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申し入れ・談話

2023.02.17

小池知事による神宮外苑再開発の施行認可に厳しく抗議し、撤回を求める(談話)

小池知事による神宮外苑再開発の施行認可に厳しく抗議し、撤回を求める(談話)

2023年2月17日      
日本共産党東京都議会議員団
幹事長 和泉なおみ

 本日2月17日、小池百合子都知事が神宮外苑地区第一種市街地再開発事業の施行を認可したことについて、日本共産党都議団は厳しく抗議し、撤回を求めます。

 現在、神宮外苑再開発は、環境アセスの過程で重大な問題に直面しています。
 1月29日、日本イコモス国内委員会は緊急要請を発表し、事業者から「虚偽の報告及び資料の提出」が行われており、必要な措置を講ずるよう知事の勧告を行い、アセスの再審議を求めています。翌30日の環境影響評価審議会は要請を真摯にうけとめ、今後、事業者によるイコモスの指摘に対する「反証」が行われる予定です。
 緊急要請が「虚偽」を指摘している点は全て、小池知事が昨年8月、環境影響評価書案の「根拠の不明瞭さ」から「十分な配慮」を求めた事項に関わるものであり、知事には事業者に詳細な検証と明確な説明を求める特別の責任があります。事業者の反証が虚偽の指摘を覆せなかった場合、知事は条例にもとづき事業者に勧告を行い、アセスのやりなおしを求める必要があります。
 このような重大な問題が未解決であるにも関わらず、再開発事業の施行認可を強行することは、環境アセスの意義と手続きを貶め、知事に課せられた重大な責任を放棄するものであり、断じて許されません。

 また都議会では昨年末、銀杏並木の確実な保全を求める陳情が全会一致で趣旨採択されています。現在の再開発計画は、銀杏並木の確実な保全を保障するものとはなっていません。施行認可は、都議会の意思にも反するものです。

 神宮外苑再開発の抜本的な見直しを求める声は高まる一方です。11万人を超えた再開発見直しを求める署名に加え、秩父宮ラグビー場、神宮球場の建て替え見直しを求める署名が相次いで立ち上がりました。国会で超党派の議連も結成され、先月、知事宛ての要請も行われました。今回の施行認可は何よりも、こうした神宮外苑の自然と景観、歴史を守ってほしいという広範な都民・国民の切実な願いを乱暴に踏みにじるものであり、これを一顧だにしない小池知事の姿勢が厳しく問われています。
 
 日本共産党都議団は引き続きみなさんと力をあわせ、施行認可の撤回、再開発計画の抜本的見直しを求め全力で奮闘する決意です。

以上