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横田基地へのCV22オスプレイの配備撤回を求める申し入れ
東京都知事 舛添要一殿


横田基地へのCV22オスプレイの配備撤回を求める申し入れ


2015年5月12日
日本共産党東京都議会議員団


 米国政府は、11日、空軍の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイを、2017年以降、横田基地に新たに配備する方針を、日本政府に通報しました。オスプレイの配備は、沖縄県以外では、初めてです。
 オスプレイは、開発段階から現在にいたるまで、墜落事故をはじめとした事故が相次いでいます。垂直方向と水平方向へのプロペラを切り替える飛行を特徴としているために転換モード時に機体が不安定になりやすい問題、飛行中にエンジンが停止した場合に安全に着陸できる「自動回転」機能がない問題など、重大な構造上の問題も指摘されています。
 くわえて、CV22オスプレイは、特殊作戦要員の輸送が主な任務であり、2012年の防衛省資料によっても、沖縄配備の海兵隊仕様のMV22オスプレイと比較し、7倍もの事故率(10万飛行時間当たりの事故件数)を記録しています。2010年にはアフガニスタンでの作戦中に4人が死亡する墜落事故、2012年には、米南部フロリダ州での基地演習中に墜落事故を起こしています。
 そもそも横田基地は、小中学校や保育園、老人ホーム、病院、住宅などの密集地にあり、首都に存在するという世界で例をみない外国基地です。年間1万回を超える離着陸などにより、騒音被害はもとより、航空機墜落や部品落下のような人命にかかわる事故の危険など、都民の命と生活が深刻におびやかされています。そのうえに、危険なCV22オスプレイの配備は到底認められるものではありません。特殊訓練に使われるCV22オスプレイの配備は、降下訓練や低空飛行、夜間訓練など危険度の高い訓練・飛行を首都圏をはじめ、全国に広げることにもなります。
 横田基地では、近年、頻繁に、在沖縄海兵隊や陸・空軍特殊部隊によるパラシュート降下訓練がおこなわれたり、沖縄・嘉手納基地所属のMC130特殊作戦機も飛来するなどしています。これにCV22オスプレイが加われば、横田基地がいよいよ、特殊作戦訓練の拠点基地として強化が進む危険があるということも見過ごすことはできません。
 一昨年には、オスプレイを使った日米共同訓練が滋賀県で行われるなど、集団的自衛権の行使のためともいえる訓練がおこなわれています。安倍政権が進めるアメリカと一体に日本を「戦争する国づくり」をめざす配備を首都で進めるという点でも認めるわけにはいきません。
 すでに一昨年7月に、横田基地周辺市町基地対策連絡会の構成市町長である五市一町長は、CV22オスプレイの横田基地配備撤回を米国政府に求めるよう、国に要請しています。日本共産党都議団は、東京都が、日本政府及び米国政府・米軍に対して、CV22オスプレイの配備撤回を断固とした姿勢で求めるよう、強く要請するものです。

以上


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