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申し入れ・談話

2019.10.18

台風19号によるあきる野市および日の出町の復旧支援に関する申し入れ

 

★台風19号により崩落した1本道。現地調査に行った原田あきら都議が撮影(2019.10.17 日の出町)


東京都知事 小池百合子殿

台風19号によるあきる野市および日の出町の復旧支援に関する申し入れ

2019年10月18
日本共産党東京都議会議員団

<あきる野市>

 あきる野市では秋川、盆堀川、養沢川等の増水、氾濫によって重大な被害が発生しました。

  1. 小松平で都の管轄する秋川の護岸崩壊が発生しました。コンクリートの護岸の下に土の護岸が残されており、増水によって削られたことによるものです。護岸と地続きの造成地が2m程沈下したため、家屋崩壊を引き起こしました。護岸整備は都の重要な任務であり、護岸流出の検証とともに、都が責任をもって護岸を復旧するよう求めます。また、家屋の撤去への支援を求めるものです。
  2. 「秋川流域河川整備計画(H25)」に示されているように秋川流域はアユやマス釣りのメッカであり、キャンプ場がいくつも整備された、自然を満喫できる都民憩いの場です。しかし河川増水でこれらの施設が壊滅的な被害を受けました。観光は市政運営にとって重要な要素であり、影響は深刻です。マス釣り場やキャンプ場の復旧は、都民の重要な憩いの場として、その復旧に都が支援すること。また、都として国に支援を求めること。
  3. その他、流出した橋の復旧、河川氾濫に起因する家屋損傷についても都として復旧に尽力するよう求めます。

<日の出町>

 日の出町では集落への一本道が平井川の増水で崩落し、商業施設や地元建設産業事業所、多数の民家が車による行き来を絶たれるという重大な事態となっています。

  1. 崩落個所から数百メートル離れた特別養護老人ホームでは、食料や紙おむつなど日々の物資輸送を崩落地からマンパワーによる運搬をせねばならないなど、先行きが見えない大変な状況となっています。上流にあるつるつる温泉などの商業施設は営業を停止せざるを得ず、従業員の雇用継続が危ぶまれる状態にあります。地元からは仮設でも一車線でもいいからとにかく早く道路を整備してほしいとの声が上がっており、この声に応えねばなりません。平井川の道路崩落箇所については仮設道路の設置を最優先すること。それまでの緊急措置として崩落個所から上流域に行き来するための、自由に使える自転車やリアカーを配置することを求めます。

<今後の対策>

 緊急の復旧支援を最優先にしつつ、今後の課題も浮き彫りになっています。

  1. 秋川水系など上流域の河川に、都として複数の水位計および河川監視カメラの設置を行うこと。
  2. 秋川の護岸崩壊同様、平井川の護岸も強度の弱い護岸が崩落した可能性もあり、今回の護岸崩壊の検証とともに、都内中小河川上流域の護岸を総点検し、強度の弱い護岸の改修を行うこと。
  3. 「秋川流域河川整備計画」では砂利の浚渫が計画に盛り込まれています。ところが、あきる野市の中村という地域では、砂利が堆積し、川床が上がってきているので浚渫してほしいとの住民の声が以前からあったにも関わらず、行われてこなかった実態が指摘されました。川床の土砂を浚渫し、流水量を改善すること。
  4. その他、様々な被害が発生しており、あきる野市および日の出町と緊密に連絡を取り、被災状況の把握に努めるとともに、必要な支援を都として行うこと。

以 上

★多羅尾 光睦副知事に要請を手渡す日本共産党都議団(2019.10.18)