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質問・条例提案

2022.06.15

文書質問 日野市三沢三丁目の斜面地の問題について 清水とし子都議(日野市選出)

2022年の第2回定例会で、以下の文書質問を提出しました。

令和4年第二回都議会定例会
文書質問趣意書

  提出者 清水とし子

質問事項
 一 日野市三沢三丁目の斜面地の問題について


一 日野市三沢三丁目の斜面地の問題について

 昨年6月ごろより日野市三沢三丁目13番4及び13番43の斜面地で、土地所有者による特殊防空壕調査が行われています。
 この地域は、土砂災害特別警戒区域に指定される斜面地であり、特殊地下壕が想定されています。当該調査のなかで、既存の樹木がことごとく伐採され、地下水の湧出が大量に増えました。
 近隣住民からは、事業者が行っている調査が順法なものなのかといった疑問の声や、崖崩れなどの不安が寄せられています。
 都として事業者に対してただちに必要な安全対策を講じるよう要請することを求めます。

1 「東京における自然の保護と回復に関する条例」の対象となる開発行為について、開発申請前の調査などの行為に対して、どのような注意事項を設けていますか。

2 都は事業者に対して「調査等を行うため樹木の伐採等が必要となる場合には、必要な限度に留めるよう求めている」とのことですが、当該地の樹木はほとんど伐採、伐根されています。これは「必要な限度」を超えているのではありませんか。

3 今後、開発申請が提出されるような場合、宅地の安全性などについて、一般的にどのような観点から審査されるのですか。
 

令和4年第二回都議会定例会
清水とし子議員の文書質問に対する答弁書

質問事項
一 日野市三沢三丁目の斜面地の問題について
 1 「東京における自然の保護と回復に関する条例」の対象となる開発行為について、開発申請前の調査などの行為に対して、どのような注意事項を設けているか伺う。

回答
 都は、自然保護条例に基づき、自然の保護と回復を図るため、自然地において行う一定規模以上の土地の形質変更に対し、あらかじめ、開発許可等を求める制度を運用しています。
 開発許可申請の前に、地質調査、文化財調査等を行うため樹木の伐採等が必要となる場合には、必要な限度に留めるよう求めています。

質問事項
一の2 都は事業者に対して「調査等を行うため樹木の伐採等が必要となる場合には、必要な限度に留めるよう求めている」とのことだが、当該地の樹木はほとんど伐採、伐根されている。これは「必要な限度」を超えているのではないか、見解を伺う。

回答
 当該地について事業者から事前に相談があり、調査を行うに当たっては、樹木の伐採等を必要な限度に留めるよう求めています。

質問事項
一の3 今後、開発申請が提出されるような場合、宅地の安全性などについて、一般的にどのような観点から審査されるか伺う。

回答 
 都市計画法(以下「都計法」という。)第29条に基づく開発許可の申請受付後は、申請書類を都計法に基づき審査し、許可処分等を行うこととなります。
 宅地の安全性については、地盤の沈下、崖崩れ、出水その他による災害を防止する観点から、地盤の改良、擁壁又は排水施設の設置その他安全上必要な措置について、事業者から提出された図面や計算書等の資料により審査します。
 なお、当該地域は、土砂災害特別警戒区域に指定されていることから、都計法の申請と併せて土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律第10条に定める特定開発許可の申請も必要な場合があります。