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質問・条例提案

2018.12.19

2018年第4回定例会に提出した文書質問

平成30年第四回都議会定例会
文書質問趣意書
提出者 藤田りょうこ

質問事項
一 都営浅草線西馬込駅周辺の自転車駐輪対策について

一 都営浅草線西馬込駅周辺の自転車駐輪対策について

 大田区内にある都営浅草線の西馬込駅前自転車駐車場において、利用者が増加し、平日の朝9時には満杯となり、自転車が駐車できない状態が多々あります。駅近隣の駐輪場は馬込特別出張所が所管しているこの1ヶ所のみで、収容台数は460台ですが、現在はこうした状況を鑑み、一時利用者の駐車場所として管理室わきのスペースに15台分、ライフコミュニティ利用者用を借用した30人分を加えて、現在505台の収容台数となっています。
 現在大田区では駐輪場の建設に向けて用地確保の検討を重ねてきていますが、土地取得にはいたっていません。このため、駅周辺では平日で40−50台前後の放置自転車が確認されています。西馬込駅は国道1号線沿にあり、歩道は人と自転車がすれ違うのも接触しそうなほど狭い幅であるため、放置自転車があることで通行の妨げになるばかりか、危険な状況となっています。

Q1 東京都交通局において、現在の西馬込駅周辺の自転車駐輪状況について、現状を把握されていますか?

 ライフコミュニティ西馬込の駐輪場は、260台が定期利用となっていて、その抽選を毎年行っています。今年の抽選倍率は3.53倍でした。単純計算で、この駐輪場を利用したい区民は918人です。駐輪場が不足している状況は、この数字から見ても明らかです。大田区は土地確保と同時に、道路わきなどで駐輪場の確保を警視庁にも相談していますが、設置が許可できるところはないとのことでした。
 大田区は、鉄道・バス網が発達していますが、鉄道駅から500メートル以遠で、かつバス停からも300メートル離れている地域、いわゆる交通不便地域があります。
 西馬込駅は、この交通不便地域にはさまれており、さらにその地域が広範であることから、近隣住民のみならず、遠方からも駅利用のために自転車を利用する区民が多くいることが想定されます。また、西馬込駅周辺は近年マンションの新規建設がすすみ、西馬込駅利用者は平成26年度から平成29年度までの4年間で4,371人増加しています。

Q2 平成26年度から29年度の間に、大田区から西馬込駅周辺の駐輪場整備に対する協力を求められたことはありますか?また、これまで大田区に対して、駐輪場整備のために土地の貸付などを行ったことはありますか?
 駅を利用する人では、働く子育て世帯が増加していることが保育園増設計画でもわかります。西馬込駅周辺では8園の認可保育園、定員482人分の増設・計画が進んでいます。今後も、保育園への送り迎えを行う駅利用者が増加することが見込まれており、これまでも子ども用の座席を設置した自転車が増えていましたが、今後もいっそう特殊な自転車が停められる駐輪場の整備が必要です。

Q3 こうした中、大田区は西馬込駅周辺で民有地の取得を試みましたが、決定には至りませんでした。地元区の駐輪場用地確保のために、交通局にも出来る限りの協力を求めますが、いかがですか?

Q4 西馬込駅周辺の駐輪場用地確保が地元区では非常に困難となっている実態から、東京都交通局として、大田区に対し馬込車両基地の土地の貸付を行うことも有効と考えますが、現在基地がどのように利用されているのか、伺います。

Q5 自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律では、鉄道事業者は、駐輪場の設置に積極的に協力をしなければならないとされています。東京都は、都営地下鉄の運営者として、駐輪場の整備に対する責任をどう認識し、どう取り組んでいくのですか?

藤田りょうこ議員の文書質問に対する答弁書

一 都営浅草線西馬込駅周辺の自転車駐輪対策について

A1 都営浅草線西馬込駅周辺では自転車駐車場が不足していると、地元区から伺っています。

A2 平成26年度から平成29年度までの間において、大田区から西馬込駅周辺の駐輪場整備に対する協力を求められたことはありません。
 なお、馬込駅A2及びA3出入口に隣接する局有地について、区に駐輪場としての使用を許可していましたが、エレベーター新設などに必要となったため、平成20年3月までに返還を受けました。

A3 都では、これまでも、馬込駅出入口付近の局有地を使用許可するなど、駐輪場の整備に協力してきました。
 今後とも、可能な限り協力していきます。

A4 馬込車両基地では、浅草線のほか大江戸線車両の整備や保線作業を行う拠点などとして敷地を利用しています。

A5 都では、関係法令に基づき、地元区が行う駐輪場整備のために、駅出入口付近の局有地の貸付けなどを行っており、今後とも、これまでと同様、可能な限り協力していきます。

以 上

 

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