東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会
担当大臣 遠藤 利明 殿
2015年8月4日
日本共産党東京都議会議員団
新国立競技場の新たな整備計画策定にむけた申し入れ
新国立競技場の整備について、安倍首相は世論の批判に押されてこれまでの計画を白紙に戻し、計画再検討のための閣僚会議と推進室を発足させました。
これまでの巨大競技場計画にたいし日本共産党都議団は、くり返し国および東京都に計画の抜本的な見直しを要望してきました。
わが党国会議員団は、競技場整備のあり方についてすでに�ヽ�閉式屋根はつくらず、8万席の観客席の一部は仮設にし、簡素で無駄のない計画にする、�⊆�辺住民の生活環境を尊重し、景観に対する配慮を最大限払う、�７�設費は国が責任を持つことを明確にし、「サッカーくじ」や「野球くじ」などは想定しない、�す�費と進行状況に係る情報を全て開示する、�ヂ膕餮紊了藩僂醗飮�管理も国が責任をもつという、５つの基本的提案を行っています。
日本共産党都議員は、都民の願いを反映させる立場から、以下の事項を申し入れるものです。
- IOCの「アジェンダ21」は、新規施設の建築は「地域にある制限条項に従わなければならず」「まわりの自然や景観を損なうことなく設計されなければならない」としています。都民・国民や専門家も、莫大な整備費とともに、神宮外苑の歴史的景観や環境が破壊されることを懸念してきました。
新しい整備計画は「アジェンダ21」および「アジェンダ2020」を尊重し、神宮外苑の歴史的景観と調和し周辺環境に配慮したものとすること。なかでも、観客席数をIOC基準の6万席を基本として見直すこと、70メートルとされていた施設の高さの抑制、高木の育つような緑化計画への改善などを求めます。
- 立ち退きがせまられている都営霞ヶ丘アパートには現在でも136世帯、218人が居住しており、今の土地を離れたくない、離れられないとの声があがっています。一方的な立ち退きを求めることは、オリンピック憲章の「人間の尊厳保持」重視にも、住環境および居住への配慮を求めた「アジェンダ21」にも反します。
都営霞ヶ丘アパートが新国立競技場計画の計画対象範囲となったのは、8万席を前提としたもとでの、周辺駅からのバリアフリールート、来場者の溜まり空間の確保、都市計画公園の再配置のためです。
座席数も含めすべての計画が白紙になったもとで、霞ヶ丘アパートの廃止・立ち退き計画も白紙に戻し、東京都が霞ヶ丘アパート住民の現在地での居住を守ることができる整備計画にすることを求めます。
- 整備費は、都民・国民の納得できる必要最小限の費用に抑え、また建設後の維持管理費も過大にならない配慮した設計とすることを求めます。
国立施設である以上、整備費は国負担を原則とするべきです。
以 上
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