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利島村の椿の食害対策を求める申し入れ
東京都知事 舛添要一 殿

2015年7月28日
日本共産党東京都議会議員団


利島村の椿の食害対策を求める申し入れ


 利島村の椿園では、昨年から、害虫(トビモンオオエダシャク)が異常発生し、葉の食害を受け、山の一部が枯れ山のようになり、椿油を収穫できる実がならないなどの事態が広がっています。防除剤(BT剤)散布による駆除対策は昨年から行なわれていますが、今年は昨年を上回る発生状況であり、飲料水の水質を確保するため薬剤による駆除も限界があります。利島の椿油の生産は全国の6割をしめる島の基幹産業であり、椿園を守ることは、村の死活的緊急要望となっています。
 2年にわたって食害を受けた木は枯れてしまう可能性もあるとの樹木医の見解もあります。また、苗木から油が収穫できるようになるまでに成長させるには、30年前後かかると言われています。
 この虫は、8月中旬ごろまでは幼虫として椿の葉を食べるとともに、8月中旬頃には土の中でさなぎになり来春に羽化、4月中旬から産卵するため、その成長周期にあった適切な対策を行なう必要があります。
 よって、日本共産党都議団は、以下の点について申し入れをするものです。


  1. 害虫生態・駆除に詳しい専門家や樹木医、生産者、村、都による対策チームを設置して、現地調査を強化し、今回の異常発生の原因究明をするとともに、無農薬の椿油のブランドにふさわしい適切な防除対策を抜本的に強化すること。
  2. 8月中旬までに椿園への防除剤(BT剤)の一斉散布ができるように、薬剤の確保、人的支援をおこなうこと。同時に、薬剤散布によって「雨水のろ過」方式による飲料水の水質確保に影響を受ける可能性がある地域については、薬剤散布をおこなわずに、来春に害虫が羽化する時期に誘蛾灯による大量捕獲などで大量発生を防除すること。
  3. 食害を受けた椿については枯れないように、樹木医などの専門家の協力を得て、対策を強化すること。
  4. 害虫被害を受けた生産者には、自然災害に準じて見舞金などの支給や、無利子融資をはじめとした経済的支援をおこなうこと。

以上


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