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質問・条例提案

2021.03.23

3月23日 厚生委員会 東京都子ども基本条例案・同案修正案への藤田りょうこ都議の意見表明

 都議会厚生委員会が2021年3月23日に開催されました。「東京都こども基本条例案」に、厚生委員会所属の全会派が共同で修正案を提案し、修正を加えた案が可決されました。


★意見表明をする藤田りょうこ都議(2021.3.23)

★藤田りょうこ都議の意見表明(原稿・東京都こども基本条例関連部分)です。
★全会派一致で提案した「修正案」はこちら


 初めに、東京都こども基本条例案及び、同案への修正案について述べます。
 子どもの権利条約が批准されて25年以上が経ちましたが、日本社会では多くの点で、いまだ子どもの権利が守られていない現実がある中、自治体が子どもの権利について規定する条例を制定することは、きわめて重要です。
 我が党は、今期に入ってから繰り返し超党派の学習会を開くなど、子どもの権利条例の成立を目指して取り組んできました。また、東京都こども基本条例案が本定例会に提出されることが明らかにされた時から一貫して、この条例案をよりよくする立場で質問はもとより、参考人質疑の提案、修正案の提案などを行ってきました。
 本日、厚生委員会を構成するすべての会派が一致して、条例をよりよくする立場での修正案を提出できたことは、意義のあることと考えます。
 修正案では、前文の「東京が持続可能な発展を続けていく原動力は、時代を切りひらく『人』であり、今と未来を担うこどもは、人が輝く東京の活力の源泉である。」という文章を削り、前文が「こどもは、大いなる可能性を秘めたかけがえのない存在である。」から始まるようにすることで、子どもを出発点にした条例であることを明確にできます。
 また、子どもの権利条約の精神にのっとることを本文で明記し、子どもの権利条約の定めるこどもの生きる権利、育つ権利、守られる権利及び参加する権利をはじめとした子どもの権利を規定すること、子どもの学ぶ権利を明記すること、こどもの権利の救済について規定することなどにより、条例がよりよいものになると考えます。
 しかし、私たちはこの修正案により、本条例が、子どもの権利条約との関係で十分なものになるとは考えていません。その一番の理由は、本条例及び修正案を作成するにあたり、子どもの意見を聴くことができていないことです。子どもの意見を聴き、それを反映することは何よりも重要なことです。子どもの権利条約の一般原則の一つにも、子どもの意見の尊重があり、「子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮します」とされています。どのような修正をしたとしても、子どもの意見を聴けていないことを、補うことはできません。
 そのことに関して修正案では、附則で、この条例の施行後三年を経過した場合において、検討を行い、必要な措置を講ずることを規定しています。そして重要なことは、その検討を行うに当たっては、こどもの意見を反映させるため、こどもの意見を聴く機会を設けるものとしていることです。この点が、私たちが最も重要だと考える点です。
 子どもが直接参加し、影響力を行使して、必要な改正が行われることで、本条例が豊かな内容と実効性を持ったものになると考えます。その際、子どもの意見表明権を明記することなどについても、検討するべきだと思います。
 ぜひとも修正した条例案を成立させ、今後、都議会で、超党派で子どもの意見を聴く機会を積み重ね、本条例をより良いものとし、子どもの権利が守られる東京にするための取り組みを進めていくことを、心から呼びかけるものです。

以 上