過去のページ

■ 申し入れ/談話/声明  日本共産党東京都議団
二〇〇二年三月一四日
日本共産党東京都議会議員団
幹事長  木村陽治

日本共産党に対する誹謗発言について

 本日の予算特別委員会で、自由民主党の鈴木一光議員が、KSD(中小企業経営者福祉事業団)からの献金問題を報道した「しんぶん赤旗」の記事に関連して、日本共産党を誹謗する発言をおこないました。
 そもそも、KSD事件は、総額二〇億円以上といわれるKSDの工作資金によって自民党が汚染され、その原資のすべてが中小企業者の汗の結晶である共済掛け金であったことが発覚したものです。
 「しんぶん赤旗」の記事は、鈴木議員が、KSDの献金をうけていた事実を報道したものです。ところが、鈴木議員は、事実を報道した記事に難癖をつけるだけなく、「しんぶん赤旗」を東京都職員が購読していることについて、「いやいや買わせるのは、押し売り」などと、いかにも日本共産党が購読を強制しているかのような発言をおこないました。
 しかし、政党の機関紙活動は、憲法で保障された政治活動です。しかも、購読の呼びかけは、ひろく国民だれにもおこなわれているもので、その際、購読するかどうかは、本人の自由意思にもとづく問題です。
 石原慎太郎知事も、鈴木議員の発言に対して事実の確認もしないで、「暴力的新聞」という発言をおこないました。
 しかし、「しんぶん赤旗」の報道が事実であることは明白で、鈴木議員自身、発言のなかで、「KSDから献金をうけたのは事実」と認めています。この事実をふまえれば、このような発言はなりたつものではありません。知事の発言は、党利党略の日本共産党への攻撃に手をかすもので、公的な立場にある知事の発言として、断じてゆるされないものです。
 本来、予算特別委員会は、予算の審議と、その論議をつうじて都政運営について真剣な議論がおこなわれるべきところです。その委員会をねじまげ、まったく関連のない政党を誹謗する発言がおこなわれたことについて、議会制民主主義を揺るがしかねないとする、危惧の念が寄せられています。
 日本共産党都議団は、鈴木議員及び石原知事に対し、陳謝と発言の撤回をつよく求めるものです。
以上