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申し入れ・談話

2016.06.21

舛添知事の公私混同の責任を明確化し再発を許さないための申し入れ

東京都副知事 安藤立美 殿

2016年6月21日
日本共産党東京都議会議員団

舛添知事の公私混同の責任を明確化し再発を許さないための申し入れ

  多くの都民は、舛添知事の公私混同、税金の浪費について、辞職をもって終わりとすることには納得せず、引き続き真相を解明し、舛添氏の責任を明確にすること、また公用車の私的利用などの再発を許さない措置を確立することを求めています。こうした都民の声にこたえ、都として厳正な調査と検討を行うことが求められています。そのために少なくとも以下の事項についてただちに調査、検討を行うことを申し入れます。

 1、舛添知事の公用車運用の実態解明と責任の明確化

 舛添知事による公用車利用は、湯河原の別荘通いにとどまらず、「政務」の名による利用、さらに家族によるプロ野球観戦にまで利用するなど、きわめてルーズな運用が常態化していたといわざるをえません。その実態を明らかにし、公務以外の利用にたいしては経費の返還を舛添氏に求めるべきです。都としてそのための調査をただちに行うべきです。

 2、公務から逸脱した公用車運用の再発防止のためのルールの検討

 都民からは、知事の責任とともに、実際のルールとその運用のあり方に疑問の声があがっています。規則では公務に限定されながら、この規則がなぜ守られなかったのか、都として早急に検討を行い、再発防止のための方策を検討すべきです。

 3、N響コンサートやプロ野球観戦チケットの送り主の特定

 舛添知事は、N響コンサートやプロ野球の試合に家族ぐるみで招待されたことを認めましたが、招待券の贈り主が誰であるかを明らかにしませんでした。贈り主が都の利害関係者だとしたら利益供与にあたるものであり、誰から贈られたのかを調査すべきです。

 4、特別秘書の勤務と公用車運用の実態解明

 特別秘書は、局長級の給与を受け取り、公用車を利用していますが、横田特別秘書の勤務実態は不透明です。公用車の運転記録では自宅と世田谷区の往復を繰りかえすことが多く、都庁ではなく株式会社舛添政治経済研究所に出勤していたのかと疑わざるをえません。わが党はこの問題を質問しましたが、明確な回答はありませんでした。横田特別秘書の勤務実態を調査し、明らかにすべきです。

 5、海外出張が高額となった原因分析と責任の明確化

 舛添知事の指示による海外出張経費検討会にあたり、わが党は第3者委員会の設置や検討会の公開、都民意見の公募を提案しました。こうした提案が生かされることを改めて求めます。また継続審査となりましたが、わが党は宿泊費の削減をはかるための条例改正を提出しました。こうした提案をうけとめ、高額となった原因とその責任を明確化し、都民が納得できる改善策を示すべきです。

 6、都選管として政治資金規正法にもとづく厳格な運用

 舛添知事の政治資金規正法にかかわる疑惑の一つに、虚偽記載とともに、領収書に必要な支出目的を意図的に記入しないことが繰り返し行われていたことがあります。わが党が明らかにしたように、都知事になった2014年の政治団体泰山会の収支報告書では、添付された世界堂の領収書は5枚すべてが但し書き欄は未記載です。この収支報告書は東京都選挙管理委員会に提出されています。
 法規を厳格に遵守すべき知事が、政治資金規正法に反する領収書を都選管に提出していたことは見過ごせません。都選管として収支報告書と添付された領収書を精査し、厳格な対応をとることを求めます。

 以上