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申し入れ・談話

2026.08.21

関東大震災における朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付再開を求める申し入れ

 2026年8月21日、日本共産党都議団は、立憲ミネ無、グリーンな東京の3会派共同で小池百合子知事宛てに申し入れを行いました。建設局の本木一彦公園緑地部長が応対し、「申し入れは知事、関係部署に伝える」と述べました。

 申し入れを行う(左から)漢人あきこ、とや英津子、竹井ようこ、中田たかし、田中とも子、斉藤まりこ、福手ゆう子、中村ひろし、せいの恵子、清水とし子、藤田りょうこの各都議(2026.8.21)


東京都知事 小池 百合子 様

2026年8月21日

東京都議会立憲民主党・ミライ会議・生活者ネットワーク・無所属の会
幹事長 竹井ようこ
日本共産党東京都議会議員団
幹事長 里吉ゆみ
グリーンな東京
幹事長 漢人あきこ

関東大震災における朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付再開を求める申し入れ

 関東大震災から100年余が経過した現在、私たちは、朝鮮人をはじめ多くの人々が犠牲となった歴史的事実を踏まえ、差別と暴力を二度と繰り返さず、人権を尊重する平和な社会を築く責務を負っています。

 関東大震災の発生時、〝朝鮮人が暴動を起こす〟〝朝鮮人が井戸に毒を投げ入れた〟などの流言飛語が発生し、軍隊や警察、自警団などによる虐殺が行われ、数千人もの朝鮮人や中国人など多くの命が無残に奪われました。

 これらの事実は、当時の司法省の起訴記録(殺害への竹やりや日本刀の使用記録)や、東京都公文書館に所蔵されている朝鮮人虐殺について記した中央防災会議の資料の元になっている「陸軍関係資料」でも明らかです。資料には当時の陸軍が朝鮮人の虐殺に関わったことを示す記載が多くあります。また、当時の東京市社会教育課長は「天人共に、長く許し難き罪悪」とする寄稿もあり、この出来事を深く受け止める認識があったことがうかがわれます。

 こうした歴史的経緯を経て都立横網町公園内に都議会全会派の賛同のもとに追悼碑が建立され、毎年9月に追悼式典が開催されてきたのです。

 ところが知事は、この10年「大法要で全ての犠牲者を追悼している」などとして追悼文の送付を停止し、今年も記者会見で送付しない旨の発言をしました。

 自然災害による犠牲と、流言飛語や差別を背景とする人為的な暴力による犠牲とは、その性質や背景が異なり、同一視してはなりません。これらを混同し事実を認めない姿勢は、虐殺犠牲者に対して真摯な姿勢とは到底言えず、歴史に対する冒涜と言われても仕方ありません。

 過去の震災はじめ熊本地震における流言など、災害発生時におけるSNS上の差別投稿を見ても、緊急時の不安に乗じた恐怖や憎悪の煽動は、関東大震災における「災害時の外国人デマと暴力」の歴史が、現代のSNS社会においても形を変えて引き継がれていると言わざるを得ません。

 あったことをなかったことにせず、歴史の真実を正面から受け止め、二度と同じ悲劇を繰り返さない誓いを犠牲者とその遺族に対して行うことは不可欠です。特定の民族や外国人への差別や偏見、蔑視を解消し、東京都が差別のない共生社会を実現するため、以下の通り強く要請いたします。

【要請項目】

  1. 関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への、知事名による追悼文の送付を速やかに再開すること。
  2. 東京都公文書館などが所蔵する陸軍関係史料をはじめとした歴史的資料・事実を風化させず、後世へと正しく語り継ぐための取り組みを強化すること。
  3. 災害時を含め、特定の属性を持つ人々に対する根拠のないデマや差別、ヘイトクライムを防止するための実効性のある対策を講じること。

以 上