ご意見・ご要望
ページトップヘ

質問・条例提案

2016.10.13

6日 経済港湾委員会集中審議 尾崎あや子議員

2016年10月6日 経済港湾委員会集中質疑

尾崎あや子(北多摩第一選出)

地下水管理システムの設計について

○尾崎委員 豊洲新市場をめぐって、都民の皆さん、市場関係者の皆さんから、さまざまな疑問、不安の声が渦巻いています。その中でも最大の疑問、一体、食の安全・安心が守れるのかという立場から、まず最初に、地下水管理システムについて幾つか質問します。地下水から揮発したベンゼン、シアン化合物がガスとして上昇し、すき間や亀裂から建物内に進入していくことによる人の健康及び生鮮食品等への影響を防ぐために、汚染された地下水をしっかり監視、管理し、汚染物質が地上に出ないようにすることが不可欠です。
 そのため、都は、地下水が上昇しないようにする地下水管理システムを、土壌汚染対策の重要な対策装置として位置づけています。
 そこで、地下水の管理システムについて伺います。
 まず、地下水の揚水井戸についてですが、全体に何本あって、一時間に揚水できる能力はどのくらいなのか、各街区ごと、そしてその合計でお答えください。

○村井基盤整備担当部長 三つの街区のうち、五街区は十九カ所、六街区は十四カ所、七街区は二十一カ所、合計五十八カ所設置してございます。
処理能力は、ポンプの能力というよりは、排水するところの処理が一目二百トンでございます。合計で六百トンということで、それを排水するという計画になっております。

○尾崎委員 今のこ答弁ですと、合計で全体五十八本、一日に六百トンということですが、五十八本ある各揚水井戸の揚水能力は幾らですか。全ての揚水井戸は同一の能力ですか。伺います。

○村井基盤整備担当部長 揚水井戸一つ一つの能力については、手元に資料がございませんが、全部井戸を稼働させたとしても、最後に下水に放流するときの量が、今、一日で二百トンしか処理できません。ですから、最大やっても、ためる水槽の能力で、このシステムは制御されてくるという形になります。

○尾崎委員 今、私が質問したのは、五十八本あるんですけれども、一つ一つはそれぞれ能力が違うのか、それとも一緒なのかということです。

○村井基盤整備担当部長 ポンプの能力は全て一緒でございます。

○尾崎委員 地下水位の高さ、地下の地形、土壌の性質などをどのように考慮して揚水井戸の能力、配置揚所を決めたのか伺います。

○村井基盤整備担当部長 ポンプの能力を決定するに当たりましては、これまで降った雨一時間最大、そして一日最大、三十日の最大、こういった過去の雨の記録から、東京で降った雨の最大値をもとに設計がされております。

○尾崎委員 現在の揚水能力、揚水井戸の配置場所、そして五十八本という数で、近年増加している豪雨に耐えられるのですか。現在の地下水管理システムで、地下水位を海抜一・八メートルにするという専門家会議の提言に沿った地下水管理ができるのですか。新市場用地は、三つある街区の周囲をそれぞれ遮水壁で区切っています。そのため、水は逃げ場がないので、豪雨があれば大量の雨水で一気に地下水位が上昇することになり、地下水管理システムが、専門家会議がいうように、地下水を海抜一・八メートルより下に抑えられるよう管理できるかどうかは重要な問題だと思います。

揚水井戸の稼働状況について

○尾崎委員  そこで、それぞれの街区で、地下水管理システムの試運転はいつからいつまでやるのか伺います。

○村井基盤整備担当部長 試運転を開始いたしましたのは、五街区が人月の上旬、六、七街区におきましては九月の上旬となっております。

○尾崎委員 この試運転はいつまでですか。本稼働はいつからになりますか。

○村井基盤整備担当部長 本格稼働の予定は、十月の中旬を見込んでおります。(尾崎委員「中旬」と呼ぶ)はい。この工事は竣工日が十月十七日となっております。ただ、稼働に際しては、できるだけ早く本格稼働させようと思っております。

○尾崎委員 試運転による地下水管理システムの稼働率はどうなっていますか。

○村井基盤整備担当部長 現在は五割程度となっております。

○尾崎委員 私も、この間、技術会議の議事録iなどを振り返って読んでみますと、第七回技術会議、二〇〇八年の十一月二十七日に行われていますが、都は地下水管理システムの維持管理について報告しています。そこで年一回の保守点検を実施するとし、これから起こりそうな問題点として、目詰まりを起こすことや計測機器のふぐあいについて述べています。そこで、揚水井戸が目詰まりしたことはありますか。

○村井基盤整備担当部長 目詰まりを起こすことについては、技術会議でも議論がされております。その際は、井戸の中を洗浄するということになっております。
 なお、井戸の中にはポンプが二台設置されておりまして、交互に運転をしております。ですから、片方が壊れたときにも、片方は動くような状態になっております。(発言する者あり)失礼いたしました、目詰まりはまだございません。

○尾崎委員 揚水井戸が目詰まりしているかどうかは、どうやって判断できるようになっているのか伺います。

○村井基盤整備担当部長 ポンプの稼働状況は集中管理ができておりますので、ポンプが動かなくなった状態を人間がそこに見に行ったときに、ポンプをまず取り上げて、ポンプに異常がないか、そして次に、要因としては、ポンプの下で、井戸の下の方で目詰まりが起こっているかどうか、そういうことを確認しながら原因を探します。

○尾崎委員 試運転をして閲もないという状況ですけれども、もう目詰まりを起こしているというような感じがするわけですけれども、地下水管理システムは本当に機能しているんだろうかというふうに不安を持って、この間、私は地下の、建物の下を見学したときに思ってしまいました。
 そこで、これまでの試運転によって排出した量は、我が党の要求資料によると、五街区、千九百立米、六街区が八百二十立米、七街区が四百四十立米ですが、これは極めて少ないというふうに思うのですが、なぜですか。

○村井基盤整備担当部長 数値については、実際に排出した量でございまして、稼働率がこれまで五割以下であったということでございますので、今現在、五割程度でございまが、それまではもっと低い状態にあったということでございます。

○尾崎委員 この間のことを伺いますけれども、地下水管理システムが停止した日はありますか。

○村井基盤整備担当部長 地下水管理システムの点検や運転が安定するまでの間は、休日は運転をしておりませんでした。

○尾崎委員 今、私が聞いたのは停止した日ということなんですけれども、それは休日だから、わざととめているということでいいんでしょうか。

○村井基盤整備担当部長 委員ご指摘のとおり、休日であったために停止しております。

○尾崎委員 揚水井戸ごとの揚水量の記録はありますか。

○村井基盤整備担当部長 井戸ごとの揚水量というよりは、我々の方で把握しているのは排水するときの量でございます。

○尾崎委員 観測井戸の地下水位は要求資料で提出していただいているんですけれども、揚水井戸の水位の変化、これは常時、計測しているんでしょうか。

○村井基盤整備担当部長 揚水井戸の運転の考え方は、一定に管理します高さが一・八メーター、これに達すると井戸が動き出します。一・三メーターになると井戸が停止するような状態になっております。
 ただし、現在は工事中であるために、いろいろと、手動で運転をしておるために、正常な一・人から一・三という形では、運転がまだ行われていないという状況でございます。

○尾崎委員 揚水井戸の水位の変化というのは、大変大事なものだと思います。そういう点では、今後も計測はしないんでしょうか、それとも計測する予定はあるんでしょうか。

○村井基盤整備担当部長 観測井戸での水位については、現在、ホームページなどでも公開しております。揚水井戸につきましては、地下水の摂取といいますか、一旦くみ上げますと、水がにじみ出てくるまで時間がかかります、水位がいっぱいになるまで。そういった状況でありますので、水位は、観測が変位する関係上、できないということです。

○尾崎委員 そういうことも計測できずに地下水管理ができるわけがないんじゃないかと思いますので、今後計測するように検討をまずしていただきたいと要望します。要望です。

観測井戸について

○尾崎委員 それで、東京都は、十月三日から地下水位の測定を始めました。十月三日から昨日までの具体的なデータをお示しください。

○村井基盤整備担当部長 先ほども申しましたように、観測井戸で観測したデータについてはホームページ上で公開しております。一覧表をつくりまして、日ごと、それぞれの観測井戸の地点で、APから何メーターの位置にあるかということは一覧表で掲載しておりますが、現在、一番高いところで五メーターほどございますし、低いところでは三メーターを切るぐらいの高さがございます。

○尾崎委員 私たちのところに専門家の方から、各観測井戸付近の雨量の観測データが発表されていないと地下水管理システムが機能しているかどうかわからないではないかと指摘されています。なぜ雨量の観測データを発表していないのですか。

○村井基盤整備担当部長 築地市場におきましては、雨量計は設置しておりません。その設計時に採用した雨量の地点としては、東京の気象台、気象庁の方で観測しているデータをもとに設計はしておりますが、雨量計は現地にはついておりません。

○島崎委員長 築地ですか。

○村井基盤整備担当部長 失礼いたしました。豊洲でございます。訂正いたします。

○尾崎委員 地下水位の測定のデータを見ますと、十月三日の九時のデータで、観測井戸二十一カ所のうち七カ所が点検中となっていますけれども、その理由をお答えください。

○村井基盤整備担当部長 十月三日の日は、水位が観測できるようになった日でございますので、点検作業をしておったということでございます。全てが観測できるようになった午後には、夕方には、全ての地点の数値が観測できております。

○尾崎委員 ちょっと今のこ答弁ですと、ちょっと理解ができないんですけれども、二十一カ所のうち、七カ所が点検中だったわけですけれども、これは測定できなかったということですか。点検中となっているのは、そこははかっていないということなのか、ちょっとその理由を明快にお答えいただきたいと思います。

○村井基盤整備担当部長 点検中というのは、電源を落として点検を行っている関係で、水位の方のデータもとれない状態になっているということでございます。

○尾崎委員 地下水五メートル超とは、実際には何メートルなんでしょうか。五メートル超というのは想定外で、測定できない水位だということでしょうか。

○村井基盤整備担当部長 先ほども申しましたとおり、このシステムは一・八メーターを管理する水位として設定しております。水位が上がっているために、五メーター以上については観測ができない状態ということになっております。

○尾崎委員 現在、観測井戸の地下水位は、先ほどご説明があったように、三メートルから五メートル超あると公表されていますけれども、これでは地下水管理システムで地下水位を海抜一・八メートルで抑えるという機能が働いていないとしか思えませんが、いかがですか。

○村井基盤整備担当部長 今現在は工事中でありますので、工事を完了するとともに今現在の状況を専門家会議の方にも諮って、この状況をどう対処すべきかということも検討していただきながら、検証結果が出れば適切に対処したいと考えております。

○尾崎委員 ちょっと納得いかないご答弁なんですが、次に行きます。土曜目、日曜日、祝日は計測データが発表されませんが、その理由は何でしょうか。

○村井基盤整備担当部長 このシステムの水位の計測値は、管理棟にありますシステムの方で確認できるのが完成時の状況でございます。今現在、観測しているのは、現場にありますメーターを見てその高さを確認したり、一部データが来ているものについては管理棟で見られますが、見た状態で確認するには、休工日といいますか、休みの日はそこに人がおりませんので、土日は計測できないということでございます。

○尾崎委員 今のこ答弁から察すると、先ほどの前のこ答弁も一緒に考えますと、ちゃんと工事が全て完了すれば、土曜、日曜、祝日もちゃんと計測データが出るということでしょうか。

○村井基盤整備担当部長 完成した状態でありましても、現場にシステムを確認する人が張りついてないと、そのデータを読み取って記載しておる関係で、データがないということで、休工日はデータがとれないと。実際にデータはとっておる(尾崎委員「もっと大きい声でいってください」と呼ぶ)はい、データはとっているんですが、データは動いているんですが、人間が確認してデータを記載しているという関係上、人がいないと観測値が発表できないということでございます。

○尾崎委員 そうなってきますと、例えば集中的な豪雨があったその日が土曜日だった、日曜日だった、もしくは目詰まりしてしまって動かない、それが土曜日とか日曜日であった場合には、大変な事態になるんじゃないかというふうに心配をしてしまうわけですね。この観測井戸データですけれども、地下水位が三メートルから五メートル超というデータから、地下水管理システムの受注業者、日水コンはどのような分析をし、東京都に報告を上げているのでしょうか。

○村井基盤整備担当部長 地下水管理システムの設計においては、過去に降った雨を想定
して設計しております。先ほども申しましたとおり、一時間の最大降雨量、そして一日の最大降雨量、三十日問の最大降雨量を実際にシミュレーションいたしまして、設計をしております。

○尾崎委員 そうしますと、地下水管理システムの受注業者である日水コンからは、東京都には報告はないということでいいんでしょうか。

○村井基盤整備担当部長 日水コンからは報告といいますか、設計書ができたときは当然ながら成果品を上げていただいておりますし、その間、実験結果等についても打ち合わせはしております。

○尾崎委員 そうしますと、日水コンからの報告は実験結果だけだということですね。いいです、はい。本来、ここの用地では海抜一・人メートルの水位に保つことになっているのに、地下水位が三メートルから五メートル超ということでは、試運転といっても、地下水管理システムが機能しているとはいえないのではありませんか。

○村井基盤整備担当部長 今現在、地下水管理システムは工事中であるため、このような事態になっているということでございます。そして、専門家会議の方でも早期に検証いただいて、現場の方でも何らかの対策を講じていきたいというふうに考えております。

○尾崎委員 そういうふうになりますと、今、工事中だからということですが、これが工事が終わって本格稼働しても、どうなるかわからないような感じにしか聞こえないんですが、専門家会議で何らかの対策をとなれば、やっぱり対策が必要な事態なんじゃないかと思われるわけです。土壌汚染対策が終了後、既にもう四年たっているわけです。その間、地下水は海抜一・八メートルで管理されていなかったために、盛り土は再汚染されている可能性があります。調査をするよう求めますが、どうでしょうか。

○村井基盤整備担当部長 これまで土壌汚染対策工事については、APニメーターから下につきましては環境基準以下に抑えるような工事を施してきております。そういうことでありまして、またモニタリング調査も実施しながら、その状況も確認しながらやってきておりますので、対策は十分に施したというふうに考えております。

地下水管理システムについて

○尾崎委員 既に地下水五メートル超になっているわけです。ということは、盛り土しても、それを超えて地下水があるということになるわけですから、汚染されているんですよ。ですから、ぜひ今後、調査をするように求めておきます。
 次に、地下水位は、高いところでAP五メートルを超えるところもあります。私たちはこの結果について、日本環境学会の元会長、畑明郎さんに聞きました。AP海抜三メートルから五メートル超もあり、平均でも四メートルはあります。つまり海抜ニメートルの地下空間底面の砕石層よりも、ニメーター以上、上に地下水位があることになります。このことは、海抜ニメーター上の盛り土層が汚染地下水にどっぷりとつかっており、盛り土の再汚染が起こっていることを示す重大なことです。地下水管理システムは機能しておらず、地下水のくみ上げに失敗していることを意味します。
 これは専門家会議のときから指摘していますが、豊洲の汚れた泥、これに揚水井戸パイプのストレーナーの目詰まりが起こり、揚水できずに、地下水位が下がらないことが起こっている可能性がありますとコメントしています。
 市場長は、この専門家の意見をどう受けとめますか。

○岸本中央卸売市場長 先ほど来、担当部長からご答弁申し上げていますとおり、この地下水管理システムがまだ試運転期間中でございまして、揚水能力が十分にまだ発揮できてないというのが一点。それから、現在、まだ施設の外構工事が進んでいる途中でございまして、本来であればアスファルト舗装されて、雨が地中にしみ込まない形になるわけなんですが、まだ土の部分が結構これまでありましたので、雨水が直接地下にしみ込むということ。それから、この秋の例年にない長雨、こういったさまざまな要素が重なって、現在の高い地下水位になっているものというふうに私どもは考えております。
 今後のことなんですが、いずれにしましても、まずは専門家会議にこの状況をお諮りします。十月の中旬に専門家会議が開かれるということでございますので、それにお諮りした上で、今後、適切な対策を講じますが、我々といたしましては、この地下水管理システムをできるだけ早く本格稼働させるということ、それから外構工事を早目に終わらせて、できるだけ早く地下水位について適切な水位まで持っていきたい、そのように考えております。

○尾崎委員 何をおっしゃっているんでしょうか。本当に大変な事態になっているということを正面から受けとめるべきではないでしょうか。また、日本環境学会の元副会長の坂巻幸雄さんからは、測定結果が出ているのは二十一カ所、土、日、祝日は初めから報告が除外されている。肝心な雨量の観測はなし。この種のステーションは連続遠隔測定が常識と考えていただけに、はてなと思っていました。専門家会議が提唱した地下水管理が最初から破綻していたことがよくわかるとのコメントが寄せられました。
 専門家には、市場長がいうようないい分は通用しないんです。もはや地下水管理システムは、専門家が機能していないと指摘するような重大な事態なんです。こんな状態で本格稼働して大丈夫なのか大変不安になります。

日水コンとの契約について

○尾崎委員  そこで、地下水管理システムを受注した日水コンとの契約についてお聞きします。
 四日の代表質問で、豊洲市場の地下水管理システムの設計を受注した日水コンが契約条件を満たしていないのではないかとただしたところ、知事は必要があれば調べると答弁しました。これは重要です。
 日水コンは、上下水道のコンサルティング企業として全国的に有名な会社です。多くの実績を有していることは、多くの自治体からの受注実績、表彰実績、表彰論文などからもよくわかります。
 しかし、豊洲新市場の地下水管理システムは、上下水道とは違い、地下の複雑な土壌中の地下水を管理する。それも土壌汚染されている中の地下水を管理するもので、上下水道の水などを管理するのとは全く違います。
 しかも食の安全・安心の確保が求められる卸売市場をつくるために、四十ヘクタールという広大な土地で、地下の地形、地層が複雑で、高濃度に汚染された可能性がある地下水を管理するという、過去に類を見ない大きな事業です。日本でも初めてであり、高度の技術を持つ企業に担ってもらうのが当然ではありませんか。
 皆さんには資料をお配りしました。パネルをごらんください。(パネルを示す)
 これは地下水管理システムに関する施設等詳細設計の見積もり参加の条件です。ここに赤で線を引いていますけれども、この④、地下水の流動解析を行うための実験施設を有することと記されています。
 まず、地下水流動解析を行うための実験施設を有する条件について、ただします。市場長は、我が党の四目の代表質問に対し、会社概要のパンフレットなどによって実験研究施設を有することを確認の上、契約しており、本委託は適切に契約されたものと認識していると答弁されました。
 ここに日水コンのパンフレットを持ってきました。(実物を示す)市場長が根拠にしたパンフレットがここにありますが、市場長は会社概要のパンフのどこで実験施設があることを確認したのですか。明確に答弁してください。

○長嶺財政調整担当部長 株式会社日水コンは、さきの代表質問でもご指摘がありましたとおり、(「もうちょっと大きい声で」と発言する者あり)株式会社日水コンは、さきの代表質問でご質問ありましたとおり、契約期間中に水質分析業務を分社化し、子会社を設立しております。その際、子会社は水質分析業務の事業を移すという形で設立しております。その際、地下水流動解析を行うための実験研究施設の所有も子会社に移転したのではないか。そういったご指摘だったかと思いますけれども、当該施設は受託者が引き続き所有していることを確認しておりますので、不適格な業者への発注というご指摘は当たらないものと考えております。(尾崎委員「本社にあるということですか」と呼ぶ)

○尾崎委員 ちょっと聞き取れないところもあったので、もう一度ご答弁してください。

○長嶺財政調整担当部長 子会社を設立して、水質分析業務については子会社の方に移しているということですけれども、実験施設につきましては日水コンが引き続き所有しているというふうに聞いております。

○尾崎委員 何をおっしゃっているのかなと思うんですけども、私たちは、日水コンの本社に行って事務所も見て、総務課長から、実験する、研究する施設は持っていないと話を聞いているんです。中央研究所というのは組織上、研究開発業務を仕切っているもので、分析とかを実際にやっているわけではない、実験装置があるということでもないと直接話を聞いた上で今回質問もしているわけです。ですから、根拠を持って指摘をしているわけですから。
 それで、子会社の話も出ましたけれども、私たちは日水コンの子会社にも行ってきました。実験は外部委託にある。子会社も専門ではないので、外部委託にする。自社内にはそういった施設はないといっているんです。もう一度お聞きしますが、このパンフレットを、どうやって実験施設を持っていることを認識されたのですか。

○長嶺財政調整担当部長 株式会社日水コンのパンフレットに環境分析センターがあるアクア21ビルというものが記載がございまして、こちらが実験施設というふうに考えております。

○尾崎委員 私たちは、さっきもいいましたけれども、このパンフに書いてある子会社、そこに行って、職員の方にも話を聞いてきたんです。地下水の流動解析というのは数値解析ですから、施設はないと。受託したときに、またそういう施設を個別につくっていきますといっています。子会社の実験室はないということがはっきりしています。
 実は、私たちも、そういう施設を持っているところがほかにどういうものがあるのかということでいろいろ探してみました。そして、皆さんの資料の二枚目に、お配りした資料の二枚目にありますが、これは日本工営という会社のパンフレットです。
 パネルをごらんください。(パネルを示す)この中で、数値解析技術と実験技術を融合した施設環境があり、土壌の地下水汚染調査、地下水流動解析調査など、さまざまな環境解析、評価を行っていることをきちんと明示しています。中央研究所には、水理実験、土質試験、水質及び土壌分析のための施設が備えられています。試験、実験によって物理的に検証することで、国や大学の研究機関に引けをとらない研究施設があると、きちんとパンフレットを出しているんです。ところが、日水コンのパンフレットには、そうした説明はないではありませんか。日水コンのパンフレットだけで地下水の流動解析をする実験施設があることを確認したのですか、お答えください。

○長嶺財政調整担当部長 株式会社日水コンは、子会社に水道水質検査事業を限定的に分社化しているというふうに聞いてございます。日水コンの事業内容を見ますと、国内及び海外における事業の企画、調査、研究等ということで、上水道、下水道及び工業用水道以外にも、治水、利水及び河川、湖沼、沿岸海域に係る環境管理、産業廃水、都市廃棄物等の処理、建築、都市開発及び地域開発等々の項目が挙げられてございます。

○尾崎委員 今のこ答弁ですと、やっぱり日水コンのパンフを見る限りでは、この会社が数値解析技術や実験技術を融合した施設環境になっていないということがはっきりするわけじゃないですか。土壌の地下水汚染調査や地下水流動解析調査なども、そういう意味では見えてこないということです。
 私たちはちゃんと調査して、根拠も示し指摘をしているわけです。盛り土で虚偽答弁を繰り返して、また偽りの答弁をすることは許されません。入札参加の条件にかかわる重要な問題です。委員長にもお願いをしたいんですけれども、この問題は大変重大な問題だと思いますので、この委員会の中で明らかにする必要があると思っています。そのために、私たち日本共産党は参考人招致を要望しているわけですが、その中の一人に日水コンの社長も求めておきたいというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いをいたします。 次に、日水コンは理事会で協議することをぜひ確認をしていただきたいと思います。

 次に、日水コンは地下水管理システムの実績があるかどうかという問題です。四日の代表質問に対して、測量調査設計業務実務情報システムにより確認したと答弁されました。それによれば、実績はどういう内容でしたでしょうか。

○長嶺財政調整担当部長 日水コンの業務実績につきましては、浄水処理施設設計の実績があることを確認しております。

○尾崎委員 地下水管理の実績、汚染水対策の業務実績についても、私たちは直接、日水コンから本社で説明を受けました。総務課長は、弊社のメーンは、水道、下水道のコンサルティング、設計コンサルティング等だ。地下水管理システム、土壌汚染調査技術は主力商品ではない。地下水汚染処理、地下水管理技術で表彰されているかとの質問には、それがメーンではないと説明を受けました。
(パネルを示す)
 お配りしました資料の三枚目をごらんください。これは入札経過調書です。それにもかかわらず、市場は日水コンと随意契約をしています。地下水管理システムの詳細設計の入札は、競争によらない公募型見積もり合わせの随意契約の公募を行いました。しかし、入札に参加したのはわずか三者で、日水コンと契約しました。どうして日水コンと契約したのか伺います。

○村井基盤整備担当部長 日水コンは、先ほどパンフレットが手元になかったものでお時間かけましたが、こちらにパンフレットがございます。(実物を示す)ここには、契約時、分析センターがあるというふうにパンフレットにも記載がございます。このようなことから、まず実績についても、TECRISにおいて、当時、平成十五年定山渓処理場脱水汚泥調査とか、このときの条件は、見積もり参加条件を読んでいただく、見ていただくとわかりますが、汚染水に関する対策検討でございます。
 地下水管理システムというのは国内でもなかなか前例がございません。ですから、そこを条件にしているわけではございません。汚染水に関する対策検討業務の実績を条件にしているものでございます。また、このパンフレットからは、当時、日水コンには研究施設があるということを確認しております。

○尾崎委員 私たちは本社も子会社も両方行って直接聞いてきたわけですから、そこが一番の根拠になっていると思います。もしあれでしたら、東京都ももう一度確認をしていただければと思います。土壌汚染対策法に基づく指定調査機関は、土壌汚染の調査は試料の採取地点の選定、試料の採取方法などにより結果が大きく左右されるので、調査結果の信頼性を確保するためには、調査を行う者に一定の技術能力が求められます。したがって、調査を的確に実施することができるのを環境大臣が指定をし、土壌汚染対策法に基づく土壌汚染調査を行う者は当該指定を受けた者のみに限るなどとされているのです。
 市場長は、この指定調査機関の重要性についてどのように認識していますか。日水コンが土壌汚染対策法に基づく指定調査機関かどうか把握していましたか。

○村井基盤整備担当部長 土壌汚染対策法上の指定調査機関は、試料の採取地点の選定や試料の採取方法など土壌調査の実施に一定の技術能力があるとして環境大臣が指定するものであり、同法に基づいて調査義務が生じる土壌調査を行う機関でございます。地下水管理システムの設計業務は、現場で土壌調査をすることを求める内容ではございません。その技術的能力については、汚染水に関する検討業務の実績を有することを見積もり参加条件とすることにより確認しております。

○尾崎委員 市場長に伺いたいと思います。豊洲新市場予定地は深刻な土壌汚染地であり、地下水管理システムでは有害物質の濃度も継続して測定という役割もあります。指定調査機関でない請負業者が地下水管理システムの業務を請け負うことは問題ないというのでしょうか。

○村井基盤整備担当部長 本業務の委託は土壌汚染の対策の検討でございまして、現地にて土壌汚染の試料を採取するものではございません。この資格要件はあくまでも土壌の採取をする資格でございますので、その必要はないと考えております。

○尾崎委員 済みません、もう一度、今の答弁でいいますと、確認をしたいんですが、指定機関でなくても構わないというご答弁ですか。

○村井基盤整備担当部長 豊洲においては、この委託をする前に、既に土壌、地下水については浄化しております。このため、指定機関でなくても、日水コンでも可能であるというふうに考えております。

○長嶺財政調整担当部長 土壌汚染対策法に基づいて調査義務が生じる土壌調査につきましては指定調査機関に委託する必要がある一方、これ以外の調査の場合には指定調査機関の指定は必要とされてございません。地下水管理システムに関する一連の契約は、施設等詳細設計などの設計委託でございます。受託者に土壌汚染対策法の指定調査機瀾の資格は必要ございません。見積もり参加条件にも入ってございません。

○尾崎委員 先ほども私の方で発言しましたけれども、豊洲というのは、もともとどういうところなのかということが大変重要だと思います。それで、あれだけ広い、四十ヘクタールある土地を本当に管理するというのは、それなりの最高の技術をもってしなければできないんじゃないかと。そういうところとの関係で、指定管理機関ではなくてもいいんだというふうに東京都の方が思っているのであれば重大ですし、今後、何があるかわからないような状況で責任はどうなるのかと。
 私は、土壌汚染対策の大事な対策は、盛り土をする、地下水管理システムをきちんと稼働させる、それで遮水壁をきちんとやる、この三つが土壌汚染対策で大事な問題です。それがことごとく、盛り土もされていない、地下水も五メートル超も上がってきている、そして、きょうはやりませんが、遮水壁だって、専門家会議で提案された、提言された中身ではない。こういう状況で、都民や私たちも納得できるわけがありません。そういう点では、この問題、もっときっちりと調査もしていただきたいと思います。
 そういう点では、市場長に、大事なことなのでもう一度認をしますが、今後どうするのですか。日水コンが契約可能な唯一の企業として契約を継続するのでしょうか、伺います。

○岸本中央卸売市場長 私どもといたしましては、適切な契約に基づいて、今後とも地下水管理システムを適切に運用していきたいというふうに考えております。

○尾崎委員 先ほども議論してきたように、日水コンには幾つかの間題があります。指定調査機関でなくてもいいと東京都が判断したことも大きな間違いだと思いますし、日水コンが契約した最初の五件の時期は、土壌対策法に基づく指定調査機関としての資格が日水コンはありませんでした。日水コンとの契約はその後十件、日水コンは契約可能な唯一の業者として、特命随意契約で総額三億円余の契約を進めています。資格のない企業と四年余りにわたって特命随意契約を行ってきたんです。とんでもない失態ですよ。
この重大な責任をどう認識しているのか、もう一度、市場長に伺います。

○村井基盤整備担当部長 まず、資格条件の件につきましては、見積もり参加条件を十分満足しておりまして、汚染対策の実績は確認しております。そして、先ほどから委員がおっしゃっている指定調査機関というのは、あくまで現場で調査をする資格でございます。そして、日水コンは、このような初めての、なかなか国内に事例がないようなシステムを検討する機関としては十分な機関だというふうに、コンサルタントだというふうに我々は認識しております。そして、こういった複雑なシステムを一度設計することで、ほかの業者がなかなか現場の条件とか、そういうのを把握するには難しいことがございます。随契の条件としては、現場の条件をよく知っていること、そしてシステムの設計時からここに携わっていたということで、随契の条件としては十分あるというふうに認識しております。

○尾崎委員 大体、日水コンのホームページでは、表彰論文、表彰業務の紹介をしていますけれども、土壌汚染地における地下水管理にかかわるものは見当たりませんでした。したがって、二〇一一年三月三十一日から二〇一五年六月二十三日は、土壌汚染対策法に基づく土壌汚染調査にかかわる信頼1生を確保した技術能力はあると客観的に示せる状況ではなかったんです。
 豊洲市場は、地層が、もともとの地層の上に盛り土をしており、複雑です。過去の調査でも、水の浸透の仕方は複雑であることを示しています。しかも、地下水位が高いのです。東京都は既に、地下水浄化を行っているときに、もう経験しているのではありませんか。したがって、本来であれば、必要な条件を明確にして、その条件に適格な業者を指名して競争入札で最良のところに地下水管理システムを頼むのが筋ではありませんか、伺います。

○長嶺財政調整担当部長 日水コンが受託いたしました豊洲新市場予定地における地下水管理システムに関する施設等詳細設計でございますが、こちらは複数の者に見積もりをとるという、いわゆる見積もり合わせ方式という形で、競争性の担保されている契約方式でございます。そして、見積もり参加条件を満たす者は複数ございますので、そういう意味でも競争陸というのは担保されているというふうに考えてございます。

○尾崎委員 私は、先ほども資料でお示ししましたけれども、この入札の経過調書ですね、最初は七者あったわけですけれども、辞退したりして三者が残ったわけです。そのうち入札の金額が一番少ないのが日水コンなんです。私は気になって、技術会議を何度も何度も読みました。地下水管理システムのことをどう議論しているのか。読み直しますと、座長の方が、地下水管理システムのコストをいかに安くするか、こういう発言まであるわけです。
 そういう意味では、先ほども委員長に申し入れをしましたが、日本共産党が提案をしている参考人質疑の中にぜひこの日水コンの社長を呼んでいただいて、私たちが納得できるように説明を求めていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
そこで、地下水管理システムの運転保守業務は日水コンの直営でしょうか、それとも再委託されているのか、伺います。

○村井基盤整備担当部長 委託については、日水コンに直営でやっていただいております。

○尾崎委員 日水コンが受注している運転保守業務では、何人が雇用されているのでしょうか。

○村井基盤整備担当部長 人数については、今、把握しておりません。

○尾崎委員 今のこ答弁で、何人雇用されているか把握していないということでしたけれども、ぜひ把握をしていただきたいと思います。いろいろ質問してきましたけれども、地下水管理システムが機能しているかどうか、極めて曖昧だということがわかりました。土壌汚染対策問題の第一人者ともいえる大阪市立大学特任教授、日本環境学会会長も務めた畑明郎さんは、日水コンは水道や下水道の設計をするコンサルタントであり、地下水管理システムの経験は余りないと思います。したがって、地下水管理システムの実績は疑わしいと回答いただいています。
 最後に、この問題での最後ですけれども、今回明らかになった豊洲市場の建物下の盛り土がされていなかった問題は、今の都政の縮図だといわなければなりません。当時の石原都知事がトップダウンで進め、市場関係者や専門家の意見も聞かず、問題があっても移転が先にありきで強引に進め、コスト削減を指示し、食を扱う市場で一番大事な食の安心・安全をないがしろにしてきました。
 豊洲市場の問題を全容解明するには、石原元都知事や歴代の市揚長などの参考人招致をし、質疑することが必要です。それでも解明できない場合には、都議会がその役割と責務を果たすために、強い調査権を持ち、証人喚問を行い、偽証罪も問える百条委員会を設置するよう、委員の皆さんにも呼びかけをするものです。

遮水壁について

○尾崎委員 次に、遮水壁について少し質問をさせていただきます。
 生鮮食品を扱う市場で、土壌汚染対策として遮水壁も同時に行う必要があります。私たちが豊洲市場の建物の下、床下を視察した際、東京都が建物下の床にあるたまり水の由来は雨水といっていた根拠について伺います。

○村井基盤整備担当部長 建物下にあるたまった水について、現場において、雨水というよりは降雨による影響だろうというところで説明をした職員がおります。これが雨によるというところに解釈されて、雨によるということになりましたが、正確にいいますと、雨が降った場合は下から地下水が上がっておりますので、砕石層から上がってくる可能性、それから地下室の壁などからしみ込んでくる可能性、まだまだ可能性としてはいろいろあったんですけれども、その点において、現場において適切な説明でなかったことは事実としてございます。

○尾崎委員 我が党の調査によれば、豊洲市場予定地の土壌汚染対策の重要な柱の一つである地下水管理において、一つは、専門家会議の提言だった建物下の地下水は環境基準以下にすることができない状況になっていること、二つ目が、その地下水によって建物下から揮発した汚染物質が漏れ出す危険があること、三つ目は、地下水を海抜ニメートル以下に管理できていないことなど、三つの基本的な問題が明らかになりました。
 専門家会議の提言は、建物下に有害物質のベンゼン、シアン化合物など、地下水から蒸発してくるのは問題がある。せめて建物下は環境基準以下にしよう。そのために建物下は遮水壁で囲もうというものでした。この専門家会議の提言については、二〇一〇年二月八目の当時開かれていた特別委員会で、畑参考人から、土壌中の水分を絞り出すことは非常に困難で、とりわけ地下水位が高い予定地ではかなり狭い範囲で遮水壁をたくさんつくり、地下水をくみ出す必要がある。プールの水を管理するようにはいかないということが指摘されていました。ところが、専門家会議の提言を具体化するためにつくられた技術会議は、ただでさえ困難な地下水管理を、建物下であろうがなかろうが、区別せず敷地全体で管理するというものに変更してしまいました。
 そこで、質問をさせていただきます。専門家会議の提言でも不十分な遮水壁ですが、それさえも技術会議で変更した理由について伺います。

○村井基盤整備担当部長 技術会議を行った当時においては、建物下については環境基準、そして建物以外のところについては十倍の基準で土壌汚染対策をやる予定としておりましたが、実際に行われました土壌汚染対策工事は、建物も建物以外も全て環境基準以内におさめるということになって、建物と建物以外の間に壁をつくる必要がなくなったということで遮水壁はなくなっております。

○尾崎委員 第三者の専門家から指摘されていることなどを、議論もなく、経済性を、コストを下げるというような、そういうことを最優先にして建物下の遮水壁設置を取りやめたとしか考えられないのですが、いかがですか。

○村井基盤整備担当部長 当時、専門家会議では、建物以外については基準の十倍でよいとしておりました。しかし、技術会議の中で、建物の下も建物以外についても、より豊洲の安全・安心を考えて、同じく、基準を統一して、環境基準と同じレベルにしたわけでございます。ということは、より一層レベルを高くした環境基準で土壌汚染対策をやるということに決めたわけでございます。

○尾崎委員 今のこ答弁ですとレベルを高くしたということでしたけれども、現状としては、この間の二年間のモニタリングや、そして六月に行った建物の空気中の物質、こういうものにも出ているわけです。それで、実際に行われた土壌汚染対策工事では、建物下には遮水壁がなく、あるのは土どめ壁です。この土どめ壁は、建物とは分離されたものです。
 したがって、埋立地である市場予定地では、今後、地盤沈下が起きやすいため、一階床部分下と土どめ壁のすき間が拡大していくことになります。それによって生じるすき間から、地下水から揮発した汚染物質は売り場等に上昇していくことになります。このことについてはどのように認識していますか。

○村井基盤i整備担当部長 現在行っております土壌汚染対策工事は、建物以外も建物の下も同じ環境基準以内におさめるということでやったものですので、そこを仕切る壁の必要性がないということでございます。ただし、地下ピットの問題につきましては、盛り土がなかったということで、現在、専門家会議の方で検討していただいて、必要があれば対策を講じるという形になると思います。

○尾崎委員 なかなかかみ合わないご答弁のような感じで、すっきりしないわけですけれども、問題がいろいろあるということはわかりました。そういう点では、やっぱり一つ一つ、もっとわかりやすく私たちにも説明をしていただく必要があると思いますし、実際はどうなっているのかということをきちんと説明をしていただきたいと思います。
 専門家会議は、ベンゼン、シアンの揮発による上部売り場の大気濃度の試算をし、地下水を環境基準以下にして、四・五メートルの盛り土をすれば問題ないレベルになるとしました。しかし、二〇一六年四月に青果棟一階売り場から採取した室内空気からは、ベンゼン濃度○・○○一九ミリグラム、一リットルでですが、専門家会議が想定した一リットルで○・○○一三ミリグラムを上回る事態になりました。これでは、専門家会議が示した、揮発した有害物質が生鮮食品に付着しても食の安全・安心を確保できるレベルになることが担保されませんが、どうでしょうか。

○村井基盤整備担当部長 専門会議の平田座長には、現場の方も確認していただいております。その際、現在は土壌汚染対策法の地下水中の濃度推移を確認している状況であり、今後の推移を見守りたい、見守るべきであるとのコメントをいただいております。したがいまして、今後、この対策については専門家会議の方で検討していただき、必要があれば対策を講じるということになります。

○尾崎委員 盛り土がされていない地下空間への入り口は、都の説明によれば、各売り場室内にニカ所あります。その出入り口の扉にはゴムパッキンはなく、汚染物質が各部屋に広がる危険がありますが、その点ではどうでしょうか。

○村井基盤整備担当部長 平田座長の方に現場を視察いただいたときにも、大気についても観測しなさいというご指示をいただきまして、現在も大気において大気を観測しております。今のところ環境基準値以内におさまっております。

○尾崎委員 ここまでいろいろ質問させていただきましたけれども、やはり納得ができないのは、豊洲の市場の建設にかかわって一番大事にしなければならない食の安全・安心がどこへ行ってしまったのかと思ってしまいます。きょう、ご答弁の中でも今後、専門会議で検討させていただいてというお話がたくさん出てきましたけれども、私たち日本共産党は専門家会議も不十分だと思っているんです。そういう点からは、第三者の専門家の人たちの意見をよく聞く、水質の調査などもクロスチェックをしていくということを提案して、そこを強く要望しまして質問を終わらせていただきます。(拍手)