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申し入れ・談話

2022.05.26

鉄道における痴漢加害の防止と被害者の救済に関する要望(JR東日本)

★JR東日本の職員に申し入れを手渡す(左から)福手ゆう子、吉良よし子(参議院議員)、山添拓(参議院議員)、米倉春奈、とや英津子、望月康子(ジェンダー平等委員会責任者)、原純子、池川友一の各都議ら(2022.5.26)


JR 東日本御中

2022年5月26日
参議院議員 山添拓事務所
日本共産党東京都委員会ジェンダー平等委員会
日本共産党東京都議会議員団

鉄道における痴漢加害の防止と被害者の救済に関する要望

 日頃から、御社の公共交通機関利用者の安全対策などの取り組みに敬意を表します。
 痴漢はもっとも身近な性暴力であり、性犯罪です。とりわけ東京では、多くの人々の交通手段となる公共交通機関における対策が求められています。日本共産党は、痴漢ゼロの実現を政治と社会の課題として、関係機関の皆様と連携し取り組みを進めたいと考えています。
 日本共産党は、「痴漢・盗撮ゼロの東京」をめざして調査を行い、国会や都議会などでもくり返し対策を求めてきました。私たちの質問に対して、国は痴漢被害について調査をすることを表明しました。
 また東京都においては、都知事が「痴漢等の性暴力被害に遭うと、強い不安感などの症状があらわれ、精神的なダメージを受けるにもかかわらず、被害を受けたことを声に出しづらい」と答弁し、都営地下鉄等を所管する交通局長も「痴漢や盗撮は犯罪であり、加えて、被害に遭われた方の心に一生の傷を負わせることにもなりかねない行為です。決して許されるものではない」という認識を示しました。こうした中、都営地下鉄では、「痴漢・盗撮・暴力は犯罪行為です。何かお困りのお客様や、お気付きのお客様は、駅係員、乗務員、警備員または巡回中の警察官までお知らせください」という加害を防止するアナウンスを始め、また、女性専用車両の導入拡大を検討することを表明しました。
 誰にとっても安全な公共交通機関を実現するために、さらなる取り組みが求められています。ご一緒に痴漢ゼロの機運を醸成していきましょう。
 よって、痴漢加害の防止と被害者の救済に関して、以下の点を要望します。

  1. 御社の路線利用者の痴漢被害等の状況を調査し、結果を踏まえた対策に取り組んでください。
  2.  御社のアプリを用いた「痴漢防止対策に関する実証実験」は、被害時に当事者が支援を受けやす
    くなる有効な手段になると期待し注目しています。当事者の声を踏まえ、早期にアプリを導入
    していただくよう求めます。
  3.  痴漢の加害防止のためのアナウンス放送や電車内の動画、電光掲示板での呼びかけなどを強化
    してください。その際、「痴漢に注意」など被害者に自衛を求めるものではなく、加害を許さな
    いことや、加害を見かけた方に支援を呼びかける内容や、そのための具体的な方法を知らせる
    内容としてください。
  4.  加害の多い時間帯や路線については駅係員の増員、電車内の巡回警備を強化してください。
  5.  女性の駅係員を増員してください。また駅係員が性暴力被害の実態やその適切な対応について
    学べるよう研修を実施してください。
  6.  女性専用車両の導入拡大を検討してください。また女性専用車両が設置されている意味につい
    て積極的な周知をしてください。
    御社の痴漢等に関する対策について積極的に発信してください。

以 上

★この記事は2023年1月11日に掲載しました。