東京都知事 石原慎太郎 殿
2012年8月2日
日本共産党東京都議会議員団
オスプレイ配備の中止・撤回に関する申し入れ
墜落事故を繰り返している欠陥機・オスプレイの日本配備および飛行訓練を、米海兵隊がすすめようとしていることに対し、強い反対の声がひろがっています。7月19日には、全国知事会が、「関係する自治体や住民が懸念している安全性について未だ確認できていない現状においては、受け入れることができない」との緊急決議をおこないました。
ところが日米両政府は、その後、国民のきびしい抗議に耳をかすことなく岩国へのオスプレイ陸揚げを強行しました。
都民にとって重大なことは、最悪の欠陥機を日本に配備するとともに、都内にも飛来することがあり得る計画となっていることです。米軍の配備・運用計画に関する説明書によれば、沖縄に配備するオスプレイの分遣隊が、岩国とともにキャンプ富士(静岡県)に毎月派遣されるだけでなく、オスプレイは「他の米軍施設に飛行することもあり得る」と明記されています。実際、米政府は、オスプレイ配備・運用に関する情報提供を、東京都および横田基地周辺の6市1町(昭島市、青梅市、立川市、羽村市、福生市、武蔵村山市、瑞穂町)にもおこなっており、国会の質疑においても、「三沢、横田、厚木基地が含まれているのか」というわが党の質問に対し、防衛省は「そういう理解でいい」と、答えているのです。
日本共産党都議団は、東京都がこうした事実を重く受け止め、都としてオスプレイ配備反対をはっきり表明するとともに、日米両政府に対しオスプレイ配備を中止し撤回するよう強く要請することを求めるものです。
以 上
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