東京都知事 石原慎太郎 殿
2011年8月10日
日本共産党東京都議会議員団
靖国神社に参拝しないよう求める申し入れ
66回目の終戦記念日である8月15日を迎えるにあたり、日本共産党東京都議会議員団は、石原知事に対し、靖国神社に参拝しないよう、強く求めます。
石原知事は靖国神社参拝を「当たり前のこと」と発言していますが、靖国神社が戦没者の純粋な追悼の場所ではなく、過去の侵略戦争を肯定・美化することを自らの使命としている組織であることは、現在では内外で広く指摘されている事実です。この靖国参拝に、東京都の代表である知事が参拝することは、この神社の政治的立場を公的に認知することであり、侵略戦争の反省の上に築かれた今日の国際秩序に背を向ける政治的行為にほかならず、断じて許されないことです。
かつての小泉首相(当時)の靖国参拝は、国内外からきびしい批判をうけ、福岡地裁および大阪高裁により違憲と判断され、判決が確定しています。首相による8月15日の靖国参拝は、2007年以来行なわれていません。
日本共産党東京都議会議員団は、石原知事が日本国憲法を遵守するとともに、靖国神社参拝を行なわないよう、強く求めるものです。
以 上
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