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■ 申し入れ/談話/声明  日本共産党東京都議団

石原知事の「韓国併合」正当化発言の撤回と謝罪を求める申し入れ

東京都知事 石原 慎太郎 殿

二〇〇三年十月三十一日
日本共産党東京都議会議員団

 石原知事が、二八日、「救う会東京」の集会でおこなった、「韓国併合」正当化発言は、戦前の日本帝国主義による朝鮮半島の植民地支配という歴史的事実をゆがめ、その責任を免罪しようとするものであり、在日韓国及び朝鮮の団体から抗議と発言の撤回を求める行動がおこなわれ、都民のあいだにも批判の声が広がっています。
 知事は、「彼らの総意で日本を選んだ」と述べましたが、事実は、日本による植民地支配が、明治政府による最初の開国要求の段階から、武力の威嚇と行使をくり返すなかですすめられ、一九一〇年の「併合」も、前年の閣議決定にもとづき、陸海軍を大規模に動員し、首都に戒厳令をひいたうえで、強圧的に「併合条約」に合意させたものです。
 知事の発言は、朝鮮人民を蔑視し、朝鮮半島とアジアにおける平和と友好に、おおきな障害をもたらすものであり、都知事として断じて、許されるものではありません。
 日本共産党都議団は、石原都知事にたいし、「韓国併合」を正当化する発言をただちに撤回し、謝罪することを求めるものです。

以上