東京都知事 舛添要一 殿
2014年10月15日
日本共産党東京都議会議員団
新国立競技場景観モンタージュ写真の重大な瑕疵への対応について
日本共産党都議団は、日本スポーツ振興センター(JSC)が景観の事前協議のために東京都に提出した景観モンタージュ写真のなかに重大な瑕疵があるのではないかとの疑問があり、質問状を提出していましたが、10月14日、JSCより回答がありました。
その結果、私たちが指摘した通り、モンタージュ写真A−1、A−11については、重大な瑕疵があることが確認されました。すなわちJSCは、私たちの指摘にそって隣接する街路灯、信号機の高さを測り、この高さにあわせてモンタージュ写真を作成し直さざるをえない結果となりました。そして作成し直したモンタージュ写真は、従来にくらべ、人工地盤の高さはより高く、競技場はより大きくなっており、従来の写真が適正ではなかったことは明瞭です。
景観モンタージュ写真は、東京都景観条例にもとづく事前協議のために「景観に配慮した内容を表するものとして知事が必要と認める書類及び図書」として提出されたものです。
知事は、先の第3回定例会でのわが党の代表質問にたいし、「景観を含め必要な手続きを適正に進め、その上で、基本設計をまとめていると認識しております」と答弁しました。しかし、提出されたモンタージュ写真が、実際の設計より競技場が低く小さく見えるものだったということは、手続きが適正といえるかどうかが根底から問われる問題です。
よって日本共産党都議団は、緊急に以下の点を申し入れるものです。
- JSCに対し、景観モンタージュ写真のすべてについて、周辺の建物等の高さを測定し、これにもとづくモンタージュ写真を作成し直して提出するよう求めること。
- これまでのモンタージュ写真にもとづく事前協議の結果を白紙に戻し、事前協議をやり直すこと。
以上
全文PDFです。
|