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予算特別委員会 曽根はじめ都議(北区選出)の予算編成替え動議の提案理由の説明

 2024年3月26日の予算特別委員会で、曽根はじめ都議(北区選出)が予算編成替え動議の提案理由の説明を行いました。

★提案理由の説明の原稿です

動画(都議会ホームページです。20:30ごろから曽根都議の説明が始まります。)

原稿(PDF)


 日本共産党都議団を代表して第一号議案、東京都一般会計予算外2議案の編成替えを求める動議について提案理由の説明を行います。

 来年度も都税収入は史上最高水準となる見通しで、知事提出の予算案には子育て支援などで前進はあるものの、都心の巨大開発や大型幹線道路などを優先させる「経済界ファースト」が色濃く表れる一方で、都民の暮らしや福祉・医療の願いには冷たいものとなっています。わが党の予算組替えの基本的立場は、史上最高水準の都税収入を経済界ファーストでなく都民のために使うというものです。

  • 手薄な高齢者支援を手厚いものにするために、シルバーパスを全面無料にして、多摩都市モノレール、ゆりかもめ、都県境のバスにも適用します。高齢者医療費無料をめざし、まず75歳以上の低所得者から無料化します。補聴器購入費助成を抜本的に拡充します。
  • 子ども、子育て施策を国際的水準に引き上げるため都営地下鉄子ども料金を一律50円に、通学定期を半額にします。都立大、高専など学費無償化を権利として全員に、また全区市町村で18歳まで医療費を完全無償化します。
  • いのちと健康を守るため、高齢者施設、障害者施設等でのコロナのPCR検査を今後も実施、障害者医療費助成の対象を中・軽度の人まで拡大、都立看護学校の学費無償化、PFASの血中濃度検査を始めます。
  • 格差是正と暮らしの充実では、都営住宅5千戸の新規建設、若者家賃助成、子どもの国保料の無料化、職業訓練校の無償化を実現します。
  • 教育では、英語スピーキングテスト中止と、その予算で全中学校に英語教員の増員、35人学級を前倒しで実施します。
  • 防災では、住宅・マンション耐震予算を大幅増額し、不燃化助成を創設します。
  • 人権尊重、ジェンダー平等をめざして、性犯罪・性暴力被害者ワンストップ支援センターを思い切って増やし、ウイメンズプラザの機能強化を進めます。
  • 気候危機対策は太陽光パネルの性能向上、リサイクル促進、区市町村施設の再エネ設備の設置に支援、開発から自然を守る保全地域の公有化を進め、気候市民会議を立ち上げます。
  • 戦争への備えより平和を目指すため、横田基地の危険なオスプレイ撤去のための調査や平和祈念館建設の検討を本格的に進めます。

 以上、各分野の都民要望実現のために、幹線道路で住民追い出しのひどい特定整備路線や環状4号線、外環道関連費、税金を使うべきでない都庁プロジェクションマッピングなど経済界ファーストの事業69項目・2053億円を減額します。また国庫補助金や財政調整基金等を一部活用することで財源を確保します。

 予算組替えの規模は、一般会計予算の僅か3.8%です。皆様のご賛同をお願いし、提案理由の説明を終わります。

以上