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申し入れ・談話

2020.05.18

私立学校における教育保障のための授業料減免と環境整備を求める申し入れ

★梶原洋副知事に申し入れ文書を手渡す(左から)里吉ゆみ、斎藤まりこ、とや英津子の各都議(2020.5.18)


東京都知事 小池百合子殿

2020年5月18日
日本共産党東京都議会議員団

私立学校における教育保障のための授業料減免と環境整備を求める申し入れ

 新型コロナウイルス感染防止のための全国一斉休校要請により、都内の私立学校は3月2日以降臨時休業となり、児童・生徒は2か月以上通学していません。長期間の学校休業は子どもと保護者を疲弊させ、また、課題づくりや各家庭への連絡、オンライン授業の取り組みなど、これまで経験したことのない対応を行っている教職員の負担も大きなものがあります。
 社会全体の外出自粛や休業要請による家計への打撃も深刻です。私立高校については、年収910万円未満の家庭は授業料無償になったとはいえ、入学金など初年度平均47万円の負担があります。私立小中学校は、授業料への補助などはほとんどありません。経済悪化によって家計状況が急変し、退学や転校、進路変更などをすることのないように、都として対策を講じるべきです。
 そして休校中であっても、また再開にあたっても、子どもの学習や成長・発達の機会の保障、心のケアなどに最大限、取り組むことが求められています。
 よって、日本共産党都議団は以下のとおり申し入れます。

1、私立小中高等学校、特別支援学校の授業料等への支援拡充
 家計状況の急変などで私立学校での修学が困難となる状況を生まないために、各私立学校で必要な授業料等の減免を行えるよう、都として各学校の減免制度への補助率を上げるなど、支援を拡充すること。
 都内すべての私立学校が授業料減免制度を整備できるように、都の補助制度を周知徹底すること。

2、ICT環境整備への支援拡充
 オンライン授業などをすすめるために、各学校でのICT環境整備の補助は補助率を上げること。
 児童・生徒がオンライン授業を受けられるよう、ICT環境のない家庭へのパソコンやタブレットの貸与、Wi-Fi環境の確保等の支援を行うこと。

3、夏休みを短縮し授業を行う場合に備えて、体育館などのエアコン設置のための補助や、エアコンの電気代補助を行うこと。

4、子どもたちの心のケアをしっかり行うために、スクールカウンセラーの配置を拡充すること。そのためにもスクールカウンセラー配置補助を増額すること。

以 上