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申し入れ・談話

2022.12.26

受験シーズンにおける痴漢加害の防止と被害者の救済に関する申し入れ

 本日、12月26日、日本共産党都議団は小池知事、東京都教育長、警視総監あてに表記の申し入れを行いました。交通局の電車部管理課長と営業課長、生活文化局スポーツ局の男女平等参画課長が対応しました。
 交通局の担当からは「痴漢は犯罪である」「巡回、SNSなどしっかり行う」、生活文化局の担当からは「痴漢対策を総合計画に位置付けたので、関係機関と連携しながら取り組んでいく」と話がありました。

 ★交通局と生活文化スポーツ局へ要望書を手渡す(右から)大山とも子、和泉なおみ、藤田りょうこ、池川友一の各都議


東京都知事 小池百合子 殿                                 
東京都教育長 浜佳葉子 殿
警視総監   小島裕史 殿

受験シーズンにおける痴漢加害の防止と被害者の救済に関する申し入れ

2022年12月26日
日本共産党東京都議会議員団

 痴漢はもっとも身近な性暴力であり、性犯罪です。絶対に許されるものではありません。
 毎年のように、インターネットやSNSで受験生をねらった痴漢行為を煽る投稿がされています。その後の人生に影響を与える入学試験の日に痴漢加害を行うという極めて悪質で、卑劣な行為を許すわけにはいきません。全国からもっとも多くの受験生が訪れる東京都が、痴漢加害を防止するアクションを起こすことは、極めて重要です。
 日本共産党都議団は、これまでも「痴漢・盗撮ゼロの東京」をめざして調査を行い、議会での質問、申し入れを重ねて行ってきました。こうした中で「東京都男女平等参画推進総合計画」に痴漢対策が位置付けられ、都営地下鉄大江戸線では来年1月18日から女性専用車両が導入されるなどの変化が生まれています。さらに、来年1月中旬から対策強化期間とすることが発表されました。日常的な痴漢・盗撮対策を行うとともに、時期に合わせて対策の強化を行うことは重要です。
 さらなる対策を求め、以下の点を申し入れます。

  1. 中学校、高等学校、大学などの受験シーズンに、痴漢加害を起こさせないよう、公共交通機関における対策を普段に増して強化すること。そのために、関係機関と連携し、駅の係員の増員、電車内の巡回警備、警察官による巡回を強化すること。
  2. 痴漢の加害防止のため、音声によるアナウンスや電車内の動画、電光掲示板、知事や交通局・警視庁のSNSなど、具体的な発信を行うこと。
  3. 都営交通と警視庁においては、痴漢被害が発生した場合には、迅速な対応を行うとともに、遅刻せざるをえない状況に至った証明書などを発行すること。また、同様の対応を行うよう鉄道会社など関係機関に働きかけること。
  4. 大学入学共通テスト、都立大学入試において、痴漢被害を含めて本人の責めによらない事由で遅れた場合は、救済措置の対象となることを周知すること。都立中学・高校でも同様の対応を徹底すること。
  5. 都として、関係機関と連携して、痴漢・盗撮被害の実態調査を行うこと。また加害を生まない対策、被害を受けた人の救済についても、関係機関と連携してとりくむこと。

以 上