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■ おもな活動  日本共産党東京都議団

都立病院の大幅縮小、統廃合の動き

 東京都が、都民の健康と生命をまもるうえでおおきな役割を果たしている都立病院を大幅に縮小、統廃合をおこなおうとしていることをご存知でしょうか。
 都立病院改革会議が7月に発表した報告書では、現在、4カ所の小児医療専門病院をすべて廃止し1カ所に集中するほか、老人医療からの撤退など、都立病院がこれまでおおきな役割を果たしてきた小児医療や高齢者医療、地域医療から大きく後退するものとなっています。
 東京の医療の現状は、都内の病院ベッド数がこの5年間に5000床減り、都民1人当たりのベッド数は全国平均以下となるなど深刻な事態をむかえています。こうしたもとで、だれもが安心して医療にかかれるうえで都立病院が果たすべき役割は、いっそうその重要性をましているのが現実です。
 報告書の発表後、小児病院がなくなる八王子市や清瀬市では、市を挙げた反対運動がくり広げられているのをはじめ、老人医療センターと豊島病院の民営化・統廃合が計画されている板橋区でも反対の声があがり、さらには、都立病院を利用している多くの都民、団体など、全都的規模で、都立病院をまもれのとりくみが広がろうとしています。こうしたもとで、先の都議会でも各党がいっせいに都立病院問題について、疑問や批判の質問をおこなうにいたりました。
 しかし、東京都は、11月中に、改革会議の報告書にもとづいて、都としての実施計画となる「病院改革マスタープラン」を策定する方針で、具体化をすすめています。