2015年6月15日
日本共産党東京都議会議員団

小中学校の特別教室の早急な冷房化を求める申し入れ

　学校の特別教室のクーラー設置を求める声がひろがっています。都教育委員会は昨年度から、公立小中学校の特別教室のなかでも図書室、音楽室、視聴覚室、パソコン室に限り、区市町村への冷房化補助を行っています。理科室や調理室、美術室など上記4室以外の特別教室の冷房化については、今年度はまず、都立高校への計画的な整備に向け具体的な調査を行うとし、小中学校は都立高校の整備方針を踏まえて検討するとしています。
　しかし夏期には教室が35℃以上もの高温・高湿になり、児童生徒の健康や授業に影響が生じていることを考えれば、小中学校を都立高校の後にまわすのではなく、どちらも早急に冷房化をすすめることが必要です。
　都内公立小中学校の普通教室の冷房化は、都が補助制度を設けたことにより急速に前進し、現在では区立小中学校は100％、市町村立でも99．9％が冷房化されています。一方、特別教室の冷房化率は、区立の小学校が72.3％、中学校が73.1％、市町村立はそれぞれ56.2%、47.1％と設置が遅れており、東京都の財政支援が求められています。
　また区市町村の関係者からは、不登校の子どもへの指導や日本語指導などを行う学習支援室や教育相談室、教材準備室、用務員や警備員の事務室なども補助の対象にしてほしい、都の補助は国の補助制度の上乗せ補助になっているが、国の補助制度の対象にならない400万円以下の工事にも補助をしてほしいとの要望が寄せられています。
よって日本共産党都議団は、以下の事項について申し入れるものです。

1. 公立小中学校と都立高校のすべての特別教室の冷房化を、どちらも早急にすすめること。そのために、区市町村への冷房化補助を拡大しすべての特別教室を対象にすること。
2. 教育相談室、教材準備室、用務員や警備員の事務室なども補助の対象とすること。
3. 国の補助制度が使えない400万円以下の工事も補助の対象とすること。

以　上