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質問・条例提案

2018.10.03

文教委員会 東京都公立学校施設における冷房機器の整備促進に関する条例(案)の米倉春奈都議(豊島区選出)の賛成討論

○米倉春奈都議(豊島区選出)の賛成討論(抜粋)

 初めに、議員提出議案第十七号、東京都公立学校施設における冷房機器の整備促進に関する条例について、賛成の意見を述べます。
 本条例案は、都内の区市町村立小中学校の体育館等にエアコンの設置を促進する内容です。
 ことし、気象庁が命にかかわる危険な暑さと述べる大変な猛暑が続き、練馬区内の都立高校では、体育館で授業を受けていた生徒のうち二十五人が熱中症の症状を訴え、十人が緊急搬送されました。
 日本共産党都議団は、七月二十七日に、学校体育館の冷房化を初めとする熱中症に関する緊急提案を知事と教育長に申し入れるなど、都に対してこの猛暑を受けた早急な取り組みを求めてまいりました。
 既に体育館を冷房化している学校に調査に行き、その効果を確認するとともに、自治体の財政力によらず冷房化を進められるよう、都が区市町村を支援する条例を提案することにし、九月十二日に議長に提出いたしました。
 そうした中、知事も、我が党の代表質問に都立高等学校の体育館への整備を速やかに進めていくことを答弁したことは重要です。いつまでに一〇〇%達成するのか、目標を明確にした取り組みを求めます。
 知事はまた、公立小中学校の体育館についても補正予算を編成するなど緊急的な対応をし、区市町村を支援していくと答弁をしました。本条例案は、こうした知事の答弁を確実に推進する力になるものです。
 加えて、条例案の補助対象は、国や東京都の現行制度では対象外となっている四百万円未満の工事費やリースによる設置も対象とします。
 また、都内公立小中学校の普通教室の冷房化はほぼ一〇〇%となっていますが、既に老朽化し、エアコンの電源を入れても教室内の温度が三十度を超える事態も生まれています。新設だけでなく、これまで都の補助対象となっていなかった更新についても補助対象となっています。
 以上のように、条例案は、知事の暑さ対策への取り組みを促進し、さらに補助対象を広げ、学校現場の実態に即した使いやすい補助制度となっています。
 以上の理由から、本条例案に賛成を表明し、また他の会派の皆さんに賛同を呼びかけて、意見とします。