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質問・条例提案

3月13日 予算特別委員会 曽根はじめ都議の代表総括質疑

3月13日の予算特別委員会で、曽根はじめ議員(北区選出)が代表総括質疑を行いました。

★質問全文(都議会速記録速報版より)

  1. シルバーパスについて
  2. 岸記念体育会館の問題について

曽根都議が明らかにした資料

 

○曽根委員 日本共産党都議団を代表して総括質疑を行います。
 初めに、シルバーパスについて伺います。
 超高齢社会を迎える中で、高齢者の移動の保障、社会参加の保障は、極めて重要な課題です。そのために大きな役割を果たすのがシルバーパスです。シルバーパスは、以前は七十歳以上の高齢者の七割以上が利用していましたが、石原都政のもとで改悪され、今では利用率は四割台まで低下しています。
 この利用率を引き上げて、できるだけ多くの高齢者が使えるよう、費用負担の軽減や対象交通機関、対象路線の拡大など、制度の充実を図ることが必要です。
 そこで伺いますが、新年度予算案にシルバーパスの調査費用は幾ら計上されていますか、お答えください。

○梶原福祉保健局長 平成三十年度予算案では、シルバーパス交付事業にアンケート費用として約二千三百万円を計上しております。

○曽根委員 知事は、昨年の第三回定例会の我が党への答弁で、シルバーパスについてさまざまな要望があることは承知していると述べ、制度の見直しに初めて言及されました。そして、二千三百万円の調査費用は、新年度予算で新たに計上されたものだと聞いています。
 高齢化が進む中で事業費は増加することが見込まれますが、大事な事業に予算を思い切って投入することは必要なことです。
 我が党は、シルバーパス条例の改正を今議会に提案していますが、都民の切実な要望に応える制度の充実に直ちに踏み出すことを求めておきます。
 次に、旧優生保護法の問題です。
 旧優生保護法により、障害のある方たちに対し、強制的に不妊手術が行われていた問題で、国への訴訟が起こされました。新聞でも繰り返し報道され、幾つかの県で少しずつ実態が明らかになりつつあります。
 障害者に対するこのような人権侵害が国の施策として行われていたことを、知事はどのように認識していますか。
 都として、あらゆる記録を追いかけ、徹底した調査を行って実態把握をすること、また、国による補償の実現や当事者の方々への謝罪など、必要な手だてを考えるべきだと思いますが、知事、いかがでしょうか。

○小池知事 お答えいたします。旧優生保護法のもとで、本人の同意を得ないまま、障害のある方など多くの方に不妊手術が強制的に行われてまいりました。これはまさしく大きな人権侵害といえます。
 都が現在のところ確認している記録でございますが、旧優生保護法に基づきます不妊手術の件数のみでございますが、ほかに関連する文書はないか、改めて調査するよう関係局に指示をしているところでございます。
 また現在、国では超党派の議員連盟を中心としてさまざまな議論が進められておりますが、この問題は法律に基づいて行われたものであることから、国として大きな方針を出してほしいと考えております。

○曽根委員 日本には、基本的人権と法のもとの平等を定めた日本国憲法があるにもかかわらず、一九九六年まで、このような法律が存在したこと、さらに、今日に至るまで謝罪や補償がされてこなかったことは極めて大きな問題だと思います。被害者の方々が失ったものの大きさを考えると、一日も早い謝罪や補償などの措置が求められています。
 都の積極的、主体的な対応を重ねて求めて次の質問に移ります。

 次に、岸記念体育会館の問題について質問します。
 新年度予算には、日本体育協会の本部があります岸記念体育会館とその土地を、都が買い取るための土地代と移転補償費が計上されていますが、その総額、内容についてお答えいただきたいと思います。

○西倉建設局長 代々木公園の用地取得費として予算案に計上いたしました総額は約百二十三億円で、その内訳は、土地代約九十四億円、補償費約二十九億円でございます。また、補償費約二十九億円の内訳は、建物補償費二十億円、解体費約七億円、そのほか移転に要する費用約二億円でございます。

○曽根委員 この問題は、日本体育協会の本部ビルの移転、建てかえのために、今、国立代々木体育館の近くの日体協の本部がある岸記念体育会館の敷地を都が九十四億円で購入し、二十九億円の移転補償費まで出した上に、移転先の神宮外苑の都有地を提供するという計画です。日体協はそのおかげで、今より広い床面積の新築ビルを手に入れることになります。
 我が党は、この岸記念体育会館の移転問題について、これまでも議会で取り上げてきました。二〇一六年第一回定例会では、当時の吉田信夫都議が文書質問で、日体協の神宮外苑移転計画を都はいつ知ったのかと質問しましたが、都の回答は、二〇一五年十二月二十二日に、日体協から都に対して、神宮外苑への移転要望が出されたので、都が二〇一六年一月七日に検討を進めることを了承したというものでした。
 続いて、白石たみお議員が、二〇一六年五月の都市整備委員会で、日体協の神宮外苑移転について、都は、いつから日体協と話し合っていたのか経緯をただしましたが、都市整備局は、二〇一五年十二月二十二日に同協会から要望が出されてからだと日体協との協議は、二〇一五年十二月からという答弁を繰り返してきました。
 ところが先日、三月一日の白石議員の代表質問への邊見技監の答弁は、突然、変化しました。二〇一五年十二月十五日以前に、神宮外苑の都有地について、移転候補地として都から日体協に示したこと、あるいは日体協から都への問い合わせなどはあったのかとの代表質問に邊見技監は、ここにありますように、都が日体協に対して、岸記念体育会館の神宮外苑への移転の検討を二〇一二年に提案していたという、これまでと全く異なる答弁をしました。しかも、岸記念体育会館の現地での、現在の場所での建てかえについては、協会が以前から検討し、都に対して都市計画規制などについての相談が寄せられていたこと、また、二〇一二年には、都が協会に移転の検討をすることを提案し、それに対し協会からに都に問い合わせたなどがあったことを明らかにしました。
 神宮外苑への移転というのは、二〇一五年十二月に日体協から要望が出されるより、はるか以前に、東京都側から日体協に提案し、日体協からも相談が来ていたということになります。
 吉田前議員の二〇一六年一定の文書質問への答弁も、また、同じくその年の五月の都市整備委員会の白石議員への答弁も、どちらも議会と議員への答弁として重い意味を持っているはずです。それに、こんな事実と違う虚偽答弁を行っていていいのかということです。どうですか、都市整備局は。

○邊見東京都技監 事実に基づいてお答えをさせていただいてございます。(発言する者あり)事実に基づいてお答えをさせていただいてございます。

○曽根委員 それでは、二つの二〇一六年の文書質問や都市整備委員会での答弁で、初めて神宮移転を知ったのが二〇一五年の十二月だったということと、先日の邊見技監自身の答弁の、二〇一二年から東京都が神宮への移転を働きかけてきた、提案してきたという二つの事実は、どちらが本当なんですか。

○邊見東京都技監 平成二十四年四月に、こちらから提案をしたということを申し上げさせていただいてございます。
 加えて、文書質問など、あるいは都市整備委員会での答弁におきまして、平成二十七年十二月に、日体協から正式な移転要望があったということも事実でございます。いずれも事実に基づいてお答えをさせていただいてございます。

○曽根委員 吉田元都議の文書質問も、白石都議の質問も、都が日体協の神宮への移転計画を初めて把握した時期はいつなのかと質問しているんですよ。今、正式にとおっしゃいましたけれども、都が正式に持ち出したという時期を聞いたんじゃないんですよ。神宮外苑の移転計画をいつ把握したのかということを聞いているのに、なぜ、みずから、東京都の側から正式にとかという答弁の枠をはめるんですか、一方的に。それ、おかしいじゃないですか。
 しかもですよ、東京都が私たちに公開した、今回開示された資料には、二〇一一年、今お話のあった二〇一二年の前の年の八月に、日体協ビルを神宮外苑に移せないかと検討を始めることを庁内で副知事まで出席して話し合った文書がありますよね。私たちいただきました、開示して。その会議の出席者には、その五年後に議会で白石都議に答弁した部長も入っていますよ。つまり、白石議員に答弁した部長自身が、みずから足かけ五年も取り組んできたことに一切口を拭って隠蔽したんですよ、都市整備委員会で。
 これこそ虚偽答弁以外の何物でもないじゃないですか、いかがですか局長、いかがですか技監。

○邊見東京都技監 お話のありました当時の吉田都議の文書質問あるいは都市整備委員会での答弁は、正式な都市計画協議の契機になる文書のやりとりについて事実を答弁したものでございます。
 今回、代々木公園の用地取得経費、予算計上あるいはさまざまな開示請求等いただいて、改めて関連する情報の整理を行ってございます。これらについて、事実に基づきましてご答弁を申し上げたところでございます。

○曽根委員 文書質問も、都市整備委員会の二〇一六年の質問も、いずれも正式になるという条件はつけていないにもかかわらず、その前に、東京都として内部で複数の幹部が集まって検討もし、また、日体協とも相談をし合っていたことが、隠蔽されたのはもう間違いないでしょう、その事実は。
 答弁が虚偽だったことを認めて、これらを撤回、謝罪すべきじゃないですか、技監、いかがですか。

○邊見東京都技監 過去の答弁につきましては、先ほど申し上げましたように、そのような考え方に基づいた答弁でございまして、虚偽答弁に当たらないと考えてございます。が、説明に丁寧さを欠いた部分があったものと受けとめてございます。

○曽根委員 ここまで指摘されても、虚偽答弁と認めない、陳謝もしないというのはとんでもない態度ですよ。大体、本会議での技監答弁がなぜこれまでと同じことを聞いているのに、突然、今までと違う答弁したのかと。それは、その直前に、我が党の情報公開請求を通じて都の内部文書が開示された結果、今までの答弁のうそが明白になったからじゃないですか。それでも都市整備局は陳謝すらしないという態度は、都議会と都民を欺くもので絶対に許されません。
 例えば、最近のことですが、中央市場は豊洲工場跡地の汚染対策でも、建物下の盛り土をせずに、議会答弁でも、盛り土はあるという虚偽答弁で、都民や議会を何年も欺き続けてきましたが、さすがに、盛り土がないという事実が明らかになった段階で陳謝をせざるを得ませんでした。それに比べても、都市整備局の態度は異常過ぎますよ。
 では、都市整備局がなぜ虚偽答弁までして、また、陳謝もせずに真実を明らかにすることを避けようとするのか。それは、森元首相を初め政治家と水面下で相談し、その意に沿うように事を進めてきたことが明らかになるのを恐れたからじゃないですか。
 私は以下、森元首相を初め政治家の関与についてただしていきたいと思います。
 我が党がこの問題で日体協を訪ね、聞き取り調査を行ったとき、そこで二〇一二年三月三十一日発行の日体協百年史という分厚い冊子をいただきました。その中に、第十四代会長の森喜朗氏を、会館の建てかえの道筋を切り開いた功労者とたたえる一文が掲載されていました。
 そこにはこうありました。建てかえについては政治力を発揮、会館の土地が代々木公園の公園指定となっていることで、ビルの高さ制限が設けられるなど複雑な問題が山積している中で、東京都を初め、文部科学省など関係機関と話し合いを行い、理解を求めるなど、高いハードルを超えるための調整をみずから積極的に推進したという文章がありました。
 ここに堂々と書いてあるぐらいだから、当然、東京都にも森氏と話し合った記録が残っているはずだと、それで先日の代表質問でただしましたが、技監の答弁は見当たらないということでした。見当たらないというのは、ないというのと違いますので、その後、記録は発見できましたか。

○邊見東京都技監 ご答弁申し上げましたように、森氏からの働きかけの記録は見当たらないということに変わりはございません。

○曽根委員 技監は、本日も見当たらないという答弁を繰り返しましたが、ないとはいえませんでした。
 森氏からの働きかけはなかったという当事者の、担当者の話も聞いたと思いますが、いかがですか、担当者は。当時の担当者は。

○邊見東京都技監 先日、先週、当時の都市整備局幹部からヒアリングを行っております。その結果、同様の答えでありました。

○曽根委員 元の都市整備局の幹部のその話というのを全く信用できません。
 私は、要するに、森元首相とのかかわりが明らかになると都合が悪いから、何とか知らぬ存ぜぬでやり過ごそうという態度だと思いますが、こういう記録は、本来なら情報開示請求で出すべき文書です。行政が議会と都民を欺き続けることは断じて許されません。きちんと事実を答えるべきなんです。
 都市整備局があくまで事実を明らかにしないのであれば、私がこれから明らかにいたします。我が党都議団は、森元首相を初め複数の政治家が関与した東京都の記録文書を入手いたしました。ここに四つの文書があります。(★曽根都議が明らかにした資料)以下、この文書に基づいてただしていきます。
 まず、第一の文書は、平成二十四年、つまり二〇一二年の五月十五日、十三時三十分から十三時四十五分、場所は衆議院第二議員会館三〇一号室、先方は森喜朗衆議院議員、都側は当時の佐藤副知事と安井技監が訪ねている記録文書です。タイトルは神宮外苑の再整備についてという文書で、取り扱い注意の印が押してあるものです。
 ここで、ステップワンとして、佐藤副知事が神宮外苑の再整備について東京都として考えているイメージをご説明に上がったと挨拶をし、安井技監が説明をしています。
 ここで森氏は次のように発言しています。日本青年館は気持ちよく協力してくれる、ここに(JSCのテニスコートに)日体協も移転させるといい、どれぐらいの規模が建つのかと尋ね、これに佐藤副知事が、隣接する明治公園も敷地に使い、(高さ等の)規制緩和が可能と答えています。
 説明を聞いた後、森議員は、佐藤さん、すばらしい案じゃないか、長生きしないとと大喜びです。さらに、不吉なことをいうようで悪いけど、もし、こっち、(オリンピック招致)のことですが、もしこっちがバツになったらどうすると質問して、これに佐藤副知事から、神宮外苑全体の再整備は進める、安井技監からも、都市計画変更の調整は全体の再整備を前提に進めると説明され、森議員は、すばらしいよ、あと十五年は長生きしないとと語っている。この記録は、あなた方はお持ちのはずですよ。事実ですよね、いかがですか。

○邊見東京都技監 当時の都市整備局幹部のヒアリングにおいても、神宮全体のまちづくりについて、こちらから説明に伺ったことはあるというふうに答えてございます。

○曽根委員 さっきの答弁と違うんじゃないですか。森氏と接触もしくは働きかけがあった記録はないというお話でしたが、まちづくり全体については伺ったことがあるということですね。
 それでは、この平成二十四年五月十五日に、衆議院の議員会館三〇一号室で森喜朗当時衆議院議員と面会した事実も認めますか、いかがですか。

○邊見東京都技監 申し上げましたように、説明に伺ったことはあるということでありますので、そういう事実もあろうかというふうに考えます。

○曽根委員 ますます疑惑は深まるばかりですよ。
 次に、第二の文書を紹介します。
 森氏との面会の前の平成二十四年二月二十八日、十四時三十分から十五時まで、これは自民党の控室で、当時落選中だった萩生田元衆議院議員と安井技監が面会している文書です。これも東京都がつくったものだと思います。霞ヶ丘競技場の建てかえについて(萩生田元代議士と情報交換)とあります。ここでは、萩生田氏が石原知事から依頼されて国立競技場建てかえのための打ち合わせに、そこに安井技監らが面会しているんです。
 この中で萩生田氏が、日体協は、岸記念体育会館の現地での建てかえは財務省との関係で難しいので、霞ヶ丘に移って、NAASH、つまり日本スポーツ振興会のことですが、ここと一緒のビルに入りたいといっていると語り、安井技監が、NAASHが誘っているのでなく、日体協が望んでいるのかと聞くと、萩生田氏は、日体協が望んでいるようだと答えています。この記録文書も事実ですか。

○邊見東京都技監 開示請求、多々たくさんいただいておりますが、例えば、都議会議員からというような形で、いろいろいただいてございます。今おっしゃった方は、多分、元代議士ということではなかろうかと思います。

○曽根委員 元衆議院議員の萩生田氏と、この時期に前の技監の安井氏が面談したということは、その方に、安井さんにお聞きになったとすれば、この事実はあったようだということですか、お認めになるんですか。

○邊見東京都技監 申し上げていますように、さまざま、JSC、当時のNAASHなどとは、国立競技場の話ですとか、まちづくりの話ですとか、かねてからいろいろな相談をしていたようであります。そういった一環として、こういった事業を進めるに当たっては、いろいろ説明とか、そういったことはなされることはあろうかというふうに考えます。

○曽根委員 つまり、かなりの頻度で接触があったということじゃないですか。しかも、相手は国政の議員や元議員です。
 そして、この森氏との面会が実現する五月十五日の五日前には、都庁の中で打ち合わせの会議をやっています。平成二十四年五月十日、十三時から十三時三十分まで、場所は都庁の佐藤副知事執務室、出席は、佐藤副知事と村山副知事、安井技監、町田都市づくり政策部長、上野再編利活用推進担当部長です。
 ここでは、来週の火曜日(十五日)以降に、佐藤副知事が森元首相と会談する方向で調整する(安井技監が同行する)とあります。これは先ほど紹介したように、森元首相との会談は、ここに記されているとおり、五月十五日に行われています。
 さらに、七日のパレスホテル祝賀会で、技監と内田顧問が同席した際に森元首相に紹介され、内田顧問から森元首相に対し、岸記念体育会館の移転の話をした経緯ありと、こういう文書が出てきます。
 さらに、佐藤副知事と森元首相との会談後、早目に内田顧問に会う方向で調整する(森元首相と内田顧問との間はあけない)とまで書いてあります。
 これは都庁の中の会議ですよ。二人の副知事が出席しているんです。この会議の事実は確認できますよね、いかがですか。

○邊見東京都技監 今の委員からのお話ですと、例えば、副知事からといったお話でございます。申し上げていますように、こちらから、いろいろな事業、まちづくりをしている状況にありますので、説明などはしたことがあるというふうに元幹部もいっておりますので、そういったこともあろうかというふうに考えます。

○曽根委員 いろいろ申し上げる前に、四番目の文書を紹介しておきます。
 第四に紹介するのは、これは都市整備局から先日開示のあった文書です。我が党の開示請求でこの文書が出てきました。
 平成二十三年、つまり今話題になっている二〇一二年のさらに一年前、二十三年、二〇一一年の八月十九日、十六時五十分から十七時四十五分まで、これまでの記録の前の年です。岸記念体育会館にかかわる今後の方向性について(V2・V4レクメモ)というタイトルです。出席者は、佐藤、村山両副知事、安井技監、町田都市づくり政策部長、上野再編利活用担当部長です。このパネルに、ちょっと小さくなりましたが、四ページにわたる文書で、この中にかなり重要な部分が出てまいります。V4、つまり村山副知事のことだと思いますが、この発言に、最初、五文字黒塗りがあります。この五文字黒塗りとしては、新会館は小さな規模では納得いかないはず、高層ビルを建てたいと思っていると村山副知事が述べています。また、その後で、V2、つまり佐藤副知事が、いずれにしろ、八月八日の五文字黒塗りへの報告結果や日体協側の判断を聞かないことには始まらないと発言しています。
 ここで五文字黒塗りとある部分は、我が党都議団の調査で、森名誉会長だと判明しています。それで間違いないですよね、あなた方が黒塗りしたんだから。間違いないですね、森さんですよね、これは。

○木村副委員長 答弁できますか。

○邊見東京都技監 開示条例に基づきまして、非開示の判断をさせていただいている部分につきましてはお答えを控えさせていただきたいと考えます。

○曽根委員 これ、事実と違うというならいってほしいんですよ。私たちは、森名誉会長だと、間違いないというふうに別のルートからわかったんですよ。森名誉会長だったら、公人ですから、黒塗りの対象になるはずありませんよ。黒塗りしたこと自体が、開示請求の対象としてはならないはずだ、黒塗りには。そのことは申し上げておきます。
 この佐藤副知事がいう、いずれにしろ、八月八日の森名誉会長への報告結果を聞かないことには始まらないとはどういうことですか。つまり、東京都の都市行政を進めるのに、元首相の森氏への報告結果を聞かないことには始まらないとは、これはどういうことかと。議会や都民に隠さず、明らかにしてほしいんですよ。なぜその元首相にお伺いを立てないと事が進まないんですか、いかがですか。

○邊見東京都技監 ご答弁申し上げましたように、非開示部分につきましてお答えすることは避けさせていただきたいと考えますが、こちらからの報告はなされているというケースがありますので、その一環かなというふうに考えます。

○曽根委員 私は、その報告があったか、ないかということももちろん重要ですけれども、誰を相手に報告しているのかと。都政で一番、ここでちゃんと相談すべきは、まず、知事であり、そして副知事がおり、そして担当局がいるわけでしょう。それなら、何で直接関係のない森元首相のところに行かなきゃならないのかと、ここを聞いているんですよ。こんなわけのわからない話ないじゃないですか。
 つまり、国政の政治家が裏で都政の、特にこの都市行政について動かしているということの証明になっちゃうじゃないですか。本当にこんなことがあったのか。その報告というのが、本当に森さんを相手にやったのか、それともほかの別の人にやったのか、どちらにしても重大な問題だと思いますが、いかがですか。

○邊見東京都技監 都は、「二〇二〇年の東京」計画、これは平成二十三年十二月に策定をしてございます。これに、神宮外苑地区のスポーツクラスターの形成に向け、まちづくりを進めるということを位置づけてございます。
 スポーツ関連団体の本部機能の集約は、このスポーツクラスター形成に資するという考えのもとに、日本体育協会に岸記念体育会館の移転の検討を提案したものでございます。
 そういった観点から検討を進め、こちらからも報告等はなされているということは申し上げているとおりでございます。

○曽根委員 スポーツクラスター、全く理由になりませんよ。神宮外苑地区のスポーツクラスターに日体協のビルはなくても構わないと、皆さん思っていたじゃないですか。現地建てかえを考えていたんだから。これほどわかりやすい話ありませんよ。スポーツクラスターというのは後から--もう現地建てかえが、日体協、岸記念体育会館の建てかえはできなくなったんで、万やむを得ず神宮外苑に移す、そのための理屈で、後からついたものじゃないですか。
 大体、国政でも、今、森友学園に国有地を格安で売却しようとした問題で、安倍首相夫人の関与が疑われて、文書の書きかえが大問題になっています。岸記念体育会館問題は、会館敷地の売却ではなく購入という、東京都が購入するという問題ですけれども、この問題では、本来、情報開示すべき文書を東京都都市整備局が隠し続けて、そして、開示しても森元首相の名前は黒塗りにするという、この異常ぶりが問題なんですよ。
 しかし、私が明らかにしたように、これは、森元首相や政治家が関与して、その意向に沿って都市行政がゆがめられて、百二十三億円もの都民の税金が投入されようとしている重大問題です。
 私は、この問題の全容を明らかにするために、今私が紹介した文書を予算特別委員会に黒塗りなしで提出させるように求めます。また、ここに登場する、まずは森喜朗元首相と当時の安井技監をこの予算特別委員会に参考人として招致するよう、委員長に取り計らいを要請いたしますが、ぜひ理事会で協議していただきたい。いかがですか。

○木村副委員長 質問を続けてください。

○曽根委員 理事会で協議していただきたいんですが、いかがですか。

○木村副委員長 質問を続けてください。曽根理事、質問を続けてください。

○曽根委員 質問で理事会の協議を求めているんですから、理事会の協議は当然やるべきでしょう、いかがですか。委員長。

○木村副委員長 質問を続けてください。曽根理事、質問を続けてください。

○曽根委員 委員長、その采配はおかしいですよ。議会のルールにのっとっていません。抗議しておきます。

○木村副委員長 曽根理事、どうぞ。

○曽根委員 最後に、時間も来ましたので、小池知事に伺いますけれども、本日、私が明らかにしてきた岸記念体育会館の移転をめぐる経過について、森氏を初めとする政治家の関与はなかったのか、水面下で政治家の意向に沿った都市行政が行われ、特定の団体への異常な優遇が行われることになっていないのか、きちんとした検証を行うべきと考えますが、知事の認識を伺います。

○小池知事 来年度予算案に代々木公園の用地の取得費などを計上するに当たりましては、法律の専門家などを含めて、経緯も含めての検証を行っております。
 また、ルールに基づいた情報開示で、議会への丁寧な説明もするように指示をしているところでございます。

○曽根委員 今は丁寧な説明という答弁だけでしたが、私が明らかにしてきたように、きょう明らかになった文書だけでも、複数の国政政治家が深くかかわって東京都の都市行政がゆがめられようとしています。これ、来年度予算で執行されたら、本当にゆがみが本物になってしまう、そのまだ間に合う一歩手前なんですよ。ですから、ぜひきちんと検証していただきたいということを申し上げておきたいと思います。
 都民だって、やすやすと百億円以上のお金がもう行っちゃうんですよ。こんな必要もない岸記念体育会館という、もともとオリンピックに使うといったって、何に使うか決まっていないような場所の土地を、なぜ百億円以上で買わなきゃならないのかという問題なんですよ。
 これは、今後も私たち日本共産党都議団として徹底的に追及をしてまいりますので、都政の闇は絶対に許さないという立場で引き続き追及してまいりますので、次の質問に移ります。

 次に、築地市場の移転問題を質問します。
 私は、昨年の予特代表でも、知事に市場問題をただしました。このときは、知事が豊洲移転を延期させたことを、都民の立場に立つ重要な判断だと評価いたしました。それから一年で、知事の態度に、まさに百八十度の変化が起きてしまいました。この間の知事による重大な方針変更についてただしていきます。
 まず、市場関係者との合意についてです。
 ことしの豊洲市場への移転に伴う築地市場の臨時休業日、これは、築地市場取引業務運営協議会の会議を開いて決めたんでしょうか、全員一致で決定されたのでしょうか、お伺いします。

○村松中央卸売市場長 昨年十二月の新市場建設協議会において、豊洲市場の開場日を本年十月十一日とすることで、業界団体と合意いたしました。
 お尋ねの築地市場取引業務運営協議会は、豊洲市場への移転に必要な四日間の引っ越し期間を確保するための臨時休業日を速やかに決める必要から、持ち回り会議により開催したものでございまして、十月九日及び十日を臨時休業日とする決定をいたしました。
 その際、十三名の委員のうち、十二名の委員は賛成いたしましたが、労働者代表の委員からは、豊洲市場の開場日について議論が尽くされていないとして、臨時休業日の設定自体は理解するものの、賛同することはできないとの意見がございました。

○曽根委員 今の市場長の答弁は、反対をされた一人の委員についての意見が正確ではありません。この会議は持ち回りでしたが、その方は、反対の自分の意見について、会議の記録として残させています。
 そこには、それは労働者代表の築地市場労組従組連絡協議会議長、この方の意見ですが、新市場建設協議会において、豊洲市場の開場日は決まったが、これまでの経過からすると議論が尽くされたとは思えない、新しい施設でどのような物流を行うかについても十分な情報がなく、コスト面も含めて現場で働く者として不安を感じている、このような現状においては、開場日を踏まえた臨時休業日自体は理解するものの、賛同することはできないとしています。
 豊洲市場の物流についての情報不足、コスト面も含めて不安があり、豊洲市場への移転計画全体の議論は尽くされておらず、だから賛同できないということではありませんか。労働者代表の合意は得られていません。築地市場の現場で働く、恐らく数千名規模の労働者の代表が根本的な不安を訴えているんです。現場の労働者の合意と納得なしに、円滑な市場運営はあり得ません。
 また、築地市場の中核的役割を果たしている仲卸の団体代表から、築地の仲卸業者の中には、豊洲移転について不安や不満を抱えている方が今も多くいること、仲卸業者の方の納得をしていただいたというような安易な発言はしないでもらいたいという厳しい声が上がっていることを知事は認識していると、我が党の代表質問に先日、答弁しました。業者についても、合意が得られていないのが実態です。
 第二に、土壌汚染対策についても、解決の見通しはないという問題をただしたいと思います。
 ちょっと知事に伺いたいんですが、豊洲新市場の地下水モニタリングの結果、環境基準の何倍のベンゼンが検出されているのか、知事はご存じですか。また、シアンの検出状況をどう認識しておられますか。

○村松中央卸売市場長 私どもは、三カ月ごとに、現在、地下水質あるいは空気の測定を公表しております。その四十六の箇所で地下水質を調査しておりまして、その直近のデータでございますが、まず地下水質の調査で、ベンゼンでございますけれども、十一月の段階で基準値の百十倍の値でございます。シアンについても、基準値についても検出をされております。

○曽根委員 知事にかわって市場長がお答えになったんですが、やっぱり正確じゃありません。大体、今の百十倍というお答えをしましたが、その二カ月前には百六十倍になっているでしょう、最高が。つまり百倍以上でずっと推移しているのですよ。去年の一月からずっとですね。
 ほかのポイントも、私、ずっとデータを見ましたが、とにかく、だんだん上がっていくものもあるんですよ、ポイントで、ベンゼンの濃度やシアンの濃度が。ですから、この先どういうふうな変化をするかというのは、このデータを見る限りでは、もう見通し立たないというのが正直なところだと思いますよ。まともな技術者だったらそう見ますよ。
 私は、そういう点で、豊洲の新市場用地の汚染問題というのは、現場でこれから働かざるを得ない、ずっとそこで過ごさざるを得ない人から見れば、非常につらいリスクを負うということになると思うんですよ。
 だからこそ、築地の女将さん会が、昨年の八月二十三日に知事に提出した公開質問状で、モニタリングで汚染が検出されているからには、汚染は残っていると考えられますと述べて、豊洲用地にはどの程度の濃度の汚染がどのような範囲で残置されていると考えられるのか、明らかにするように求めている。そして、市場移転に不安を持つ市場関係者が一番これが聞きたい質問なんですよ。わかりやすくお答えください。

○村松中央卸売市場長 豊洲市場用地では、法的、科学的な安全性が確保されていることが専門家会議でも確認されておりまして、毎月実施している空気調査からも安全性は確認されております。
 専門家会議では、地下水の一部で基準超過が確認されている状況につきまして、局所的に土壌汚染が残存していた可能性等があるとしており、こうした状況も踏まえて、将来のリスクに備えた追加対策を提言していただいたところでございます。現在、提言に基づく追加対策工事を行っており、これを着実に実施し、さらなる安全性の向上を図ってまいります。
 市場関係者の方々には、これまで豊洲市場用地におけるさまざまな調査結果や追加対策工事を初めとした都の取り組みについて、関係者に開かれた形でご説明してきたところでございます。
 今後も、空気や地下水の調査結果について、専門家の評価とあわせ情報提供するなど、適切に対応してまいります。

○曽根委員 私が聞いたこと、つまり築地女将さん会が昨年の、もう既に八月二十三日に公開質問をしている内容に全く答えておりません。豊洲の用地には、どの程度の濃度の汚染がどのような範囲で残置されているのか、全く答弁では入っていません。これで法的、科学的な安全性は確保されていると今おっしゃいましたけれども、こういう結論だけ何の論証もなしに繰り返しているだけですよ。地下水が汚染されている原因も特定されていません。追加対策工事で安全性の向上を図ると、ただいい張っているだけです。科学的な根拠はないんですよ。
 市場業者の皆さん、築地市場で働く労働者、消費者、多くの都民から納得できないという声が上がっているのは当然だと思います。
 先日、代表質問で、豊洲新市場の盛り土が地下水で汚染されていないと、きちんとした根拠をもって明言できるのかと知事に質問しましたが、知事は答弁されませんでした。
 市場長の答弁では、地下水管理システムの揚水機能を強化することで豊洲市場の地下水位を低下させるとともに、基準を超えた地下水も徐々に回収され、中長期的には地下水質が改善されていくものと認識していると、こういう答弁がありましたけれども、じゃあ、中長期的というのはどれぐらいなんでしょうか。地下水質が改善されていくものと認識している、この中長期というのは、一年ないし二年なのか、五、六年なのか、十年程度なのか、あるいは数十年なのか、見通しを明らかにしてください。

○村松中央卸売市場長 豊洲市場用地は、街区周辺が遮水壁で囲まれておりまして、地下水を継続的に揚水することで、基準を超えた地下水も徐々に回収されていくこととなります。
 このため、具体的な時期をお示しすることは難しいと考えておりますが、中長期的に見れば、地下水質は改善されるものと認識しております。
 都といたしましては、地下水管理システムの機能強化を通じて、地下水を適切に管理していくこととしております。

○曽根委員 もうこちらの質問も聞いたことに答えていません。
 盛り土が地下水で汚染されていないとは明言できませんでした。地下水質は必ず改善されるということも明言できません。中長期的に改善されると思うといいますけれども、それが十年先なのか、何十年もかかるものか、時期もいえないわけですよ。これでは、地下の土壌や地下水の汚染にいつまでもおびえ続けなければならないと。生鮮食品市場の、もう現場の当事者の皆さんにとっては、一番しんどいリスクとなってしまうことを申し上げておきたいと思います。こんなところでは、誰も働きたくないですよ。

○村松中央卸売市場長 そもそも地下水については、飲用に、要は飲むように利用するものでもないし、利用する予定もございません。また、地上部の地表面部分もコンクリートやアスファルトに覆われており、土壌汚染対策法に定める要件をクリアしております。
 そういうことをもちまして、法的にも科学的にも安全だと考えておりますし、さらには、地上部の空気につきましても、周辺の一般の大気環境と変わるところはございませんので、そういったことを含めて安全性は確保されていると考えております。

○曽根委員 まず第一に、今の市場長の答弁は、地下水を使わないから大丈夫だとおっしゃいましたが、地下水の範囲は、だんだん上に上がってきていると、地表に近づいているということは否定できませんよね。なぜならば、AP一・八メートルの地下水のコントロールできてないんですから、大雨が降ればもう五メーター近くまで上がっちゃっているんですから、水位は。つまり地表近くまで来ているということです、地下水は。そこに汚染が含まれていれば、盛り土の再汚染もあり得るということですよ。
 しかも、最近明らかになったことは、例えば、植え込みの中のベントナイト、ここは、ずっと下の砕石層とは違いますね。かなり上の方にまで、私たちが、おととし、地下ピットで発見した、pH十二のアルカリ水が検出されているでしょう。本来なら下水に流せるはずのものが、もうpH十二だと、例えば漂白剤の原液ぐらいのアルカリですから、人体にも影響ありますから、これは希硫酸で中和して下水に流しているじゃないですか、これ現実にやっていますよね。地表近くまでそういった地下水の影響か、それとも別の影響かはわかりませんが、人体に影響のある、そういう水が出てきているということも現実に起きているじゃないですか。これからどういうことが起きるかわからないでしょう。しかも、直下地震の危険は絶えず私たちは見なければならないわけです。液状化の危険もまだあると思います。道路の下については、汚染対策、それから盛り土対策もされていないということも、先日認めているわけです。
 私はこういうところに謙虚にならなければ、絶対に、豊洲市場に無理やり移してもうまくいかないということは申し上げておきたい。
 次に、都民の食の安全・安心を守るとの公約はどうなったかについてお聞きします。
 食の安全・安心については、知事は代表質問に対して、都民の理解と納得を得ることが大切だと答弁しました。知事は現時点で、豊洲新市場の食の安全・安心について、都民の理解と納得が得られていると考えているのですか。

○小池知事 お尋ねの豊洲市場用地の安全性でございますが、これまで専門家会議でさまざまな調査を行って検証していただきました。そして法的、科学的な安全性が確保されていると専門家会議が確認されておられます。その上で、将来のリスクに備えまして、必要な追加対策を提言していただいておりまして、その追加対策工事がまさに進んでいるところでございます。
 そしてまた、都民が直接、豊洲市場を体感することができるような工夫もいたしておりまして、一般都民のほか地元の住民の方々や企業、親子連れなど、幅広い方々を対象とした見学会なども行っております。
 こうした総合的な取り組みを通じまして、豊洲市場に関しての都民の理解を深めていきたい、また深まってきていると、このように認識をいたしております。

○曽根委員 報酬を払って、有名ブロガーの方を豊洲市場に招いて、ブログで宣伝してもらうことまでしていますけれども、それでも今の知事の答弁で、やはり都民の理解と納得が得られているとは答えられませんでした。
 都民の合意が得られない最大の問題の一つは、知事が都議選直後に発表した、この豊洲市場無害化方針の撤回の問題があります。
 都民ファーストの会は、昨年、都議選で、市場移転問題について、都民の食の安全と安心を守りますと公約に掲げたわけです。小池知事は、当時都民ファーストの会の代表であり、これは小池知事自身の公約というべきものだと思いますが、知事、それでよろしいですか。

○小池知事 ただいまご質問では、都知事選の一カ月後というふうに聞こえましたけれども、都議選の一カ月後ということでよろしゅうございますでしょうか。(曽根委員「都民ファーストの会の公約について聞いています」と呼ぶ)かつて、都が、都民や市場業者の皆様にお約束したのが、いわゆる無害化でございますが、その無害化が達成されていない状況で、昨年、私自身、都知事として、都議会において、また築地市場に出向いて、この無害化が達成されていない状況についてはおわびをさせていただいたところでございます。
 また、無害化をめぐりまして、これまでの議論が行われてきました。その経緯については、市場のあり方戦略本部の中でつまびらかにさせていただいております。そして、環境基準以下の目標が達成できていない現状を真剣に受けとめております。そして専門的、科学的で妥当な対策を講じることで、都民の理解を得られるように努めていくという今後の対応の方向性についても明らかにしてまいりました。
 また、その上で、基本方針におきましては、豊洲移転に関しまして、専門家会議の提言に基づく、先ほど来申し上げております追加対策工事、そして豊洲市場の安全性の発信についてお示しをいたしております。
 こうしたさまざまな議論、そして基本方針を踏まえまして、市場移転に関する関係局長会議の中で、無害化にかわる新たな方針を定めさせていただきました。

○曽根委員 知事は六月二十日に、都議選直前ですね、基本方針を発表し、それはいわば都民ファーストの会、そして都知事自身の都議選に向けての公約というふうに事実上受けとめられて当然だと思います。
 この中で、知事は無害化方針の撤回をしていません。しかし、そのわずか一カ月後の関係局長会議、都議選後ですね、いわゆる無害化方針の撤回を行いました。六月二十日の基本方針を発表したとき、無害化方針はもうやめるということは確定していたんですか。想定したのか、していなかったのかをお答えください、知事。

○小池知事 先ほどご答弁させていただきましたように、市場移転に関する関係局長会議の中でご議論いただいて、そして無害化にかわる新たな方針を定めたものでございます。

○曽根委員 基本方針で、築地を守ると、豊洲を生かす、両方生かすんだと、こういうふうに、築地で何とか頑張りたいと思っている仲卸を初めとする業者の方に期待を持たせて、しかし、そのわずか一カ月後、都議選が終わってから、無害化方針は撤回すると。もし撤回するならですよ、六月二十日の基本方針を出した時点で無害化はもうやめますというふうにするのが当然じゃありませんか。知事、いかがですか。

○小池知事 無害化にかわる新たな方針でございますけれども、環境基準以下の数値を達成できていないという現状を踏まえまして、その上で、安全で安心な市場の実現に向けて、専門的、さらに科学的で妥当な対策を講じ、正確な情報発信を通じまして、都民、事業者の理解と安心につなげていくものでございます。
 無害化をめぐる議論、そして今後の対応の方向性については、市場のあり方戦略本部の中で詳細に検証、整理を行いました。その上で、基本方針において、追加対策工事、豊洲市場の安全性の発信といった具体的な取り組みを示させていただきました。
 これらを踏まえまして、無害化にかわります新たな方針を定めたものでございまして、検証、整理、対策の具体化といった必要なステップを一つ一つ踏んで進めてきたものでございます。

○曽根委員 知事は都議選では、都民の食の安全と安心を守りますと公約しました。そして都議選が終わるとすぐに、それまで豊洲市場は大丈夫だと、大丈夫にするんだという、この中心的な都民への約束だった無害化の方針を撤回しました。これはどう弁解しても、その事実は明確です。重大な公約破りだと思います。都民への背信行為です。
 ところで、築地は守るという知事の公約はどうなったでしょうか。
 知事は、基本方針を発表した際、新たな築地の姿として、仲卸の目ききを生かした競り、市場内取引を確保、発展と明記した資料を示しました。新たな築地で、仲卸の目ききを生かした競り、市場内取引を確保、発展というこの方針は、知事は撤回されたのでしょうか。

○小池知事 お答えいたします。
 基本方針の中の競り、市場内取引といった表現は、これまで築地が歩んできた歴史、そして築地が持つポテンシャルなどを踏まえたものでございます。一つの考えとして示させていただきました。
 基本方針で私がお示しをいたしましたのは、豊洲と築地の両方を生かすという大きな方向性でございます。この方向性は何ら変わっておりません。
 そして、築地の再開発につきましては、現在、築地再開発検討会議において幅広いご意見をいただいております。そして、築地のポテンシャルや民間の知恵を生かして、新たなまちづくりにつなげていきたいと考えております。

○曽根委員 こんなパネルまでつくってですよ、仲卸の目ききを生かした競り、市場内取引--市場内取引というのは公共の市場じゃなきゃできないんですよ。それを確保、発展するというこの方針は、今、撤回したんじゃなくて、一つの考え方だと。一つの考え方だって、公共市場の中でしかできない市場内取引を、こうやってパネルまで、資料まで出して掲げておきながら、それは一つの考えだから、もう、実際できないでしょう、こんなの。こういうところが、やはりもう都民の信頼、そして仲卸さんを初めとする業者の信頼を大きく失ったんですよ。とんでもない話です。
 そして知事は、六月の基本方針の中で、築地市場について、オリンピックの輸送拠点として活用した後、新たな市場として、東京を牽引する一大拠点とすると明言されました。この方針は撤回しましたか。

○小池知事 お答え申し上げます。
 かねてより申し上げておりますように、基本方針の趣旨は、豊洲と築地の両方を生かすということでございます。日本の新たな中核市場としての役割を担うのは豊洲でございます。それで都心に近く、さまざまなポテンシャルを有する築地で、この両方を生かして東京のさらなる成長につなげていきたいということを考えております。
 築地につきましては、東京を牽引する一大拠点とする基本方針の表現は、まさにそのことを指しているものでございます。

○曽根委員 知事は、今、築地について、新たな市場として東京を牽引する一大拠点とすると、かつて明言したその中身から、新たな市場としてだけ外しました。この肝心な部分を抜かして答弁しました。もうすりかえですよ。ごまかし答弁ですよ。
 知事は、基本方針の発表で、築地の再開発と豊洲市場利用の具体案について、事業者の皆様とのオープンな対話の場を設けると二度にわたって明言しましたが、この方針は撤回したんですか。

○小池知事 豊洲市場への移転に関しましては、市場業者の方々に理解と、そしてご協力を得られるように、築地市場を私みずから訪問いたし、業界団体代表の皆様方とさまざまな課題についても意見交換を重ねてまいりました。
 また、豊洲市場での都民見学会や目ききワークショップにも足を運んだりして、都民の皆さんと市場の安全性や魅力など、ともに語り合う機会を持たせていただいております。
 そして、築地の再開発でございますが、何度も申し上げますけれども、築地再開発検討会議において、さまざまな分野でご活躍の方々によります幅広い観点からの議論を公開の場で行っていただいているところでございます。
 また、来年度にかけましては、民間からのヒアリングなども行いながら、都としてのまちづくりの方針を取りまとめていく予定でございます。

○曽根委員 今、築地再開発の検討会議の話をおっしゃいましたし、さまざまな形で幅広く意見を聞いていくともおっしゃいましたが、肝心かなめの築地の業者が再開発の検討会議に入っていないんですよ。議論は公開でやっていますよ、私も先日見ました。しかし、その場に、市場業者の意見を聞くオープンな場をつくるといっておきながら、なぜ、この一番大事な再開発検討会議、せめてここで、市場機能を残すとか、こういう約束を果たせる、もう最大のチャンスの場所に業者を入れないと。こういうところに、あなたの本当に現場軽視ですよ、これは。もう何十年もかかって積み上げてきた築地の食文化を台なしにしようとしているということが、まだわかっていないんですよ。ですから、これは明確な公約破りであり、市場業者の皆さんへの背信行為です。
 それにしても、先日の第四回再開発検討会議でも、短期間で一気に開発してしまうことへの懸念とか、段階的整備が共通のキーワードとされたように、少なくとも市場移転後の築地の敷地や建物をどうするかの具体案が決まってもいない段階で、直ちに、全面的に取り壊そうとするのは、余りに乱暴であり、市場業者の声はもちろんですけれども、文化的な価値のある建築物の保存を求めている専門家も含めて、各方面の意見を十分に聞くべきだということは申し上げておきます。
 きょうは、基本的な問題に絞って質問してきましたが、知事の数々の公約違反、都民と市場業者の皆さんへの背信行為が改めて浮き彫りになりました。知事が都民への約束に誠実な態度をとるなら、土壌汚染問題の解決の見通しがない豊洲への移転は中止して、築地市場の再開発でなく再整備を進める以外にないことを厳しく申し上げて、代表総括質疑を終わりたいと思います。(拍手)