都立八王子盲学校の学習環境について 清水とし子都議(日野市選出)
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2025年11月18日の文教委員会で清水とし子都議(日野市選出)が質問を行いました。
◎全文(都議会速記録より)
〇清水委員 次に、八王子盲学校についてです。
最初に、八王子盲学校の特徴、その位置づけや役割及び令和七年度の取組についてお伺いします。
〇西山特別支援教育推進担当部長 学校のホームページにも掲載しておりますとおり、都立八王子盲学校は、都立唯一の視覚障害教育の総合校でございまして、幼稚部から高等部、高等部理療科までの幅広い年齢に対応した児童生徒等の自立や社会参加を実現するための教育を行っております。
令和七年度は、デジタル機器の利活用による個別最適な学びやオンライン等を活用した 対話的な学び、協働的な学びを進めております。
〇清水委員 八王子盲学校は、多摩地域唯一の盲学校であると同時に、都立盲学校の中で唯一、幼稚部から専攻科まで全てそろっている総合学校として、就学前のお子さんから、国家試験を目指して専門的な学習に取り組む方々、今現在、上は六十七歳まで学んでおられるということですが、多様な方々が学んでいます。
また、寄宿舎には、他の特別支援学校に在籍するお子さんも含めて、島しょ地域をはじめとする児童生徒が共に生活し、自立に向け、自分でできることを増やそうと頑張っています。
さて、八王子盲学校は現在建て替えのため、仮校舎で校庭が使えません。そのため、屋上に運動できる場所が設置されています。
しかし、猛暑の中で屋上に日陰が一切なく、保護者の測定では、気温二十六度の日でも、屋上は三十五度近くまで上がっていました。そのため、熱中症の危険が保護者から指摘をされています。
今、この猛暑の中、保育園などでは、下で子供たちが遊べるくらい幅が広く、高さもあって、自動で張り出し、収納ができるムービングルーフ、これが園庭を覆って、夏場の外遊びができるようにしています。
八王子盲学校にも運動や部活動に活用できるようなムービングルーフの整備を求めますが、いかがですか。
〇西山特別支援教育推進担当部長 八王子盲学校につきましては、今年度、学校からの要望に応じて、暑さ指数測定器のほか、テントやミストシャワーなどの導入を行ってございます。
〇清水委員 仮校舎の屋上を運動場にした理由について、校長先生は、近くに公園など、いい施設はあるんだけれども、視覚障害がある方々なので近くに確保したいということで、屋上に人工芝を敷いてもらったということです。
子供たちもできたときには本当に喜んだんですが、今、すごく暑くて、PTAの方からも、せっかくいい場所なのに運動できないという声が上がっていると伺いました。
都教委は、こうした声を受けて、シェードやミストファン、テントを支給しました。しかし、シェードは屋上全体を覆うようなものではありません。幅数メートルくらいのもので、その下で児童生徒が遊べる、そういうものではありません。テントやミストファンも屋上全体に対応するものではありません。
近年、ゴールデンウィークの頃から三十度近い気温の日も珍しくありません。児童生徒の健康、安全のためにも、屋上の暑さ対策を抜本的に強化していただくことを求めます。
次に、仮校舎の明るさについてお伺いします。
盲学校の教室、廊下の照度基準はどのようになっていますか。照度基準が設けられている理由について、ご説明ください。
〇佐藤都立学校教育部長 教室の照度等の基準は、国の法律に基づきまして、学校環境衛生基準として定められてございます。
〇清水委員 照度は、人々の諸活動が安全、容易かつ快適に行えるような視環境、見る方の環境ですね。視環境をつくり出すために、分野ごとに個別に定められています。
盲学校、ろう学校、養護学校施設整備方針は、照明器具について、見やすく、まぶしさのない、良質な光の得られるものを選定し、設定するものと定めています。
答弁にあった学校環境衛生基準では、教室は三百ルクスとして、教室及び黒板の照度は五百ルクス以上が望ましいとされています。
そこで伺いますが、八王子盲学校の教室、廊下、黒板の照度はそれぞれどれぐらいですか。
〇佐藤都立学校教育部長 八王子盲学校の照度につきましては、学校環境衛生基準に基づきまして適切に対応してございます。
〇清水委員 保護者の方々からいただいた資料によると、教室は、基準の方は三百ルクス以上、五百以上が望ましい、こういう基準になっていますが、仮校舎は千五百ルクスと、基準の五倍です。同じく廊下は、基準が百ルクスに対して、実際には仮校舎は三千五百ルクスと三十五倍です。黒板の基準は五百以上に対して、仮校舎は二千、四倍です。いずれも大幅に基準を上回っています。
基準の四倍、五倍、三十五倍という実態は適切であると都教委は認識されているんですか。
〇佐藤都立学校教育部長 都立学校におきましては、学校保健安全法に基づき、照度などの環境衛生に関し、適正を欠く場合、校長はその改善のために必要な措置を講じ、そうした措置を講ずることができないときは、設置者である都教育委員会に対し、その旨を申し出るものとされております。
八王子盲学校の照度につきまして、適正を欠き、必要な措置を講ずることができないため、設置者に対し、申出のあった事例はございません。
〇清水委員 学校から申出があるかどうか、ないからいいんだ、そういうふうにいえるのかどうかですね。これだけ基準の四倍、五倍、三十五倍、これだけ上回っていても、適切に対応しているというのであったら基準を定める意味がありません。
しかも、照明基準は、児童生徒が安全、容易かつ快適に活動できる視環境をつくり出すために定められたものなんです。その基準を大幅に超えるっていうことは、児童生徒に健康上、安全上の悪影響を与える危険がある、そういうことなんですよね。
都教委自身で、まず八王子盲学校に行って照度を測定し、実態を正確につかんでいただきたい、そのことを強く要望しておきます。
子供たちからも次のような声が寄せられています。本校舎のときと比べて、仮校舎のL EDの照明の明るさが刺さるようにまぶしいです。壁の白さを反映しているからかもしれません。ドアも壁の色と同じで単調になっているため、ドアなのか、壁なのかが分かりにくいです。壁の境目が分からず、ぶつかりそうになるときがありますというものです。
仮校舎の照度は、実際に児童や生徒の健康や学校生活に既に悪影響を及ぼしており、直ちに対応が求められます。生徒たちが安心して学習し、安全に学校生活が送れるよう、白壁のまぶしさを軽減する対応、廊下や壁の区別を分かりやすくして衝突を防ぐなどの対応を求めますが、いかがですか。
〇佐藤都立学校教育部長 先ほどのご質問に対しまして、改めて答弁をさせていただきます。
都立学校におきまして、法令等に基づきまして、学校薬剤師が教室の照度を測定しておりまして、その結果に応じて、校長に対し、必要な指導及び助言を行っているところでございます。
これまで校長から設置者に対し、適正を欠き、必要な措置を講ずることができない旨の申出があった事例というのはございません。
〇清水委員 校長先生は適切にできないというふうなことを都教委にはいっていない。だけれども、子供も保護者もこんなふうに具本的に、壁がまぶし過ぎる、白過ぎることが問題だという指摘をされているわけですよ。だったら、まず都教委が現場に行ってきちんと測定をして、本当にそれでよいのかどうか確かめるべきではないでしようか。
それをしないで、何も意見が上がってこなければ、それでいいんだ、こういうやり方はおかしいと思います。ぜひ改めていただきたいというふうに思います。
児童生徒だけではなくて、保護者からも声は寄せられています。盲学校の児童生徒にとって、まぶしさは目の疲れや集中力に影響を与え、生徒の負担になります。また、白壁は境目が分かりづらく、壁にぶつかる危険性もあるなどです。
仮校舎の壁がまぶし過ぎる問題は、児童生徒の健康、安全に関わることです。都教委自身で測定すること、速やかに改善していただくことを重ねて求めます。
