外環道シールドトンネル工事における大ギア等破断の原因究明と、すべてのシールドマシン工事の中止、外環道工事の中止を求める緊急要望

申し入れを行う(写真左から3人目から)とや英津子(練馬区)、里吉ゆみ(世田谷区)、田中とも子(北多摩第三〔調布・狛江])、藤田りょうこ(大田区)、大山とも子(新宿区)各都議(2026.5.14)
日本共産党都議団は5月14日、標記の緊急要望を小池百合子知事宛てに行いました。
三環状道路整備推進部の福本部長らが応対し、本要望について「都として事業者と共有する」、「国及び高速道路会社が適切に対処していくと承知している」などと述べました。
要望内容は以下のとおりです。
2026年5月14日
東京都知事 小池百合子 殿
日本共産党東京都議会議員団
外環道シールドトンネル工事における大ギア等破断の原因究明と、すべてのシールドマシン工事の中止、外環道工事の中止を求める緊急要望
東京外かく環状道路事業をめぐって、トンネル工事の継続が不可能となりかねない重大事故が発生していることが、明らかとなりました。地中を掘り進むシールドマシンの心臓部ともいえる「大ギア」が破断し、掘削不能の事態となっています。
東日本高速道路株式会社の発表によると、1月20日、シールドマシン「グリルド」の掘進中に大ギア付近から異音を確認。点検の結果、23か所で「変状」を確認しました。大ギアの回転を滑らかにする装置である「ベアリング」も7割程度の範囲で「変状」していたといいます。「グリルド」は現在、練馬区から杉並区に入る直前、青梅街道と交差する地点の住宅街の地下約55mの位置で2か月以上停止したままです。
東京外環トンネル施工等検討委員会の小泉淳委員長は、しんぶん赤旗日曜版編集部の取材に、破断した大ギアの交換が必要だが「前例がない」「大変なことになった」と語り、大ギアの交換が必要だとの認識を示し、「交換は現場でやらざるを得ない」と話しています。また、大手ゼネコンの関係者は、「現状で立て坑を掘るのは無理なので、トンネルを使うしかない。そのためには、これまで設置した構造物をすべて壊すしかない。それをやっても可能かどうかはわからない。率直に言って工事の続行は不可能だと思う」と話しています。
4月23日に、日本共産党山添拓参議院議員と都議団などが行った国土交通省、NEXCO東日本、NEXCO中日本からの聞き取りでは、「詳細点検を実施し、原因や補修方法を検討したい」と説明。「補修で安全を確保した掘進が出来るのか」「地表から開削し対策を行う可能性はないのか」などの質問に、NEXCO側は「そういったことがない形で検討したい」と述べ、明確に否定はしませんでした。また、並行するもう一本のトンネル工事について「原因が究明されておらず停止すべき」との訴えには、「点検時異音は出ていない」として続行する考えを示しました。しかし、同様のシールドマシンで掘削を行っており、少なくとも事故の原因が明らかになるまで、他の工事も中止すべきです。
更に、重大事故を繰り返す外環道工事は中止をするよう求めるものです。
よって日本共産党都議団は、以下申し入れるものです。
1.大ギア破損の原因究明を急ぐとともに、破損に関わる情報提供と、速やかな情報公開を国と事業者に求めること。
2.破損の原因が明らかになるまで、大泉本線北行きをはじめ、他の工事の中止を国と事業者に求めること。
3.重大事故を繰り返す外環道工事の中止を国と事業者に求めること。
以上
