横田基地の変貌と危険なオスプレイの訓練について
記者会見にのぞむ尾崎あや子(北多摩第一)、アオヤギ有希子(八王子)、曽根はじめ(北)
和泉なおみ(葛飾)、清水とし子(日野)、原田あきら(杉並)各都議
尾崎あや子 政策調査副会長の報告
お集りいただきありがとうございます。
日本共産党都議団はこれまで、横田基地が単なる空輸基地から、特殊作戦部隊の基地、前線直結の基地に変貌しているということを明らかにし、小池知事の認識を質し、横田基地の縮小・返還を求めてきました。
その一つの象徴が、特殊作戦群オスプレイ部隊が配備されたことです。
横田基地に配備され4年になります。機銃むき出しの飛行や、米4軍全ての特殊作戦部隊を結集しての実戦演習などが行われていることをその都度、告発してきました。
本日は、横田基地のオスプレイが基地周辺住民や、さらには他県にも重大な被害を及ぼしていることなど、独自の調査結果を報告いたします。
1、横田基地のCV22オスプレイの住宅のそばでのホバリング
横田基地でのCV22オスプレイの住宅のそばでのホバリングについて、動画をご覧ください。
▼動画① 横田基地のCV22オスプレイの住宅のそばでのホバリング
▼動画② 横田基地のCV22オスプレイのホバリングによる、住宅の中の振動
横田基地の、住宅のそばでのホバリングについては、今年3月の予算特別委員会の総括質疑で、団長の大山とも子都議が取り上げてきました。
自宅から細い道路を挟んですぐ向かい側、僅か80メートルしか離れていないところで、オスプレイが電線よりも低いところ、超低空で長時間にわたりホバリングを行っています。
見ていただいた動画で、すさまじい爆音と強風、振動がおかわりいただけたでしょうか。
もう一つの動画は、ホバリングの時の住宅内の振動です。この振動によって、体調悪化を招いており、ホバリングの音が聞こえると、震えがおこる事態となっていいます。
この民家に住む方から、深刻な被害の訴えを受けた北関東防衛局は、「CV22のホバリングに係る配慮について」という要請文を、今年の2月16日付で横田基地副司令官宛てに出しています。お手元にお配りしておりますので、ご覧ください。
■資料1 北関東防衛局要請文「CV22のホバリングに係る配慮について」です。これが要請文です。
家屋から約100メートルのところでホバリングをしている。通常18時頃から開始され、22時過ぎまで続くことがある。
騒音や振動のせいで家族との会話ができず、また、ヘッドホンなしにテレビを見ることができない。
ホバリングの振動が原因で家屋の壁にひびが入った。
風圧により基地内の小石等が家屋の敷地内に飛び込んでくる。騒音が原因で体調を崩し通院したことがある。
北関東防衛局は、このように、被害状況を具体的に列挙して、家族がくつろぐ時間帯において、会話ができない程度の騒音が数時間にわたって継続するというのは、離発着に伴い一時的に生ずる騒音に対する苦情と比べるとより深刻だとして、ホバリングを北側ヘリパッドで行わないといった抜本的な措置を講じるよう求めています。
今年3月の予算特別委員会・総括質疑で「この要請文を、知事は把握していますか。国がこれほどリアルで詳細な被害実態を示して米軍に要請書を出すのは異例なことだと思いますが、知事、いかがですか」と小池知事に質問しました。知事は「承知している」と答弁しました。
ところが、横田基地の住宅のそばでのホバリングは、一つも改善されていません。現在も、オスプレイのホバリングが繰り返されています。
■資料2 米回答をご覧ください。資料1の防衛省の要請にたいする回答です。
米側は、北側ヘリパッドで訓練を行っている理由は、南側ヘリパッド付近で追加工事が行われているためだと説明しています。工事現場に作業員がいること、建設機器やがれきの存在等、安全上の懸念から、南側ヘリパッドのみで完全な訓練を行うことができないと説明しています。
しかも、「工事完了後、今後も北側ヘリパッドの使用は継続して行う可能性は排除されないことになる」と回答しています。住民の安全など考慮しない態度で、許しがたい回答です。
日本共産党都議団は、ホバリングの訓練は、住宅のそばにある北側ヘリパッドで行うことは中止すること、また、東京都に対し、騒音調査を行うよう強く求めていきます。
2、横田基地のCV22オスプレイの小川原湖での訓練
次に、もう一つ動画を見ていただきます。青森県の小川原湖でのオスプレイの訓練の様子です。日本共産党都議団は8月10日、現地調査を行い、撮影してきました。
▼動画③ 横田基地のCV22オスプレイの青森県・小川原湖での訓練
小川原湖のそばには、三沢基地があります。1992年には戦闘機の部品投棄、2018年にはF16戦闘機の燃料タンクが投棄され大きな被害も出ているところです。
昨年も横田基地所属のオスプレイが湖面スレスレの訓練を行い、県知事が抗議を行っています。
ところが、今年5月19日に日米合同委員会を開き、小川原湖での訓練地域を湖面の7分の1にあたる9.1平方キロメートルにまで拡大することや、年4回訓練(2日間4セット)、訓練の2週間前に通告することを決めました。
漁業組合は、「在日米軍による救護訓練に係る漁業・航行一時制限(禁止)区域設定について」の通知を出し、訓練の日は、小川原湖に入ることを禁止しました。
県知事は「訓練の事前通告」を評価しているため今年は抗議を行っていません。
動画を見ていただきましたが、ホバリングを繰り返し、オスプレイの機体から物資を湖面に下ろす訓練や湖面スレスレの訓練を繰り返しました。
私たちは、青森県の小川原湖での訓練を実際に観て、最初に見ていただいた横田基地のホバリング訓練と同じものだと痛感しました。
横田基地に配備されたCV22オスプレイが、特殊戦闘機として役割を果たすためにどのような訓練をしているのかが、よくわかりました。湖面に落ちないようにスレスレに飛べるように、地面に落ちないように地上スレスレで飛べるように、迅速に人や物を下ろすことが出来るようにするための、過酷な訓練を実施していることがわかりました。
地元の日本共産党・市川俊光町議のコメントにもありましたが、小川原湖は、夏の時期にはヤマトシジミやウナギ、冬の時期にはワカサギなどが収穫できる「宝沼」と呼ばれ、レジャーに多くの人たちが訪れる観光地です。
米軍は、オスプレイの救護訓練と言いますが、実際には「敵基地攻撃」のための訓練です。憲法上も、安全・環境保護の願いからも容認できない、と語っています。
横田基地所属の特殊作戦機CV22オスプレイが、基地周辺住民の安全と健康、そして他県のみなさんの安全、そして貴重な自然と産業に深刻な被害を与えています。オスプレイの訓練・配備は、ただちに中止すべきです。
3、オスプレイ配備後に飲酒事故が増えている可能性
次に、オスプレイ配備が基地の変質・変貌を引き起こし、周囲に悪影響を及ぼしている可能性を別の角度から指摘します。
今年8月13日に横田基地所属の空軍人が飲酒事故を起こしました。
■資料4 2022年8月、小池知事と周辺5市1町の協議会の申し入れ文書 をご覧ください。
東京も沖縄と同じになりつつあるのかと思い、要請文を見ると「横田基地所属人員の飲酒を伴う交通事故は、令和元年度(2019年度)以降頻繁に発生」とあります。嘉手納基地に本拠を置く特殊作戦群のオスプレイが横田基地に配備されたのは2018年10月(平成30年)です。
次の資料をご覧ください。
日本共産党都議団が都市整備員会の資料要求から作成した事故一覧です。
飲酒事故数の推移をみると、横田基地にオスプレイが配備された以降に、増えていることがわかります。
飲酒を伴う事故が増え始めたのは、横田基地にオスプレイが配備された後になっていることは明白です。
日本共産党都議団は、実効性のある対策を講じるよう求め、事故をおこした所属部隊を明らかにすることなど、引き続き、調査をしていきます。
横田基地の変貌はあきらか
今日、みなさんにご覧いただいた動画でも明らかですが、特殊戦闘部隊のCV22オスプレイが、特殊作戦訓練のために夜間飛行や夜間のホバリング、長時間のホバリングが増えています。
横田基地が特殊作戦部隊の拠点となっていることが明らかになってきています。配備当初から懸念されていた騒音の被害や事故の危険性などが現実のものになってきています。
なぜ、執拗にホバリングの訓練を繰り返すのでしょうか。
空軍のCV22オスプレイは、海兵隊のMV22オスプレイとは運用が違います。CV22オスプレイは、敵地に侵入し、人員・物資の投下、あるいは、引き上げといった特殊作戦を遂行するために運行するものです。ですから、場所は海上だったり、短時間での作戦遂行が基本となります。
つまり、執拗なホバリング訓練は、米空軍特殊作戦部隊の任務であり、CV22オスプレイの運用方法から必然的に起こっているものです。
また、米空軍特殊部隊作戦群は、横田基地に配備する8か月前に、2018年の2月に ■資料6「CV22の横田基地飛行場配備に関する環境レビュー」 を作成していますが、このなかで、すでに「活動が拡大する区域」として、「三沢射爆場」の名前が登場します。
つまり、横田基地にオスプレイが配備されれば、青森県まで訓練が拡大し、被害を及ぼすことは、最初から分かっていたことになります。
日本共産党都議団は、横田基地の変貌と危険なオスプレイの訓練の実態を明らかにし、構造的欠陥が明らかなオスプレイの横田基地からの撤退、増配備の中止を求めていきます。
最後に、本日、私たちの記者会見に、騒音と振動の被害で苦しんでいる住民の方が、多くの人たち、メディアのみなさんに、直接訴えたいと参加してくださっていますので、ご紹介します。
まず、最近の様子を動画で、ご覧ください。
▼動画④ 横田基地のCV22オスプレイのホバリングによる騒音
住民の方の発言
ありがとうございます。
先ほど見た、数値、これは今週の火曜日です。今週の火曜日の、夜の9時半過ぎですね。最近はこの9時半過ぎのホバリングがとても多いです。
そうするとやはり、休むことすらできないんですよね。オスプレイの飛行、ホバリングが始まると、横田基地周辺はオスプレイの音で生活音が消されます。ものすごい轟音です。
轟音とともに、我が家は本当に振動がすごいです。最近は玄関のドア、鍵が一回では開かないですね。やはり振動で、家が歪んでしまったんじゃないのかな、と思っています。
4年前の配備から、年を追うごとに飛行が激しくなっています。日夜問わずですね。最近は土日も関係ありません。大体もう夕方の4時頃から10時ギリギリまで、ちょうど帰宅につく時間、本当だったら家っていうのは一番安らぐ場所です。それが今は怖さを感じる場所に変わっています。
最近はよく主人と「今日もオスプレイ来るかな、家に帰りたくないね」なんて話をすることも多々多々あります。本当にやめてもらいたいです。
それと、飛行・ホバリング…飛行だけではなく、横田基地から、日本国からのオスプレイの撤退を強く求めます。
主人は本当にこのオスプレイの音で、夜、横になろうかなと思うと、足に虫が這ったような、レストレックス症候群というのですが、やっぱり精神的にダメージを受けて、今、薬を飲んでいる状態です。
4年前ですから、オスプレイが来たのは、私たち夫婦も家を売ろうかといろいろ考えたんですが、不動産業者が、もしここを売ったら、わかっていて買ったとしても相手が、訴訟を起こされると。ですから売るに売れない、どうしていいいかわからない状態ですね。
あと今回この米軍からのコメント、実際は変わらず北側(のヘリパッド)で(訓練を)やると思います。今日現在ももしかしたら、日中はヘリがすごかったので、夕方はオスプレイが飛行しているかもしれないですね。ホバリングを。
もう、週に月曜から金曜、土日、オスプレイの音がしない日はないです。横田基地周辺は。本当につらいですね。つらいというか、怖さを感じます。
今日はこのように私がお話をしていますが、横田基地周辺の住民の方は、私と同じようにお話すると思います。本当につらいです。4年前から地獄ですね。言葉は悪いんですが。
ありがとうございます。
記者とのやりとり
(TOKYO MX 大澤記者)ありがとうございます。ではまず、幹事社から、何点か質問させていただきます。
まず映像や、振動、動画など見せていただきました。あの本当に、住宅とこんな近い距離で、こういうことがある…実際、この機会に見て驚いた部分もあるわけですけども、私が勉強不足ということで申し訳ないんですけれども、例えばこの訓練というのを、住宅から、どれくらい離れてなきゃいけない、みたいなベースとなる決まりとかそういうものは、そもそもないんでしょうか。
(和泉なおみ都議)基本的に基地の中だと、日本の法律が適用されないとうのはみなさんもよくご存じだと思います。基地の中でどんな訓練をしていても日本が一切口を出すことができない。先ほど北関東防衛局が要請文を出しましたけれども、あくまでお願いベースになってしまう、というのが実態です。
さらに、米軍が訓練空域としている部分というのは相当の広い部分に設定をされていますので、その範囲で米軍がやることについては、基本的に日本としてはものが言えないと、いうのが実態だというふうに思います。
私たち以前に議会で取り上げましたけれども、オスプレイだけではなく米軍ヘリが、日本の法律、航空法を無視して超低空飛行を繰り返しているということもお話しました。日本の航空法では建物の少なくとも300m以上上を飛ばなければならないとされていますが、毎日新聞さんが動画に撮って報道した通り、都庁の展望台の目の前を米軍ヘリが飛んでいく。あるいは世田谷のキャロットタワー、押上のスカイツリー、ここを八の字旋回をして、建物の周りをですね、八の字旋回をしている、そういうような報告が上がっています。それが実態です。
(大澤)じゃあまあ、その、米軍がやることに対して、今のところはものが言えないというか…ということなんですね。
(和泉)日本の法律が適用されないんですよね。
(尾崎あや子都議)私たちは、それはやっぱりおかしいだろうということで、少なくとも日本の法律きちんと守る、それがなければだめじゃないかというのをがんばって言っています。ただ、防衛省とのやりとりをやっても、どんな訓練をしているのかも明らかにされないっていようなことも、米軍は何でもやれちゃうっていうのが今の日本とのアメリカの関係があります。大本には、日米地位協定の問題などもあるんですけども。ですからそこも変えていきたい、ということで共産党はがんばっています。
(大澤)今回、オスプレイの動きなども含め、いろいろなその…変面点があるとおっしゃっていましたけれども、具体的にそういった動きがどんどん加速していくことで、どういった懸念点があると、思っておりますでしょうか。
(尾崎)はい、今、いろんなことが心配をされていますけども、例えば、先ほど紹介しました飲酒をしながらの交通事故などもこの間増えているんですけども、そういう点では、やはりそれに対して意見を言ったりすることはできる、東京都としても申し入れなど行っているんですね、5市1町と共に。だけどもそれに対して、本当に無くしていくための対策が講じられていない、これが、やはり、周りの住民のみなさんへの影響が強くなるということと、併せてですね、やはり先ほども報告しましたけども、前線直結の基地に今、横田基地が変貌している、やはり、アメリカと中国との関係から言っても、横田基地が、やっぱり拠点になるということで、そういう点ではますますですね、横田基地の機能が増やされようとしているんですね。例えば、横田の燃料施設の増設工事がもう決まっているわけです。そうなると、今、いろんなところで事故があったりするわけですけどども、危険な市街地の上空での空中の給油訓練、こういうのも今やっているわけですけども、大きな事故につながる可能性があるというようなこともあったりですね、様々なことが、ますます、訓練も多くなりますし、そういうことで、危険も同時に増えていくということが心配しているところです。
■資料7 KC130J空中給油訓練(「しんぶん赤旗」2022.9.17)
(東京新聞 小川記者)東京新聞の小川と言います。今日はありがとうございます。動画を撮影された方にちょっとお話伺いますが、基本的に、家は基地からどれぐらい離れている場所なんでしょうか。
(住民の方)あの、ホバリングの、ホバリングをしているところから100mくらいですね。
(小川)あそこだと北側のヘリパッド…。
(住民)そうですね。そのへんにはやっぱり、民家もあれば、会社もあります。
(小川)あれ、そのホバリング、時間的にどれぐらい続くものなんですか。
(住民)ホバリングはですね、大体10分ぐらい。それから離陸して旋回、低空旋回をして、それの繰り返しですね。それを延々と繰り返しますから、3時間、4時間。それの繰り返しです。
(小川)私も厚木基地を取材した経験があるんですけども、オスプレイはヘリに近い運用されているのかなと思いますが、運用時間の一番多い時間は…。
(住民)はい。夕方ですね。夕方の4時から。夕方が多いです。
(小川)夕飯時にさしかかる頃からうるさくなる。
(住民)そうです。だからみなさん本当に、食事の時間なりなんなり、大変だと思いますね。で、窓を安心して開けられる状態ではありません。基地周辺の住民は。私も怖くて開けられないですね。
(小川)追加であの、オスプレイ配備は2018年10月だったと思います。それ以前というのは、騒音というのは…。
(住民)全然気にならないです私は。C130が通っても、戦闘機が飛んでも、やはり基地ですから仕方がないな、と。そのように思ってました。ただ、オスプレイは別物ですね。あの重低音。普通の軍機とは違います本当に。異常な軍機ですから。
それと、今回の不具合。欠陥のある軍機です。恐ろしいですね。何を考えて日本の国は配備を決めて、飛ばしているのかなと思います。私の頭の上を飛ぶわけですから。実際は。それが現実ですね。本当に恐ろしいです。
(小川)サッシがブルブルする動画がありました。
(住民)あれは一階で撮影したものです。
(小川)ご自宅はあれなんですかね、あの場所だと二重サッシになってたりするんですか。
(住民)一応、二重サッシにはなってるんですが、全然、ダメですね。オスプレイのホバリングが始まると、飛行が始まるとですね、1階、2階、3階とあのような状態ですね。
(小川)あと先ほど玄関の鍵がかかりにくい…。
(住民)そうですね。一回では開かなくなってきています。
(小川)それはオスプレイが…。
(住民)だと思います。古い家ではないので、はい。
(小川)ちなみに北関東防衛局の(米軍への)要請文の、住民の方々の苦情の中には入っているんですね。
(住民)はい。やはり、どうしてもホバリングが始まると、つらくて、横田防衛事務所に電話をしたり、北関東防衛事務所に電話したりしてましたから、本当にやめてもらいたくて。もうなんていうんでしょうね、夜9時過ぎ、9時半過ぎにあのホバリングの音を聞くと、寝ることもできなくなるんですよね。本当に。そのような感じでしょっちゅう北関東防衛事務所や横田防衛事務所の方には電話をしてました。
(小川)それでも全然改善が見られないのですね。
(住民)そうですね。私もこの、横田基地の文書を見たんですが、変わらずですね。今週もひどかったです。火曜日ものすごかったです。はい。2日前ですか。本当にひどかったですね。
(小川)8月の中旬に、機体不備で飛行停止、9月上旬まで、続いたと思うんですけど、かなり短い期間だと思うんですけど、その時は…。
(住民)うれしかったですよ。すごく。安心して窓開けられました。で、主人といつもこうだったらいいのにね、と。そればっかり毎日話してましたね。昔はこうだったよね。横田基地静かだったのにね、と。本当にオスプレイが配備されてから、ヘリのことはあまり言いたくありませんが、ヘリもすごいです。今日はヘリのホバリングでした。2時間ぐらい続いてましたね。低空飛行と。オスプレイが配備されてからガラッと横田の上空が変わりました。そう感じてますね。
(小川)分かりました。ありがとうございます。
(住民)ありがとうございます。
(共同通信 安記者)みなさんありがとうございます。共同通信の安と申しますが、動画撮影された方にお伺いします。先ほどおっしゃっていた、窓を開けられないというのは、これは、この小石が飛んでくるとかそういうのがあるからということですか。
(住民)それは玄関前で、窓は開けられないというのは外気を取り入れることができない。どうしても窓を開けるとオスプレイの音がすごいので、閉めなきゃいけないんですね。だから今回このコロナ禍、外気を入れなさい云々でも、窓を開けることはできないですね。それと、今年の初めですね。オスプレイの風圧で玄関が開かなかったです。その時に小石とか、防風林があるので横田基地には、その枝が飛んでくるんですね。私にも当たってます。実際は。けがはしてませんが。そんな状態ですね。
(安)先ほど撮影されていた動画の中で、音の大きさを測っていらっしゃって…。
(住民)騒音計ですね。はい。
(安)100デシベルというような。だいたいもう毎回あれぐらいの音が出る。
(住民)そうです。
(安)あるいはもっと大きい音が出ることが…。
(住民)そうですね。はい。毎回ですね。
(安)音がまずあって、あと他にもさっきおっしゃったように風、風圧で…。
(住民)風圧ですね。それと振動ですね。はい。
(安)もしよろしければ、ご自宅ってできてどれくらいの…。
(住民)8年です。
(安)それでもう、窓が開かなかったり、玄関が歪んだり…。
(住民)そうですね。はい。オスプレイが配備するのが分かっていたら、そこに家は買わなかったですね。私は全然知りませんでした。まるっきり知らなかったですね。
(和泉なおみ都議)外壁に大きな穴が開いた…。
(住民)ありましたね。それもちょっと防衛事務所の方に言ったんですが、証拠がないからダメだと。ただ、3階の外壁なんですね、穴が開いたのは。3階の外壁で、ここは何かが飛ばない限り、飛んでこない限り、穴は開かないだろうな、と。主人と。周りの会社もそういう破損もないですし。
ただあの、オスプレイも、ヘリも我が家周辺を横だけじゃなくて、周りぐるぐるぐるぐる低空旋回しますから、何かが落ちた可能性もあるし、わからない。実際に落ちてますから。羽村市の方で。はい。わからないですね。
(安)都議団の方にお聞きしたいんですけども、今回、近隣住民の方のお話ですとか、現地の、現地というか、横田のCV22が飛んで行った先の青森とか、に、現地調査をされたというのが、さっき撮影された動画ということで、この結果をもってまた、このたび、都の当局ですとか、北関東防衛局…なんかどういうアクションをされるのか、あるいはもうされたのか、ちょっともう一回確認で教えていただければ。
(尾崎あや子都議)これからいろんな行動もしていきたいわけですけども、やっぱりオスプレイが配備されたことによって横田基地がどんな風に変わったのか、オスプレイがどんな訓練をしているのかとういうのは私たち都議団も実態も聞きながら、まずは今から始まってます代表質問ありますよね、今度ね、そこでもどういう質疑をしていくのかっていう準備していますし、決算や、事務事業質疑なども10月、11月と続いていくわけですね。ですからそういう質疑の中でも、こういう実態をきちんと示しながら、改善を求めていきたいと。
私個人としては、やはり、資料でお示ししたように、今年の2月16日に、北関東防衛局が、要望書をあれだけの細かい事実にもとづいて改善を求めたっていうのは、すごく、これまでにないことであって、私たちも期待をしていたわけです。しかし、米国も米軍も全く無視をするというような事態で、逆に、ひどくなっているわけですね。ですからこの問題では、改善求めて引き続き、やれることはやっていきたいと、いうことで考えています。そして私たちは、議会でとりあげても、いろんなところでこの横田基地の問題、オスプレイの問題が、多くの人たちに知らされていない、実感として伝わっていない、そういうこともあって、今回は動画もみなさんにご紹介しながら、多くの人に、より多くのメディアでとりあげていただきたいということで今回、記者会見を行いました。ですから、こういうことを力にしてですね、今日、本当に、当事者の方が参加していただいていますので、こういうことを多くの人に知らせていく、知らせながら改善していく、沖縄の知事のように、小池知事にもやっぱり変えるためにがんばってもらうというようなことをくりかえしくりかえしやっていきたいと思っています。
(和泉なおみ都議)首都に基地を置いている国っていうのは日本をおいて他にないんですよね。それと、米軍の基地がある国でも、その国の法律が適用されないという国も他にありません。そういうことで言ったらやはり、首都に基地を置いている、他に例のないところの知事として、きちんとやはり住民の安全を守る、くらしを守る、その立場から毅然とした対応をしていただきたい。それを私たちは繰り返し求めてきました。引き続きそれを求めていくと同時にですね、やっぱり多くのみなさんに知っていただく、先ほど尾崎議員からもありましたけれども世論の力で政治を動かしていく、その必要があるというふうにこの間、私たち、痛感しています。そのために、実態をより多くのみなさんに知っていただきたい、そういうことで今日、記者会見を開かせていただきました。
(安)ありがとうございます。
(尾崎)ぜひみなさんのメディアでも紹介をしていただきたいと思います。
以上