市町村が住民の要望に応えられるようにすること。

  4. 江戸川土手沿いでホットスポットになっている箇所については、土手部分の草刈り、表土除去について国へ要請するとともに、国の対応待ちになることなく、都としてもただちに測定をおこない、必要な除染対策を具体化すること。

以上


今回の放射線量測定結果について


添付ファイル】 全文PDFです

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