東京都知事
石原慎太郎 殿
2008年1月23日
日本共産党東京都議会議員団
猪瀬直樹副知事のダボス会議参加の中止を求める申し入れ
東京都は、本日、スイス・ダボスにおいて開催されている世界経済フォーラム(ダボス会議)に石原慎太郎知事の代理として、猪瀬直樹副知事を出席させるとともに、都知事主催のレセプション「東京ナイト」を開催することを発表しました。
知事及び側近による豪華海外出張については、昨年の都知事選挙で都民の大きな批判を浴び、石原知事自身が反省の言葉を表明せざるを得なかったものです。前回の石原知事のダボス会議は3711万円もかけたうえ、知事の4男も公費による迂回出張をさせることで、都民の批判がとりわけつよかったものです。ところが、今回も、猪瀬副知事が航空機のファーストクラスを使うほか、1200万円をかけるレセプションなど、税金の投入は、総額3300万円に及びます。
そもそも、ダボス会議は、わずかな世界の多国籍企業によって構成され、貧困と格差をひろげる新自由主義路線などを世界にひろめることを目的していることから、反貧困や環境保護などの団体による反対の声が世界的にひろがっているものです。しかも、これまで会議に参加してきた石原知事も、「意味あいは、余り感じません」、収穫は「パーティが大盛況だったことくらい」と言っているのです。
原油高騰や貧困の広がりと社会的格差の深刻化に多くの都民が苦しんでいるときに、多額の税金を投入して、招へいもされていない猪瀬副知事がこのような会議に参加し、レセプションを開くことは、都民の批判をまぬがれません。
よって、東京都としてのダボス会議への参加及びレセプションを中止するようつよく求めるものです。
以上
|